Global Ethics


不正を働く権利のある者などいない、たとい不正を働かれた者であっても例外ではないのだ。 by limitlesslife
May 4, 2008, 12:20 am
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題は「夜と霧」(Ein Psychologe erlebt das Konzentrationslager, …trotzdem Ja zum Leben sagen)の著者ヴィクトール・E・フランクルの言葉である。

不正を働くのは異常、狂気からであって正常、正気からではない。異常が多くなるとそれが通常になり、正常と思われるようになる。しかしそれは異常社会の異常な時代のものであり、異常者のものである。

ナチのホロコーストの異常をその渦中でも、その時代でも異常とした正気の人もいたことを「夜と霧」は証言している。広い社会と歴史に照らせば益々異常、狂気がはっきりする。世俗を超越した客観世界からは地球倫理は正常であり、正気であり、やがて世間もそれを通常とするであろう。

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「地球倫理の確立」 by limitlesslife
May 4, 2008, 12:03 am
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首記の題で地球システム・倫理学会(7月19日於文京学院大学)で発表する為の要旨が出来ましたので以下に引用させて頂きますのでご意見をお聞かせいただければ幸甚です:

 

序論

 

群盲撫象の喩は全体観と実践力の肝要を示す。地球「システム」(以下体系と表記)の真理と倫理は切り離せない事は知と行が切り離せないと同様であり、密接な相関関係がある。知が広く深く透徹していれば行もそれに応ずるであろう。知が智と成るか痴と成るかにより果は楽か苦になる。悟りの智慧は重々無尽縁起の法界を見て、真実諦と世俗諦の二諦を提示した。真実諦では縁起無我から五戒、十戒は当然の行であり地球倫理も自然、当然の法である。世俗諦では仮構の我を認め全体縁起の調和を軽視するから破戒もあり倫理の確立が難しくなる。

 

本論

 

1.            問題

人類の資源搾取、温暖化等の地球規模で相互に関連する「地球問題群」は種の大絶滅の過程に入った。三千種の一種に過ぎない人種は毎日百種以上の他種を絶滅させ、人種も現在の1%しか生き残れないともされる問題に直面している。

 

2.            原因

その原因は人間の行為にあり、「物と力の奪い合いの文明」が地球生命系を浸食している為であり、根本は貪瞋痴(三毒)、根源は痴(根本無明)にある。即ち地球生命系の真理を知らず倫理を行なわないからである。倫理は社会体系健全の為であるが、今や地球システム(生命)健全のために地球倫理が必要である。

 

3.            解決

人間の金字塔文明を地球の円環的自然に従う「心と命の分かち合いの文化」へ、エゴからエコへ、三毒から三学(戒定慧)へ、五禍(錯誤、束縛、差別、搾取、殺戮:人工、異常)から五福(覚醒、自由、平等、博愛、平和:自然、正常)へ枠組転換する必要がある。地球生命系は縁起全体調和の体系であり、その健全回復には五戒に基く地球倫理が必要である。倫理不履行は体系分解、崩壊に至る。

 

4.            方法

殺生は一切の可能性を絶ち、取り返しの出来ない最悪事であるので生命尊重が第一、その資量(物資)を盗らず、その支持(情報)を偽らず、その嗣子(他性、種、世)を育てる事がその根本条件である(地球生命健全化:地球倫理)。これを個人、集団で(既出の地球倫理宣言、普遍人間責任宣言を)法律、制度、機関等で確認、実践すべきである。

 

結論

 

縁起法と律(真理と倫理)を徹底的に洞察、実践すれば問題群を改善、解決できるだろう。縁起からは仮構の我(宗、国等)による闘争は波及・相乗効果で(集団、種族、生命系等)体系を分断、分解せしめ、非体系化、体系破壊する(疎外は外部化、体系阻害、破戒は生命破壊)となる。全生命体は40億歳の兄弟姉妹であり、全生命系(地、水、日、風、空、遺伝子、栄養、情報等)はその本質・機能である事(生命大海から別の吾我泡沫は仮構で、一切が生命体系の一体不可欠要素)を知り、心と命の真善美聖交響を分かち育て合えば、無量寿、無量光、無量愛、無量行を達成できる。宗教は一体世界の真理と全部友(共)となる倫理を説き、罪悪(sin=separation)から健全(holy=wholesome whole)へ再結合(re-ligion=re-ligare:Latin)して、真の自由(free-dom=priya-dhāman:Sanskrit: beloved- domain)を目指すものである。

 

吉田収