Global Ethics


私自身の問題 by limitlesslife

私達自身の生き方が原発事故やその取り扱いの根本にあると言う事を考える文ですが猛省の必要ありと思います:

危機が進行する中で思うこと  一教師の視点から
2011.3.19 小寺隆幸   
東北大震災・津波での1万数千名の犠牲者の方のご冥福をお祈りします。また凍てついた避難所で、食料も衣類も暖房も充分になく厳しい生活を1週間も続けている被災者の方々のことを思うと、一刻も早くより手厚い救援の手が届くことを願わずに入られません。
同時に福島原発の状態が緊迫しています。私もこの間、ニュースにかじりついていました。その中で、とても腹立たしいことがいくつかありました。
例えば16日朝7時のNHKニュースでは、15日に検出された放射線量(単位マイクロシーベルト/時)を東京0.8~2 いわき市(原発から30km以上離れている)22などと紹介し、「これは全く問題ない」なぜならば東京~NYの飛行で190 X線検査600 1年で浴びる自然放射能2400マイクロシーベルトだからと言っていました。
しかしこれは意図的なまやかしとしか言いようがありません。単位(1時間)当たり量と総量をすりかえています。もしいわき市でこの放射線量が続いたとすると24時間で528 2日間で1056マイクロシーベルト≒1ミリシーベルトとなります。
 政府の基準で、一般市民が1年間に浴びる線量の上限が1ミリシーベルトですから、それを2日で超えるわけです。この1ミリシーベルトという値は、1万人がこれを浴びたとき、1人がガンになるという量です。そしてガンになる確率は被曝線量に比例します。つまり1ミリシーベルトあたり確率は1万分の1なのです。(ICRPによる国際評価)
さらに15日夕方のニュースでは、30km地点での文科省の測定値が200マイクロシーベルトだったことにふれ、それでも「直ちに健康に影響のある値ではない」と言っていました。しかしここに5時間いれば1ミリシーベルト 1日で約5ミリ 10日で50ミリです。ガンになる確率は0.5%です。決して無視しうるものではありません。本来はすぐに避難すべきであり、屋内退避ですむものではないでしょう。(その後17日のデータでも依然として170前後の値が続いています。)
直ちにとは何を意味するのでしょうか。急性症状の閾値は250ミリと言われています。しかしそれ以下では安全ではなく、上記に見たように晩発性症状が起こりうるのです。
核戦争に反対する医師の会(PANW)が声明を出しています。その中で「看過できないことは、テレビをはじめとする報道機関が、原発の放射能汚染の危険をレントゲン撮影の放射線量と比較するキャンペーンをしていることです。ウラン、プルトニウム、セシウム、ヨードなどの放射性同位元素による原発汚染の危険性を無視することは容認できません」としています。
確かにこの危険性の評価については専門家でも意見が分かれます。判断の元になるリスク評価自体も確かではありません。日本政府が定めた一般市民の許容限度年間1ミリシーベルトのもとになっているのはICRPの判断ですが、それに対してECRR(European Committee on Radiation Risk)は「チェルノブイリ事故後の小児白血病の発症では、放射線のリスクはICRPの100倍から1000倍に跳ね上がる」と考えているそうです。
しかしそれを意識した上で、なお北村正晴東北大学名誉教授は、現状(2011年3月17日時点)では距離が100km以上離れている人は退避してもしなくても、結果に大きな違いはないと考えています。その根拠は次をご覧下さい。http://getnews.jp/archives/105218
そして氏は「大きな困難なしで遠距離に避難できる方は避難するという選択肢も合理性はある。一方、移動過程や避難先で心理ストレスが高まって母子に悪影響がある可能性も無視できない」と指摘しています。その通りだと思います。だからこそ「退避するかしないかの総合判断は、原子力や放射線の専門家がすることではなく個人個人がすることであり、…このような困難への対応は、各人が自分の判断でしていただくしかないのが現実であると思います」と氏も指摘しているのです。
私自身、チェルノブイリ事故にあった子供たちを治療しているウクライナの内分泌研究所やベラルーシのサナトリウムを訪ねて、多くの子供たちが様々な病気にかかっている現実を見てきました。それがチェルノブイリの事故によると科学的に立証されたわけではなくとも、現地の医師たちは明らかに事故以降続いている低線量被曝の結果ではないかと直観していました。だからこそ、子どもたちの被曝は何としてでもさけたいと思います。
そう考えてもなお東京のレベルでは、私自身は子どもたちもすぐ退避をする必要はまだないと思いますが、風向きに注意し、放射能雨の可能性はありますので、雨は避けるのが賢明でしょう。今後の事態の推移によっては福島および近県で、ヨウ素の投与と乳幼児の退避は検討すべきでしょう。
なお、フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が、独自に行った福島原発からの放出放射能の大気中拡散シミュレーションの結果(3月12日〜20日の1時間ごと。セシウム137をトレーサーとしたもの)を公表しています。ヨウ素131に最も影響を受けやすい1才の子どもを対象に、放出期間中、防護のない1才の子どもが受ける可能性のある甲状腺への照射被曝量をシミュレーションしています。
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_doses_corps_thyroide_17mars.aspx その信憑性、およびその結果の評価は私には分かりませんが、このような分析を日本の研究所が行ってほしいと切に思います。
また風向きの変化と放射能の分布の状況も明らかにされていません。ドイツのシュピーゲルのHPには福島の風向きの様子がシミュレーションされているのに、気象庁は行わないのでしょうか。
http://www.spiegel.de/panorama/bild-751072-192707.html
政府やマスコミがこのような分析を公表せず、リスクに一切触れないのは、触れればパニックを引き起こすからと考えているからでしょう。しかしそれは人々を愚民視することではないでしょうか。むしろ正確な情報を伝え、その上で各自がリスクを評価しながら、避難するかとどまるかを選択するしかないと思います。

原発で作業している東電や下請けの労働者の方々のことも心配です。最大400ミリシーベルトを記録したということで、ものすごい放射線の中で作業しており、大量の被曝を強いられているのではないでしょうか。しかも政府は被曝労働の上限を100から250ミリシーベルトに引き上げました。それでも400ミリの放射線下では37分しか活動できないわけで、その人はもうそれ以上一切現場にいけないということです。交代に入る人がいるのでしょうか。人がいなくなったらどうなるのでしょうか。
19日朝、東京電力は作業員279人がいること、100ミリシーベルトを超える方が出始めたと発表しました。今後作業が本格化すれば250ミリを超える方が出るのではないかと心配です。6シーベルト(6000ミリ)の被曝で即死、250ミリシーベルト以上の被曝で急性障害がおこるわけで、せめて労働者も自衛隊も基準を守って作業できるように、交代要員を至急確保していく必要があると思います。
しかも現地で働いている方は家族へのメールで「飲み水が足りない。体調も悪くなってきた」 と書いているそうです(「朝日新聞19日)こういう方々の献身的な闘いをもっと支える手だてはないのかと思わずに入られません。報道では東電自体が撤退の意向を示し、首相は激怒したと伝えられています。東電と政府に最後までしっかりやってほしいとは思いますが、実際にかり出されるのは東電社員と下請け労働者であり、その人々に犠牲になれということはできません。
 
最悪の場合は想像したくもありませんが、核分裂反応が生じる再臨界は硼素が投入されているので可能性は低いようです。再臨界が起きないとすれば、チェルノブイリのように大爆発し、放射能が吹き上げられ、一気に拡散するということにはなりません。
問題は熱です。原子炉は核分裂が停止しても3%の余熱を長期に渡って出し続けます。3%といっても100万KWの原発で3万KWの熱が何年も出るのです。冷やすことができないと燃料棒の被覆管が溶け、放射能が気体となって発散します。今も出ていますが、それ以上に膨大な放射能が放出されかねません。福島第一原発にはチェルノブイリの10倍以上の放射能が蓄積されているのです。
使用済み核燃料は深さ15m、1400トンの水の入ったプールに貯蔵されていましたが、その水が蒸発し燃料棒が露出している状態です。19日から1.3.4号機に対して、消防庁の強力な無人放水が始まりました。それでプールを満たすことができればかなり状況は良くなると思います。しかし根本的にはポンプを動かして水を循環させねば解決しません。19日から行われている2号機への外部電源接続の努力はその一歩です。ただ接続しても中がめちゃくちゃになっていればモーターは動きません。高い放射能下で中の機器や配線の修復を行うとすれば作業員の被曝は甚大なものになるでしょう。
そしてもしそれがうまくいかなければ、2号機でメルトダウンが進み、火災や水素爆発が発生する可能性もあります。それが大気中に放出され、風によって広範囲に拡散するでしょう。
チェルノブイリの場合は大爆発により上空まで舞い上がった放射能が風により運ばれ、雨が降ったところで地上に降り注ぎホットスポットを作りました。半径30kmは百年以上居住不可能、また200km地点でもかなり汚染されたところがあります。そこに今も数百万人が住んでいますが、低線量被曝にさらされ、ガンや様々な病気が多発しています。また食物汚染も続いています。
福島でも汚染がひどい土地には長期にわたり人間が住めなくなるのでしょうか。さらに低レベルであっても広範に土壌や海洋が汚染されれば、農作物、さらに食物連鎖によって牛乳・肉・魚も汚染されます。19日に茨城で採取したほうれん草、福島産の牛乳から、17日に設定された暫定限度値以上の値が検出されたことが明らかになりました。http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf
ヨウ素-131の暫定基準は300ベクレル/kg(ただし100ベクレル以上のものは乳児用および直接飲用に使用しない)ということですが、3月17日の川俣町の原乳から1510ベクレル、高萩市のほうれん草から15020ベクレルが検出されたそうです。もちろん周辺の農産物すべてが汚染されているわけではなく、慎重に対処すべきですが、今後が心配です。

現在はまだまだデータ開示が不十分です。パニックを避けるためというのならば、旧ソ連と同じです。民主主義と人々の理性を信頼するなら、データや予測を明らかにし、冷静な判断を求めるべきでしょう。   それが明らかになっていないから、風評が広がるのです。 
 
3.11はこれからの日本のあり方を大きく変えるものになるでしょう。震災・津波の被害と原発被害は膨大な規模で生じ、その復興と原発難民への支援は容易ではありません。しかも生産拠点が破壊され、恒常的なエネルギー不足に苦しみ、さらに円高が追い打ちをかけます。経済・財政破綻の中で増税も必死でしょう。
その中で私たちは負担を分かち合い、エネルギーを潤沢に使っていた生活から転換し、新たな日本の在り方、ライフスタイルの転換、なによりも意識変革を行わねばならないでしょう。
今回の事態は想定を超えたM9.0の地震が引き起こしたものであり、天災だからやむを得なかったととらえることはできません。中越地震の時に柏崎刈羽原発は想定をはるかに超えた揺れを受けました。そこで原発を見直していればと悔やまれます。
また1896年明治三陸地震津波では岩手県沿岸吉浜を24.4m、田老を14.6mの津波が襲ったのです。想定を越えたのではなく、想定しなかったのです。昨日の原子力資料情報室の記者会見で、元東芝原子炉設計者の方は、設計に当たって地震はM8を想定すれば十分と指示されたと語っていました。それがあらゆる場合を考え原発は安全と言い続けてきた電力会社の実態です。そしてそれでも地震多発・津波の危険がある地に原発を建設させた日本政府の責任です。
今からでも遅くはありません。東海大地震が近い将来確実に起こると予想されているそのど真ん中に立つ浜岡原発を即時停止すべきです。昨日の富士宮の震度6の地震がその予兆でなければよいのですが。 
電力不足の時に戯言をとお思いになりますか。しかし今問われているのは、大量にエネルギーを消費してきた私たちの生き方であり、それが電力会社の原発建設を容認してきたのです。この際、電力不足による不便な生活を我々もまた覚悟すべきではないでしょうか。被災地の避難所では灯油も食料も満足にない生活を強いられているのですから。
 震災・津波だけなら神戸のように復興は可能でしょう。しかし放射能で汚染された土地はそうはいきません。私たち一人一人が日本社会をどのように再構築していくのか、が問われるのだと思います。そしてこのような事態を招いた根底に、日本という社会のありようの問題があるのではないでしょうか。長いものに巻かれ、目先の経済的利益しか考えず、責任の所在が曖昧なこと、JCO事故で指摘された日本の技術や企業倫理の劣化、市民としての政治的判断力の弱さ、そしてその根底に戦後のシチズンシップ教育の不十分があると、一教師として自省を込めて思います。
これからの教育に求められているものは、このような事態に対して自分なりに判断しうる力をどう育てるかでしょう。それが数学的リテラシー(例えば先ほど触れたように単位あたり量と総量の関係を見抜く力やリスク評価の考え)、科学的リテラシー(例えばシーベルトとは何か)そして情報を批判的に読み解くメディアリテラシーなどでしょう。点数だけを自己目的にした「学力テスト」体制を覆し、本当に物事を考えられる賢い子どもたちを育てていかねばと思います。
子供たちに何よりも育まねばならないことは論理的・科学的思考力であり、内省し自立的に判断する力であり、被災者への想像力であり、人とつながる力であり、社会の在り方や民主主義についての自分の価値観・信念を問い直し新たな社会を希求する心であり、市民としての政治的判断力なのではないでしょうか。
そのための教科教育(私自身の課題としては数学教育)や総合学習のあり方を考えていかねばならないし、私自身は4月以降、学生たちとそのことを話し合っていきたいと思っています。
 まだ危機が進行している中で、ここ数日考えていたことをとりあえず書いてみました。
 最後に私が関わっているチェルノブイリ子ども基金が次の声明を出しましたので紹介させていただきます。
<福島原発50キロ圏までの避難範囲拡大と浜岡原発の即時停止を求めます>
 恐れていた「原発震災」が起きました。3月11日午後2時46分、東北地方 を中心に巨大地震が発生、大津波によって多くの犠牲者を出すとともに、東京電力福島原子力発電所は制御不能の事態に陥り最悪の事態に向かって進んでいます。すでに環境には大量の放射能が放出され、周辺の人々への影響が心配されています。
政府は20キロ圏内に対して避難指示を出しました。しかし、30キロ、40キロの人の自主的避難は始まっています。特に妊産婦・子どもは率先して逃がすように政府・自治体の方にお願いします。爆発してしまったら、パニックになります。
 各地では避難してくる人々のために公共施設を開放し受け入れを始めています。東京も、公共施設などの受け入れをはじめました。さらに避難場所を拡大してください。
私たち「チェルノブイリ子ども基金」は、フォトジャーナリストの広河隆一がチェルノブイリ原発事故の被災地で母親たちの訴えを聞いたことにより1991年に発足し、募金活動を開始しました。20年間、さまざまな救援活動をウクライナ・ベラルーシの被害者、特に子どもたちに対して行ってきました。
 事故後25年が経過しようとしている今でも、事故後に生まれた子どもたちさえもが、重い病気になり、命を落としています。
「最悪の場合でも、チェルノブイリ事故ほどにはならない」との報道もあります。もちろん、私たちもチェルノブイリのような事態にならないことを強く願っています。しかし万が一の事態が起きてからでは遅いのです。日本国内のすべての原発を止めてください。特に、東海地震による「原発震災」が心配されている浜岡原発は即時停止すべきです。
原子力災害は 一地域、一国の問題にとどまらない世界的かつ事実上無期限の問題であることを、チェルノブイリ事故被害者の救援を長年続けてきた私たちは強く認識しています。政府、電力会社は、すべての情報を即時公開し、国際的支援と協力を早急に要請すべきです。
初めに被害を受けるのは子どもたちです。チェルノブイリで起きたことが繰り返されてはならないのです。
2011年3月18日チェルノブイリ子ども基金 cherno1986@tokyo.email.ne.jp

Advertisements


平安の贈物 (Askaさんの音楽と写真) by limitlesslife
セントルイス在住で現在日本へ演奏旅行中の音楽家Askaさんの素晴らしい
音楽と写真の贈物を転送いたしますのでご心労の多い中ながら平安の一時
を持って戴ければ幸いです。
(宜しければお知り合いともお分かち合い下さい。
ご本人の許可を得ています。魯参):
………………………………………………………………………………………………………………………
もしよかったらお友達にも贈ってください。また次の贈りものも準備しています。
被災地の方々の生活がどんどん復興して、一日も早くこの音が届くよう心から願っています。

http://www.youtube.com/user/AskaKaneko?feature=mhum

セントルイスで撮った自然の写真をスライドショーにして、aska strings の音をのせる、

それだけのことでしたが私には初めてのことでしたので何日もかかってしまいました。

友人のmory がデザインを担当してくれたのでなんとか出来上がりました。

この曲「Wishes」は何年も前に「Become a Grateful Memory」というタイトルで、

亡くなられた人と、そしてこれから生きて行く人のためにつくられた限定企画CDの中の

一曲です。個人個人にとって、特別な時間に静かに聴く事のできる本当に音の良い

演奏と録音であることを目指したいとのことでした。

まさに録音をしていた頃、偶然ですが私を育ててくれた大好きな祖母が天に召されていく

最後の何日かでしたので、私にとって特別な思いのある音楽です。


プロデューサーや録音スタッフ、皆の賛同を得て、今では手に入らないこのCDからこうして

みなさんに音と映像の贈りものをすることができました。
ありがとうございます。

ややこしい登録はなくただクリックするだけで聴いて頂けると思います。
たくさんの人に聴いていただけるよう願っています。
どうぞみなさんの心身が一時休まりますよう。そして新たな一日に歩みだせますよう、

祈りつつ自分がこうしていかされていることを心から感謝しつつ。


aska

 



放射能対処 by limitlesslife
March 29, 2011, 12:41 pm
Filed under: Uncategorized | Tags:

危機が進行する中で思うこと  一教師の視点から

2011.3.19 小寺隆幸

東北大震災・津波での1万数千名の犠牲者の方のご冥福をお祈りします。また凍てついた避難所で、食料も衣類も暖房も充分になく厳しい生活を1週間も続けている被災者の方々のことを思うと、一刻も早くより手厚い救援の手が届くことを願わずに入られません。

同時に福島原発の状態が緊迫しています。私もこの間、ニュースにかじりついていました。その中で、とても腹立たしいことがいくつかありました。

例えば16日朝7時のNHKニュースでは、15日に検出された放射線量(単位マイクロシーベルト/時)を東京0.8~2 いわき市(原発から30km以上離れている)22などと紹介し、「これは全く問題ない」なぜならば東京~NYの飛行で190 X線検査600 1年で浴びる自然放射能2400マイクロシーベルトだからと言っていました。

しかしこれは意図的なまやかしとしか言いようがありません。単位(1時間)当たり量と総量をすりかえています。もしいわき市でこの放射線量が続いたとすると24時間で528 2日間で1056マイクロシーベルト≒1ミリシーベルトとなります。

政府の基準で、一般市民が1年間に浴びる線量の上限が1ミリシーベルトですから、それを2日で超えるわけです。この1ミリシーベルトという値は、1万人がこれを浴びたとき、1人がガンになるという量です。そしてガンになる確率は被曝線量に比例します。つまり1ミリシーベルトあたり確率は1万分の1なのです。(ICRPによる国際評価)

さらに15日夕方のニュースでは、30km地点での文科省の測定値が200マイクロシーベルトだったことにふれ、それでも「直ちに健康に影響のある値ではない」と言っていました。しかしここに5時間いれば1ミリシーベルト 1日で約5ミリ 10日で50ミリです。ガンになる確率は0.5%です。決して無視しうるものではありません。本来はすぐに避難すべきであり、屋内退避ですむものではないでしょう。(その後17日のデータでも依然として170前後の値が続いています。)

直ちにとは何を意味するのでしょうか。急性症状の閾値は250ミリと言われています。しかしそれ以下では安全ではなく、上記に見たように晩発性症状が起こりうるのです。

核戦争に反対する医師の会(PANW)が声明を出しています。その中で「看過できないことは、テレビをはじめとする報道機関が、原発の放射能汚染の危険をレントゲン撮影の放射線量と比較するキャンペーンをしていることです。ウラン、プルトニウム、セシウム、ヨードなどの放射性同位元素による原発汚染の危険性を無視することは容認できません」としています。

確かにこの危険性の評価については専門家でも意見が分かれます。判断の元になるリスク評価自体も確かではありません。日本政府が定めた一般市民の許容限度年間1ミリシーベルトのもとになっているのはICRPの判断ですが、それに対してECRR(European Committee on Radiation Risk)は「チェルノブイリ事故後の小児白血病の発症では、放射線のリスクはICRPの100倍から1000倍に跳ね上がる」と考えているそうです。

しかしそれを意識した上で、なお北村正晴東北大学名誉教授は、現状(2011年3月17日時点)では距離が100km以上離れている人は退避してもしなくても、結果に大きな違いはないと考えています。その根拠は次をご覧下さい。http://getnews.jp/archives/105218

そして氏は「大きな困難なしで遠距離に避難できる方は避難するという選択肢も合理性はある。一方、移動過程や避難先で心理ストレスが高まって母子に悪影響がある可能性も無視できない」と指摘しています。その通りだと思います。だからこそ「退避するかしないかの総合判断は、原子力や放射線の専門家がすることではなく個人個人がすることであり、…このような困難への対応は、各人が自分の判断でしていただくしかないのが現実であると思います」と氏も指摘しているのです。

私自身、チェルノブイリ事故にあった子供たちを治療しているウクライナの内分泌研究所やベラルーシのサナトリウムを訪ねて、多くの子供たちが様々な病気にかかっている現実を見てきました。それがチェルノブイリの事故によると科学的に立証されたわけではなくとも、現地の医師たちは明らかに事故以降続いている低線量被曝の結果ではないかと直観していました。だからこそ、子どもたちの被曝は何としてでもさけたいと思います。

そう考えてもなお東京のレベルでは、私自身は子どもたちもすぐ退避をする必要はまだないと思いますが、風向きに注意し、放射能雨の可能性はありますので、雨は避けるのが賢明でしょう。今後の事態の推移によっては福島および近県で、ヨウ素の投与と乳幼児の退避は検討すべきでしょう。

(ご本人の許可済みの転載です。)

 



『原発事故−その時あなたはどうするか!?』 by limitlesslife
March 29, 2011, 12:27 pm
Filed under: Uncategorized | Tags:

各位

困難な状況下、下記の資料をご紹介します。

(科学者会議福岡支部のページにあります.)

http://jsa-t.jp/local/fukuoka/

JSA福岡核問題研究委員会編
『原発事故−その時あなたはどうするか!?』
(合同出版,1989年)

 



原発最悪のシナリオとその対処法を考える by limitlesslife
他MLよりの情報をお送りします(核、システム、倫理、学問など重要意見があります:
吉田):
マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。
http://www.videonews.com

今週のマル激トーク・オン・ディマンドは特別編成のため、無料で放送いたします。
また、ニュース・コメンタリーはお休みしましたので、予めご了承下さい。

■マル激トーク・オン・ディマンド 第519回(2011年03月25日) 
特別番組 あえて最悪のシナリオとその対処法を考える
出演:飯田哲也氏(NPO環境エネルギー政策研究所所長)、小出裕章氏(京都大学原子
炉実験所助教)、矢ヶ崎克馬氏(琉球大学名誉教授)、松井英介氏(元岐阜大学医学部
助教授)、青木理(ジャーナリスト)、宮台真司(社会学者、首都大学東京教授)、
神保哲生(ビデオニュース・ドットコム代表) 

 福島第一原発の復旧に当たっていた作業員が被曝し、タービン建屋内の水から通常の
1万倍の放射能が検出されるなどの事態を受けて、原子力安全・保安院は25日、ついに
「原子炉のどこかが損傷している可能性が十分にある」ことを認めた。実際には津波や
相次ぐ爆発、海水注入や放水などの影響で、ほとんど全ての計器類が止まっているため、
政府も東電も肝心の原子炉が現在どのような状態にあるのかを正確には把握できていな
いのが実情のようだ。
 大量の核燃料が入った原子炉が損傷を受け、しかもそこから核燃料が漏れ出している
可能性がある。にもかかわらず、「確認ができないので不確かな情報は出せない」とい
うのが政府・東電の一貫した態度だ。果たして本当にそれでいいのだろうか。しかも、
燃料漏れが指摘される福島第一原発3号機は、プルトニウムを含むMOX燃料を使ったプルサ
ーマル原子炉なのだ。
 不必要な不安を掻き立てることは避けなければならない。しかし、人体や環境に長期に
わたり不可逆的かつ深刻な被害をもたらす原発事故は、予防原則の立場に立ち、常に「最
悪の事態」を想定して対応する必要がある。
 そこで今週のマル激は、25日(金)21:00から4時間にわたる生放送で、ここまで確認
された情報をもとに、現在の原子炉がどのような状態にあるのか、そこから想定し得る
「最悪の事態」は何なのかを専門家らとともに検証した。
 後半は、「最悪の事態」にどう対応すべきかについて、放射線の専門家らに意見を聞
いた。また、枝野官房長官の記者会見で、政府の考える「最悪の事態」についても問い、
その返答についても議論した。
 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏の想定する「最悪の事態」は、原子炉が溶け
落ちて(メルトダウン)水蒸気爆発を起こし、原子炉内の燃料から放射性物質がすべて
環境中に放出される事態だ。「この最悪の事態を防ぐ手段は、原子炉、使用済み燃料
プールの『冷却』だが、被曝環境での作業は大変な困難をともなう。冷却を循環的に行
うポンプの回復ができるかどうかをまず注視したい。さらに、もしポンプの回復ができ
たとしても安定的に冷却される状態になるには少なくとも1ヶ月はかかる」と小出氏は見
る。また、放射性ヨウ素、セシウムに加えて、作業員が被曝したタービン建屋の水から
バリウム、ランタンなどの物質が検出されたことについて小出氏は、「燃料棒を覆う部
分(ペレット)が一部溶けている状態であることを示しており、炉心の破壊が進んでい
るのではないか」と危惧する。
 NPO環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏が「一番現実的な最悪シナリオ」と考
えるのは、爆発が起こらずとも、冷却作業を続ける間に、大気中、水中、土壌に長く放
射能が漏れ続けるという事態だ。住民の避難や水道水、海産物の汚染が長期間続くこと
になる。飯田氏はこの「現実的な最悪シナリオ」に対して、「広範囲なリアルタイムモ
ニタリングとシミュレーションを組み合わせる、つまり現実と予測をつき合わせたデー
タがなければ手の打ちようがないが、現時点では政府には司令塔が不在で、この作業が
進んでいないのではないか」とみており、「被曝管理、放射能漏えい量の測定、現実的・
技術的な広報」という3つを組み合わせた対策を早急に練る必要があると話す。
 25日に福島県入りし、今後現地での調査を行う琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏は、
福島県や首都圏で水道水や野菜など体内に入るものから基準値を超える放射性物質が検
出されたことについて、「体内に放射性物質が入ることで起きる「内部被曝」の危惧が
高まった。今は怯えている段階ではなく、被曝は避けられないという意識を持ち、でき
る限りの手段で防御策をとることが必要だ」と話す。
 放射線医学の専門家で元岐阜大学医学部助教授の松井英介氏は、「外部被曝では、外
部からの放射線は体を透過する。内部被爆では、尿などにより体外に放出されず体内に
とどまった放射性物質が、繰り返しアルファ線・ベータ線を出し、繰り返し遺伝子を傷
つける」と言う。
 「ただちに健康に影響はない」という説明は、皮膚がただれるなど急性症状にはなら
ないと言っているのか、何を意味するのかの説明がない点が、われわれの不安の元になって
いるとしたうえで、内部被曝で重要なのは、急性の症状ではなく、遅れて発症する「晩
発(ばんぱつ)障害」、もうひとつは「蓄積性」だと言う。水道水などから検出された
放射性ヨウ素131は、体内では選択的に甲状腺に蓄積される。また、小さい子どもは特に
影響を受けやすいため、成人男性とはまったく別の問題として考える必要があると話し
た。 
 あえて想定する「最悪の事態」では何が起き、そしてわれわれはどのようにその
事態に備え、対処していくことができるのか。ジャーナリストの青木理、神保哲生、社
会学者の宮台真司が、専門家とともに議論した。

 



黒澤明の映画、原発事故の予言? by limitlesslife
March 29, 2011, 12:17 pm
Filed under: Uncategorized | Tags:

あるMLからの情報です:

黒澤明監督の今回の原発事故を予言したような映画の紹介です。
短い映画ですが、真実を描いていると思います。
ぜひご覧ください。

> 黒澤明のこの映画、今の天災と原発事故を予見した
> よているようで(6つの原発が危機にあることまで同じ)
> 一見の価値ありです

> 今、わたくしたちが視聴するとしたら、6・7・8の順に視聴すると、深刻な現
> 実の中にいるわたくしたちの姿を予言していたかの作品であり、絶望の淵に立
> つ思い(夢)をみてしまいそうになります。
> しかし、最終作品「水車のある村」をみると、そんな「危機」の淵に立ちなが
> らも、未来への選択すべき道「懐かしい未来」への希望をも見いだせるのでは
> ないでしょうか。
>
> とりあえず、以下、動画サイトのリンクを張ります。
> ぜひ、ご覧になってください。
> ただし、必ず、8話まで視聴してください。
> 絶望の淵に立ったままではいけませんから。
>
> 黒沢明監督(1990公開)「夢Dreams」6・7・8/8話
>
> 6 赤富士Mount Fuji In Red
http://www.youtube.com/watch?v=mTg3D1PoyUE
http://www.youtube.com/watch?v=z_ZxTB8mqbk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=K74BNWQ0bYs&feature=related
>
> 7 鬼哭The Weeping Demon
http://www.youtube.com/watch?v=_1Lt2HhnPro&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=BbQHpAsr0zo&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=NVKgMymX9Bw&feature=related
>
> 8 水車のある村Village of the Water Mills
http://www.youtube.com/watch?v=fRcuBRMA2sU&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=y0RCRqGXqkU&feature=related
>
> ちなみに1~5話のタイトルは、以下のとおりです。
> 6・7・8をご覧になったあと、もう一度1~8まで視聴するいいです。
> 1 日照り雨
> 2 桃畑
> 3 雪わらし
> 4 トンネル
> 5 鴉(からす)



原発の真実 by limitlesslife

平井憲夫

「原発がどんなものか知ってほしい」(全)

 

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html