「感じない政治家」とは安倍晋三総理の原発政策を言い得ている。

(*櫻井智志です。以下の随想は東京新聞2月6日朝刊に掲載さ
れた鎌田慧氏の「本音のコラム」です。胸に響くものがあり転載さ
せていただきました。)
感じない政治家
    鎌田 慧

 

 人間、立場が違えば考え方が違う。とは一応理解しているつもり
だけど、現実にたちあらわれている具体的な光景でさえ、まったく
目に入らないひとがいる。
 衆院本会議での答弁で、安倍晋三首相は野田前政権の「2030
年代原発ゼロ」方針について、「具体的な根拠を伴わないもの」と
切り捨てた。「ゼロ方針をゼロにする」という。事故前の原発政策
にもどすという宣言だ。
大爆発して天文学的な数量の放射能を、自然界にまき散らした四
基の原発の、幽鬼城のような不気味な映像が、脱原発の具体的な根
拠なのだが、安倍さんには故郷を喪失した十数万の住民の怨嗟の声
も聞こえないようだ。ものの見方も考え方も、アベコベなのだ。
 安倍さんは、野田政権の「原発ゼロ」方針を、「国民に不安や不
信を与えた」と批判したが、「国民に不安と不信を与えた」のは、
安倍さんがこれから進めようとしている原発政策でしょう。
わたしには、どうして、このような逆立ちした認識ができるのか、
それとも最高議決機関の国会で、堂々と開陳できるのか、不思議で
しょうがない。
ひとの住めなくなった「美しい日本」の広大な大地と森や林、ひ
とびとの生活、そして原発の未来について、国会で真剣に議論して
ほしい。現実を知らないのは、政治家として恥ずかしいことのはずだ。
___________________
コメント:「美しい日本」の「醜い日本」の現状!

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