東京新聞が報じたTPP交渉に隠された極秘条件
天木直人氏の視点ー(2013/03/08)
東京新聞が報じたTPP交渉に隠された極秘条件
東京新聞が報じたTPP交渉に隠された極秘条件
きょう3月8日の新聞報道で私が最も注目したのは何と言っても
東京新聞のTPP交渉に隠された極秘条件をすっぱ抜いたスクープ記事だ。
すでにきのうの夕刊で一部報道されていたようであるが3月8日の
東京新聞は一面トップで大きく報じた。
すなわちTPP交渉参加問題で、先に交渉を始めた米国など9カ国
が、遅れて交渉参加を表明したカナダとメキシコに交渉権を制限し、
すでに既存の参加国の間で合意した条文はそのまま受け入れなければ
ならないこと、さらには交渉を打ち切る『終結権』も、再協議も
要求できないなどの不利な条件を受け入れる念書を作らされていたこと、
そしてこれが最も衝撃的なことであるのだが、それを極秘扱いにして
決して自国民や世界に公表するなと命じられ、それを飲まされていた
という事実をすっぱ抜いたのである。
この驚愕的な事実は、先にユーチューブで流された米国市民団体の
告発と相俟って、このTPP交渉というものが如何に反国民的な米国
の陰謀であるかを白日の下に暴いている。
それでもTPPは日本の国益であると唱えるこの国のメディアや
政治家・官僚・有識者たち。
彼らはみずからを無知か、さもなければ私は米国の手先です、
日本国民を騙す売国奴です、と認めているようなものだ。
おりから国会では自民党と野党の愚にもつかない論争が続いている
らしい。
「らしい」というのはさすがの私も今度の国会審議だけは真面目に
フォローする気がおこらないからだ。
政局ばかりに明け暮れ、このような重要問題についてのまともな追及
が一切無い国会。
これでは日本がよくなるはずはない。