紅林進です。
昨日「オリンピックを口実に明治公園を閉鎖?」という投稿を
させていただきましたが、それに対して、他のML(レイバー
ネット日本の会員ML)で、保坂さん(JCJ)という方から、下記
のような、その背景がよくわかる詳細なコメントをいただきまし
たので、転載させていただきます。
文科省の住民軽視、国会軽視のこのようなやり方も非常に
問題ですが、それにしても、マスコミはこのように重要な問題
(以下、レイバーネット日本の会員MLより転載)
保坂(JCJ)です。
明治公園がなくなるというのは、国立競技場を立て替えて大型化する計画が
周辺の大規模再開発につながるからだそうです。
首謀者は文科省で、東京都は地権者で共犯って感じかも。
役所の権益を広げようという意図と、自民党型開発政治が背景にあるという
べきか。
JCJ的に言えば、コンペ案とか建て替え計画の発表報道はするけど、都営
住宅取り壊し、住民追い出しなどに視点がいかないマスコミのあり様が問題じゃ、
というところです。
レイバーネットで取材しますか?明治公園の集会の人波をなめて、都営霞ヶ丘
アパートや日本青年館を下から仰いで写すの。
以下は2月にJCJの人に聞いた話の要約。
2020年東京五輪を名目に、東京・国立競技場を大改修する計画が、文科省
により、一方的に進められている。
大改修の予算は国会に提出されていない。設計調査費を2012年度予算で
予算化し、大改修の国際的設計コンペで設計案が決まった段階。
案は広範で、現・国立競技場周辺の大開発が必要となり、日本青年館、明治
公園の廃止、周辺住宅地、都営団地の移転、神宮競技場や秩父宮ラグビー場、
神宮外苑も影響を受けるかも、というような大計画。改修だけで1500億円もの
予算が必要と言われているとか。
3月の国際オリンピック委員会による現地調査を前に、文科省の役人がひそか
に、周辺住民の意思を調べ始め、移転の脅しをかけ始めている模様。
国会にも、都議会にも提案、報告されていない。
マスメディアは実態を全く知らない様子。
文科省には予算のためにサッカーくじを使おうという意向があるかもしれない。
ネットで検索したところ以下がみつかりました。
共産党の新宿区議団が、再開発に含まれる霞ヶ丘住宅取り壊しに配慮する
その他、参考資料。
②ウィキの「国立霞ヶ丘国立競技場」の項目に、立替についての記述があります。
昨年のコンペ前の記事ですが、日経電子版2012年7月27日付記事
③五輪誘致なるか 国立競技場「建て替え案」公募の目算
開閉式の屋根を装備、2019年3月の完成目指す
(一部引用)
コンペの募集要項によると、新競技場の敷地の西側にある東京体育館の周辺や
南側にある都営霞ヶ丘アパートなどを対象に、合計約6万5000m2の「関連敷地」
を設定。関連敷地内に新たな建築物はつくれないものの、人工地盤などの工作物
を設けることは認める。
(引用ここまで)
(以上、レイバーネット日本の会員MLからの転載)
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