安倍首相訪米の本当の狙い 安倍タカ派の封じ込めだった

天木直人氏の視点ー(2013/03/11)
安倍首相訪米の本当の狙い 安倍タカ派の封じ込めだった

私の手元に1月5日付の新聞記事の切抜きがある。

それは1月4日に菅義偉官房長官が従軍慰安婦問題に関する村山談話
を見直すことについて次のように述べたという記事だ。

「(村山談話を)引き継ぐと同時に、安倍内閣として21世紀に
ふさわしい未来志向の談話を発表したい」と語ったという記事だ。

この菅官房長の発言は「慰安婦問題はなかった」として村山談話を
否定するそれまでの安倍首相の姿勢が内外の批判を浴びたことによる
軌道修正である。

しかし、もはやこの時約束した「未来志向の談話」の発表さえ
立ち消えになるのではないか。

その理由を書くのがこのメルマガの目的である。

2月22日から始まった安倍首相の訪米と日米首脳会談の目的は一体
何だったのか。

それは米国と日本ではもちろん思惑が異なる。

それでは少なくとも安倍政権の狙いは何だったのか。

その事を選択3月号に特集されている「安倍訪米の『隠された狙い』
が見事に教えてくれている。

その記事によれば安倍首相のタカ派を警戒する米国に対し、それを
封じ込めますと釈明することが今度の訪米の最大の目的であったという
のだ。

だからこそ安倍首相は米国滞在中、オバマ大統領との会談でも、
講演でも、中国との関係をこれ以上日本のほうからは悪化させない
という釈明で終始したのだ。

それにもまして安倍首相が封じ込めなければならなかったのが
その歴史認識であり、その中でも従軍慰安婦問題を否定する持論である。

いうまでもなく安倍第一次内閣が一年で失脚した最大の理由は
この従軍慰安婦問題についての強硬姿勢に対する米国の警戒であった。

そして安倍首相は性懲りも無くそれを繰り返した。

自民党総裁選を闘うために、あるいは自民党総裁になって野田民主党
政権と政権を争うために、そのタカ派ぶりを強調する限りなら、
まだよかったかもしれない。

しかし安倍首相は日本の総理になった後も就任早々それを繰り返した。

そして第二次内閣の閣僚を愛国・保守で固めた。

米国はそれを警戒し、安倍首相はたちどころにそれを封じ込め
なければ第一次政権と同様に危ういと察知させられた。

早急に米国の許しを請う必要があった。

タカ派色の軌道修正を約束するための訪米であり、日米首脳会談で
あったというのが一言で言えばその選択の記事の趣旨である。

なるほど、そういわれればすべてが合点が行く。

なぜ国民の大半が不安に思うTPPの交渉参加をここまで急ぐのか。

なぜ首脳会談の中身が公表されないのか。

なぜ報じられる日米合意がすべて米国に迎合するものばかりなのか。

そして稲田朋美、新藤義孝、下村博文大臣らがそろって静かになり、
その存在感が見えなくなったのか。

今度の訪米は米国による安倍政権承認のセレモニーであったという
ことだ。

もはや安倍政権は完全に米国の掌の中にある。

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