安倍政権が振り込め詐欺被害者のように、TPP蟻地獄に自ら嵌るのはなぜか、その謎を解く(新ベンチャー革命2013年3月17日)
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新ベンチャー革命 ブログ
安倍政権が振り込め詐欺被害者のように、TPP蟻地獄に自ら嵌るのはなぜか、その謎を解く
2013年3月17日の興味深い記事ご紹介です。
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説明文から、アメリカの内部がすこし理解できました。
駆け引きしていることになります。
米議会次第でどうなるかわからない先行き不透明なTPPに日本が参加表明しても米国民から見れば、
日本はバカじゃないのと軽蔑されるだけです。」 なるほど、、、、
新ベンチャー革命 ブログ 2013年3月17日 No.731
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/31630801.html
本ブログでは米国世論はTPPに関心がないとみなしてきましたが(注1、注2)、それを裏付ける記事が2013年3月17日朝日新聞に掲載されました(注3)。
大手マスコミはあれだけTPPで大騒ぎしていますが、肝心の米国ではほとんどの国民がTPPを知らないとのこと。米ワシントンDCにて朝日の大島隆氏が50人にTPPを知っているかと聞いたところ、知っていたのはたった一人だったそうです、しかもその人はTPP交渉関係のコンサルタントだったとのこと。それほど、米国ではTPPへの関心は低いということです。
戦後68年、日米関係でTPPほどの非対称現象が生じたのは初めてではないでしょうか。
さらに上記、朝日記事によれば、日本の外務省での記者会見で話題にされる外国のトップは米国で29%とのこと、一方、米国務省での記者会見で話題にされる外国のトップはシリアで22%だそうですが、日本はわずか2%です。
だから、日本がTPPに参加するかどうか、米国民は全く関心ないのです。そういえば、2月の日米首脳会談での記者会見で米国マスコミ記者から日本に関する質問が出なかったと言われていましたが、納得です。
にもかかわらず、アメリカ様一筋の安倍総理は狂ったようにTPP参加に暴走するのはなぜでしょうか、実に不可解です。
日本ではTPPを知らない人はいないでしょう、新聞やテレビに接する国民なら・・・。それほど、日本ではTPPに参加するかどうかでテンヤワンヤの大騒ぎなのです。
しかしながら、本ブログ前号No.730にて指摘したように、TPP協議にすでに参加して主導権を握っている米USTR(米国通商代表部)は、米議会からTPP交渉権限(TPA)を受けていないのです(注2)。
だから、TPPが米議会で取り上げられることもないので、米マスコミがTPPについて報道することもないのでしょう。ましてや日本がTPPに参加表明しても米国世論はまるで無関心なのです。
そして、安倍政権は米議会からTPP交渉権限を委譲されていないUSTRと駆け引きしていることになります。米議会次第でどうなるかわからない先行き不透明なTPPに日本が参加表明しても米国民から見れば、日本はバカじゃないのと軽蔑されるだけです。
にもかかわらず、安倍政権もマスコミも国家の一大事であるがごとくTPPで大騒ぎするのはなぜでしょうか、実に不可解です。
本ブログの見方では、GDP世界第二位の中国抜きのTPPはまったく意味がないとみなしています。
中国重視のオバマ政権も、本気でTPPに取り組んでいるのかどうか、非常に疑問です。
元々、米抜きで2005年にスタートしたTPPに米国が後から参加表明したのは2008年です(注4)。つまり、その時期はブッシュ米国戦争屋ネオコン政権末期ということです。
2008年当時のUSTR代表スーザン・シュワブ氏はブッシュ大統領に指名された人物です。そして、シュワブ氏の後継者ロン・カーク氏は黒人ながら、元ダラス市長です。カーク氏は2009年、オバマ一期目政権スタート時にオバマより指名されていますが、周知のように、オバマ一期目政権の国務省長官ヒラリー・クリントンは米戦争屋系列であり、USTRも2009年時点では、米戦争屋のシマであったと思われます。
なお、カーク氏は2013年3月14日付けで退任するようです。
今年2月の日米首脳会談時、オバマの安倍総理に対する表情・しぐさと、昨年6月の米中首脳会談時、オバマの中国・習近平氏に対する表情・しぐさを比較する画像がTV放映されていましたが、オバマ大統領は日本より中国を重視していることが明らかでした。
このことから、中国重視のオバマは中国抜きのTPPに本音では、関心がないはずです。ただ、現状、USTRは依然、米戦争屋のシマなので、TPP協議におけるUSTRの動きを黙認しているに過ぎないのではないでしょうか。
戦後から今日まで、中国を仮想敵国として位置付けてきた米戦争屋ネオコンは、TPPに中国を加える発想は初めからなかったのです。そのため、脱・米戦争屋色を鮮明にしているオバマ政権二期目では、TPPから中国を排除してきたことが米戦争屋ネオコンにとって裏目に出ています。
本ブログの読みでは、オバマ二期目政権下の米議会は中国抜きのTPPを承認しないのではないでしょうか。このままでは、米戦争屋の最後の砦であるUSTRはTPA(TPPの交渉権限)を米議会からもらえないような気がします。
オバマ二期目政権下の米国では、対中戦略を巡るオバマ陣営と米戦争屋ネオコンの対立は鮮明になっています。オバマ陣営は中国との貿易活性化で米国経済回復を狙っていますが、米戦争屋ネオコンは中国を仮想敵国視したままです。
現在のTPPは当然ながら、USTRを握る米戦争屋主導で協議されてきたので、中国ははずされています、というより、彼らのTPPは“中国の孤立化”を狙ってきたわけです。しかしながら、オバマ政権二期目で、窮鼠猫を噛む状況に追い込まれた米戦争屋ネオコンは手を拱いていると、USTRの人事をオバマ陣営に獲られる可能性があります。そこで、TPPを仕切るUSTRの主導権を死守する苦肉の策、それが、米戦争屋の私物・日本をTPPに何としても強引に参加させる作戦なのではないでしょうか。
この作戦は、米戦争屋ジャパンハンドラーに虎の威を借りてきた悪徳ペンタゴンの日本人支配層や日米安保マフィアにとっても利害一致するものだったと思われます。
このように分析すると米戦争屋ネオコンの傀儡・安倍政権が、何者かに憑依された振り込め詐欺被害者のようにTPP地獄に自ら嵌っていくのがなぜなのか、くっきりと見えてきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/27230504.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/31613548.html
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201303160704.html