【TPP】米議会に反発の声 日本の農業保護「ゆゆしき問題」 2013.3.22 産經新聞

【TPP】米議会に反発の声 日本の農業保護「ゆゆしき問題」 2013.3.22 産經新聞

オバマ政権は歓迎、承認へ波乱含み

【ワシントン=柿内公輔】環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への日本の交渉参
加表明を受け、承認するか決める米議会では、自動車など国内各産業界の声を代弁する
議員らの反発の声が高まっている。一方、オバマ政権は歓迎ムードが強く、日本が求め
る農産物への適用は不明だが、関税撤廃の例外があり得ることも認めた。今後、議会で
の論戦過熱は必至で、承認手続きは波乱含みの展開となりそうだ。

「日本は農業分野を保護する構えで関税撤廃の例外を求めている。これはゆゆしき問
題だ」

19日の上院財政委員会の公聴会。日本の政府・与党がコメなど重要5品目を関税撤
廃の例外とするよう目指す動きを批判したロバーツ議員(共和党)をはじめ、議員から
懸念の声が次々上がった。

ハッチ議員(共和党)は、農産物を日本の重要品目と認めた2月の日米首脳会談の共
同声明にかみついた。「これまでも通商協定で農産品を関税撤廃から外してきた日本に
、また保護できると思い込ませる」と指摘。他の交渉参加国も例外品目を次々要求し始
めれば、「TPPの意義が希薄化する」と危ぶんだ。

政権与党の民主党にも厳しい声がある。自動車産業が集積するミシガン州選出のスタ
ブノー議員は「日本が米国車に市場を開放せず、米市場にさらに進出するのは容認でき
ない」とまくし立てた。自動車大手でつくる米自動車政策会議のブラント会長は、日本
の参加を認めないようオバマ大統領に要請している。

一方、オバマ政権は日本の参加承認に前のめりだ。公聴会では議員のけんまくに、「
大統領も懸念を抱いている」と答弁した米通商代表部(USTR)のマランティス代表
代行は、20日の記者会見では「日本の交渉参加表明を歓迎する」と繰り返し、年内の
交渉妥結目標も変わらないとした。

さらに、「米国が自由貿易協定(FTA)を結ぶ国と実施する項目は再交渉しない」
と明言。米国はオーストラリアとのFTAで砂糖を関税撤廃の例外としており、TPP
でも同様だとした。原則としてすべての品目で関税撤廃を目指すTPPを主導する米国
が、FTAの重要品目については例外を認めた格好だ。

議会も出身州や支持団体で議員の温度差が大きい。上院財政委の公聴会でボーカス委
員長は「(日本の参加表明は)喜ばしい。年内に交渉を妥結させよう」と強調した。ボ
ーカス氏は肉牛産地のモンタナ州の選出で、米国産牛肉の輸入制限を日本が緩和したこ
とを評価する。

日本の交渉参加問題を含めたTPPについて、米メディアや米国民の関心は今のとこ
ろ高くない。だが、今後議会の論議が本格化すれば、世論が関心を示す可能性は十分に
ある。

議会や産業界には、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に対し、「為替操作」
(スタブノー氏)と警戒する空気もある。オバマ政権としては、日本への反発が強まら
ないうちに承認にこぎ着けたいのが本音だ。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130322/fnc13032208570006-n1.htm

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