ネットワーク1・17 四川地震最新情報 海外災害市民センター吉椿雅道さんのお話(2013/4/22)

 永岡です、第865回ネットワーク1・17、今週も千葉猛さんの司会で放送されました。

 先週土曜日に発生した四川地震について、海外災害市民センターCODEの吉椿雅道さんがスタジオでお話をされました。リスナーより、中国の地震の被害状況について教えて欲しいとのメールがあり、20日で四川で起きた地震、死者188名、けが人11460人、被災者150万人との事です。2500人が救助され、しかし明日で被災後72時間(生存率が下がる)になります。

 四川では5年前にもマグニチュード8の地震があり、吉椿さんのお話です。四川の場所は中国の内陸で、山の間に都市があり、集落があり、吉椿さん、2008年の地震から3年半現地に行かれて、今回の地震、発生して現地に連絡し、被害状況を調べて、そこは比較的被害が少なく、映像で煉瓦の壊れているものがあり、木造の家ではなく煉瓦住宅で、壁に煉瓦を積んで鉄筋なし。それがかなり倒壊、地震に弱いのです。2008年の地震と比較して、前回は300~400kmやられ、今回は局所的、山の谷あいに発達した村が被害を受け、交通が寸断されており、救援部隊も行っているものの、道は1本、それも崩落し、被災地になかなか届かないのです。

 リスナーより、中国が援助は要らないと言っていることについて質問があり、しかしロシアの部隊が来ており、政府には機動力もあり、しかし民間のボランティアの力は要るのです。たくさんの人が被災され、避難所は、2008年ではほとんどなく、今回は全壊のハードの復興は終わり、公共施設は耐震がなされ、今回の被害のひどいところはその教訓で助かり学校が避難所になり、病院も機能しています。しかし、それがないとテントであり、山間部の孤立したところで、掘っ立て小屋、車で寝る始末であったのです。

 耐震性、個人の住宅は、2008年の地震で民家は耐震性を考慮するようにと言われても、被災地が広く、末端の住宅まで行かない。今回の被災地は前回あまり被害がなく、耐震補強しなかったところで、それで家がやられたのです。中国の防災意識はあまり高くなく、ビルの中から飛び降りる人もいて、防災教育も、被災地が広く、末端まで行っていないのです。

 被災地で瓦礫から被災者を助けており、この日本の支援、2008年は耐震のことを言ったが、それほど考慮されていない。今回の地震も技術的に民家も耐震を考え、さらにどうやったら命を守れるか、命を守る防災、減災の知恵が中国は日本ほどはなく、ハードではなく、ソフトの支援(中国はハードの支援は得意)、食料などの、知恵の支援が要るのです。ソフトの支援は、今は外国人も現地に入れないが、中国政府、ハードだけでなく、ソフトの復興も支援すべきなのです。

 2008年にはボランティアも入り、中国のボランティア元年(180万人)、今回は交通規制で入れないのです。被災者の困っているのは、ライフラインが止まり、救援がいる。そばにいて、孤立した集落は外部の情報もなく、世界も注目しているというべきなのです。被災地は医師も不足しています。

 吉椿さん、2008年に現地に入り、被災地が広く、人の話を聞いて何が困っているかを知り、支援の拠点を置いて、当初は日本人で反日もあったが、瓦礫の片づけをしたら様子が変わり、日本人の嫌いであった人も変わったのです。一番大切なことは、ものを与えることもあるが、人との関係性、つながりであり、日本人への見方も変わる。それで、中国から東日本大震災に支援(義援金、メッセージ)も来て、東北に送ったらみんな泣いていたのです。これまで反日としていたが、震災をきっかけに、災害が起きたらみんな同じとなるのです。

 今後のCODEの支援は、現地派遣は見送り、いずれ知恵のアドバイスをするのです。今日は、四川地震のお話でした。

 

 ニュースは河本光正さんの報告でした。閣僚による靖国参拝に波紋で、日韓外相会談中止、外相が来るはずが、麻生副総理の靖国参拝で取り消し。中国はきつねがついに尻尾を出したと批判し、安倍総理が供え物で済ませたことも批判。さらに、中国外務省は日本のマイナスの振る舞いに抗議をして、安倍総理、日本の過去の侵略を謝罪し、しかし村山談話は継承しているとは言わなかったので、韓国、中国の反発を招き、北朝鮮対策も問題なのです。

 ボストンのテロ、犯人の兄弟は他のテロも想定しており、未使用の爆弾が4つあり、弟はのどに怪我をして会話不能、筆談による聴取です。兄弟はチェチェンに住み、アメリカの移民制度改革にも影響、市民権を得やすくとオバマ氏がしているのに野党が反対です。

 福島2号機の使用済みプールの変圧器でねずみの死骸が見つかり、東電は冷却システムに異常なしとしています。前回は29時間止まりました。また汚染水漏れ、地上に移す作業を今日完了です。

 川崎重工と三井造船が将来的な統合を検討し、2兆円規模、三菱重工に匹敵する企業になります。円安・株高であり、G20で円安が容認され円安が進み、株も250円上がっています。

 今週も地震のお話でした。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
search previous next tag category expand menu location phone mail time cart zoom edit close