ラジオ関西「時間です!林編集長」 東日本大震災の復興の正義と倫理 出口俊一さんのお話(2013/4/24)
永岡です、ラジオ関西(AM神戸)の、時間です!林編集長という番組に、震災研究センターの出口俊一(としかず)さんが出られて、つながる東日本のコーナーで「東日本大震災の復興の正義と倫理」についてお電話で語られました。司会はラジオ関西アナウンサーの林真一郎さんです。復興、復旧がどれだけ進んでいるのか、どの復興・復旧を言うのか?阪神・淡路は完全に復興したのかと、出口さん本を出されました。
震災研究センター、阪神・淡路でどうしたら復興・復旧が出来るか支援策をまとめ行政に働きかけ、参加メンバーは主に大学の教授、弁護士、医師であり、18年やっています。町並みは何がここであったかというくらいきれいであり、そんなに大変だったのかと林さんも言われたこともあり、出口さん、見た目がきれいになるとよかったとなるが、住んでいる人の暮らしをみないといけない。阪神の被災地では課題はなくなったわけではなく、未だに研究し、他の地域、外国でも地震があり、調べる課題が絶えないのです。
今回の本、東日本大震災2年で、皆さん現地を調査され、出口さんも代表の塩崎教授も足を運び、支援事業をして、一番問題なのは、出口さん、東日本で、多額の復興予算が組まれたのに、被災地、被災者の復興に使われるように国がしないといけない。復興予算、必ずしも被災地のためではなく、阪神の経験でも把握でき、今回早く検証できた(去年9月)、復興にはお金が必要で、早く被災者に届くようにと思っているのです。
復興の正義と倫理、原発事故があり、2年経っても報じられ、多くの人が地元に戻れず、それに加えて津波災害、出口さん三陸海岸も見て何とかしないといけないとなり、地元の人のバックアップを政府がしないといけない、復興庁は十分に機能していない。本で50項目、専門家が担当して、阪神+東日本の被災者+マスコミの人も加わり、全体像をつかめるようにとなっているのです。被災からTPP、医療介護、ボランティアと書き、阪神・淡路の復興災害にも言及し、問題提起、提言のある本であり、記録をするだけでなく、人々の幸せにつながることが必要で、東日本の被災者、自治体、国も含めて、阪神の18年間の蓄積を参考にして欲しい。防災担当の官僚はこれが追い風になると発言しています。
この本は2200円+税、50項目あります。阪神・淡路は終わっていない、どういう支援が出来るのかがあります。
出口さん、これからも活動を続け、この本には、被災者支援制度を73項目に、阪神と違う支援制度があり、それを整理しており、この一覧はこの本にしかなく、阪神・淡路、東日本のために編集されています。こういう本を置いて、見て、いざという時に備える、支援制度の一覧は優れていると林さん言われました。項目は長くて4ページ、阪神のことも、東日本の人に分かって欲しいのです。
関西にも東日本の被災者が避難され、現実に困っているのです。
今日は、震災復興研究センターの出口さんのお話でした。