小出先生 ラジオフォーラム20147/3/8のお話(原発は効率的にも最悪、最新火力にせよ)&最期まで自分らしく生きる在宅医療、中澤まゆみさんのお話

 永岡です、第61回ラジオフォーラム、今週は社会活動家の湯浅誠さんの司会で放送されました。今日もFMharoと三角山放送を聞きました。三角山放送、来週は石井彰さんが札幌に来られるそうです。

 全国で大雪が降り、湯浅さん埼玉におられて、50cmも積もり、雪かきも大変で、東北の皆様の大変さがわかり、しかし雪かきをやれないお宅もあり、それは高齢者の一人住まいのところで、地域で高齢者のことが問題であり、その中で、どういう具合に生きて、死を迎えるかを、医療、福祉の問題に取り組まれているノンフィクションライターの中澤まゆみさんのお話でした。お一人様の終活などを書かれています。お一人様で書いたのは、中澤さんもお一人様で、男性の9人に1人、女性の5人に1人がお一人様で、自分も含めて書きたいと言われました。

 湯浅さん13年前に中澤さんに初めてお会いされて、外国人応援のライヴの通訳をされて、中澤さん当時は湯浅さんまじめそうな学生さんであったと言われました。昨年「おひとり様でも最後まで在宅」という本を出されて、背景は、中澤さん10年友人の介護をして、医療が結びつかず、世田谷におられて在宅ケアを考える会を作られて、介護も問題があり、多職種連携が言われて、どうしたらつながるか。シンポジウムもやり、書くことにしたのです。地域包括ケアを介護、福祉でやり、この10年は世田谷で病院が少なく、在宅医療は進んだが、少しずつ地域で進展があり、これから多くの人が亡くなる社会に、国がこれに舵を切り、介護者、介護を受けている人の問題で、病院で亡くなる人が8割、在宅は1割ちょっと、病院に行くしかなかった人が往診してもらい、中澤さんが子供の頃は家で看取るのが当然で、今は変わり、国は医療費の問題もあり、家で最期を迎えたいニーズもあり、押し付けられると家族に負担になり、2025年問題(団塊の世代が後期高齢者になる)、大量介護時代になり、地域の体制が追いつくのか、介護難民、孤立死になり、対策として、自分たちが当事者で、自分たちも関わり、家族・介護者が学ぶべきで、いろいろな人が横並びでやらないといけない。地域包括ケア、東近江で在宅医療をされる方が提唱され、丸ごとケアをやるものであり、世田谷での地域のケアはまだ広がらず、在宅ケアの関心は広まり、地域丸ごとケアのシンポジウムも人が集まらず、しかし続けないといけない。いいきっかけになり、介護離職の問題もあり(5年で50万)、核家族化、仕事か介護かの選択で男性が辞めざるを得ず、皆さんが横並びでどう支えあうかであり、一朝一夕では出来ず、介護は抱え込む人が多く、制度もやせ細るが、それをどう使うか、知恵と情報をどう使うか、なのです。

 小出裕章ジャーナル、小出先生のお話。

 今週のお話は、原発ではなく火力発電の話で、全国各地で火力の効率が上がり、ガスタービン+蒸気タービンの高効率のコンバインドサイクル、複合発電が導入され、これと従来の発電との違いは、従来の火力も原発も蒸気機関であり、200年前の産業革命、ジェームズ・ワットの発明で、水を沸騰させて蒸気の力で機械が動くようになり、火力も原発もそれでタービンを動かす大変古めかしいもので、中でも原発は効率が悪く、熱効率33%=生み出した熱の1/3しか出来ず、その倍を捨てるアホなものであり、使える電気の倍の量の熱で海を暖めて環境を破壊してしまう。火力なら、最近生み出す蒸気の温度が高く、熱効率も40~50%になる+火力だと燃焼で出るガスでタービンを回す、余った熱でタービンを回す複合発電が普及し、無駄は少なく熱効率は60%を超えている(永岡注:蒸気でタービンを回すなら温度を500度くらいにしたら効率が良く、最新鋭の火力はそうなっていますが、原発は安全性の問題で280度までで運転しないといけないので効率が悪いのです。これを見ても、原発がどれだけアホなものかお分かりでしょう)。つまり原発の効率の2倍で、100万kwの原発=300万kwの熱を生み出して200万kwの熱を海に捨てるが、原発の倍の効率なら100万kw発電するのに捨てる熱は半分の50万kwになり、もともと生み出すべき熱も150万kwで済み、海を暖めるのは1/4、熱効率66%のコンバインドサイクルなら効率がよく、こうすべきで、「原発は時代遅れのばかげた環境破壊、即刻やめるべき」なのです。

 このコンバインドサイクル、3・11以降東電など417万kw整備され、さらに建設されて、火力と原子力のこと(原発と自然エネルギーではなく)、「コンバインドサイクルが発展したら原発はいらない」。福島の事故があり、原発は停止し、今原発は一つも動いていないのに電力は足りているので何も困らない。電力会社は原発にしがみつくのは電気が足りないからではなく、作った原発を不良債権にしたら会社がつぶるためで、しかし今後のためには、ばかげた原発より、新しい火力をやったほうが電力会社の経営にもいいので、今後どんどんこちらに行くべきなのです。

 火力は二酸化炭素、温暖化もあるが、効率が上がると燃やす燃料も減る、CO2も減り、回収でき、CO2問題を言われる人にも最新の火力が大変にいいことであり、一時的な政権の意向を越えて、こちらが環境に良いのです(永岡注:原発がCO2を出さないというのは真っ赤な嘘で、燃料を作るウラン濃縮というとんでもない工程に莫大なエネルギーが要り、それは化石燃料で作ったエネルギーで賄わないといけないので、実際には原発も結果として大変な量のCO2を出します)。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。

http://www.rafjp.org/koidejournal/no61/

 ここで音楽、中澤さんの選曲で、スティーブ・ガードナーの6枚目のCDからの選曲ヘジテージョンブルースです。

 後半のお話、具体的にどうするかは、何を知るべきかについて、自分がどうしたいのか、病気になったらどこへ行くか、死に場所を考えるべきで、施設、病院で死にたくないと言うのなら、高齢者ケア住宅もあり、白い壁でないところで死にたいものもあり、湯浅さんのお父さんも13年前に亡くなられ、1年半闘病生活をして、母と最期について言わず、最期は自宅で亡くなり、しかしそれを主張せず、みんなに迷惑をかけたくないとなったわけで,死と向き合うのは男性に多く、現実に向き合えず、現実は奥さんに考えて欲しいが、しかしどちらがお一人様になるか分からない。細かい社会性の積み重ね、おしゃべりなど社交性の問題もあり、後は地域で話せる人がいるかであり、男の料理教室もあり、料理を作るだけでなく、高齢者にサービスする方向もあり、過去の肩書き抜き、競争抜きでやっているが、これは男性は苦手で、しかし6人→126人に増え、フラットさが受けている。

 地域ケアは、制度の問題もあり、点が出来たら地域がネットワークでつながり、制度を活用して、自宅で平穏な看取りのためには、自宅ですぐ死ねるのではなく、段々弱るのでその間に医療も入り、介護・医療のつながりが必須で、それを自分で作り、医師、看護師、ケアマネを自分でコーディネートし、ケアマネもピンキリであり、湯浅さんのお父さんは医師・看護師に遠慮していて、それがどうしたら気が楽になるかは、兄弟で役割分担し、一人で抱え込んだら潰れる。どうやったら楽かであり、家族にいないなら、自分で介護の人と仲良くなり、コミュニティカフェもあり、ケアカフェもある。介護する人の集まるところもあり、講座もあり、学べるもので、地域に飛び込み学ぶべきであり、デビューが大変で、これは男性が苦手であり、中澤さんのアドバイス、自分の好きなことを言って、役立つことをして欲しい。いろいろあり、パソコン好き、カメラ好きを活かして地域デビュー。介護は、居場所作り、街づくりで、地域包括のケアは街づくりで、成功したところは街を作っており、一人で在宅ケアをする人は、介護もバラバラで、介護は儲かるというが、大きなところのみで、私たちは大きなところだけでなく、今まで地道にやっていた人と一緒に、支えつつやるもので、介護ビジネスに負けない地域のものがいる。地域でがんばるものを支援すべきなのです。中澤さん、おひとり様でも最期まで在宅 

http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1455-2.html)、おひとり様の法律とお金(http://www.wave-publishers.co.jp/np/isbn/9784872906448/)を出されています。仕事、離婚、遺産相続を書いています。以上、中澤さんのお話でした。

 みんなジャーナル、NPO法人全国言友会連絡協議理事の國分伸介(のぶすけ)さん、吃音に悩まれる方のことのお話です。國分さん、スタジオでのお話です。リスナーと、吃音について考えたく、言葉が出ない、伝わらないもので、札幌で看護師の男性が吃音に悩み職場で理解されず自殺した人もあり、これについてのお話です。

 吃音者の自殺、この報道を見て、國分さん吃音を苦にして自殺は初めて知り、自殺は日本で年間3万亡くなり、学校のいじめ、失業で自殺され、吃音はこの事件がきっかけで問題として認識されている。吃音を知るきっかけであり、自身のメモも残っていて吃音とわかったが、過去に吃音で自殺されても記録の残っていないものもある可能性もあるのです。吃音といじめ、失業などのつらさ、上手くしゃべれないといじめになり、小学校、自分と異質なものを人間は奇異と思ってしまい、いろいろな障害の人がいじめにあい、見えない吃音で、無理解もある。吃音は言葉がつかえると気づくもので、客観的に見えて、広い意味で見えない障害であり、症状は医師が判別でき、しかし本人がみっともないと隠してしまい、吃音者が見えない障害にしたいと思う。國分さんは幼稚園入園時に3歳ごろになり、経過は早口で、せっかちで叱られたが、吃音を自覚せず、小学校で周囲からからかわれ、周囲と異なる話し方と小学校3,4年生で気づいた。自分を振り返り、小学3年で周りの子どもがこう接してくれたらよかつたと言うものは、國分さんのことではなく、今回亡くなった方の記事、適性なし、伝えられないと報じられ、吃音だけなのに人格を否定され、自己否定、焦りがあり、吃音で受け止めず、自分を否定してはいけない。周りも、どうすべきかは、吃音で大丈夫だよと励ますのはいいが、吃音者がそれをプレッシャーに受け止めこれではいけないと思うので、当たり前に気にせず聞き流し、変なことは起こっていないとして欲しい。普通でないことが起こり、それが自分を追い込むので、それが本人にプレッシャーを与えることはして欲しくないと言われました。お互い、吃音者自身も、日常的に話せたら良いのです。以上、國分さんのお話でした。

 今週は、おひとり様のお話で、湯浅さん男性問題を考え、社会、会社で偉いとされる強者が、状況が変わると弱者になり、そこが脆さで、高齢化、少子化の中で、強者と弱者の考えが当てはまらず、いつまでも自分の強さにしがみつく弱者にならず、それを克服すべきと言われました。以上、今週のラジオフォーラムでした。

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