関西テレビニュースアンカー 須田慎一郎 東日本大震災3年、かみ合わない復興

 永岡です、関西テレビのニュースアンカー、月曜レギュラーの経済ジャーナリストの須田慎一郎さんと、僧侶の釈徹宗さんでした。
 まず、先週の大阪・十三での火災、関西テレビの坂本龍斗記者が取材されました。阪急十三駅の西口はまだ閉鎖されているそうで、この駅の乗降客数から考えて大変です。場所は安い居酒屋の密集していたところで、独特の風情のある町であり、釈さん、ここに第七芸術劇場があり、昭和の大衆文化があり、早朝の火災で人的被害がなかったのが幸いであるが、道頓堀の法善寺横町の火事もあり、防災に取り組んで欲しいと言われました。
 須田さんは十三を愛されて、新宿西口で大火災が数年前にあり、戦後闇市、消防車も入れず、しかし元の雰囲気を残して再建でき、商店主の意欲と、客の意欲もあり、昭和の雰囲気を残して欲しいし、地元の消防署も理解して再建してくれて、十三も20~30年通った人もあり、(行政や消防署も協力して)元の町を取り戻して欲しいと言われました。
 そして、今日の特集は言うまでもなく3・11の3年目、須田さんが被災地をルポされて、去年は経済面を須田さん報告され、そして1年後、大きな問題を見つけられたのです。
 この3年間の流れ、被災地→自治体→国に上げられるのですが、来年までの予算は22兆円であり、被害総額の16.9兆円を上回るが、地元の声を反映しているのか、数字では理想的に見えるのですが、須田さんが取材されたら、「かみ合わない復興」であったのです。
 須田さん、宮城の気仙沼を取材され、全国有数の漁港として発展していたのに津波にやられ、須田さん、風評被害で価格が震災前より低く、半分くらい、放射線検査では大丈夫なのに売れないのです。三陸と言ったらダメで、漁業の復興、漁港を須田さん取材され、昨年は震災前の6割になりましたが、補助金で船を購入された漁師さんもいて、気仙沼の課題、震災前は8~10隻あった漁船が今は2隻しかなく、水揚げした魚の冷凍施設が復旧していない(水産工場が復旧せず)、そのため施設のあるほかの漁港に船が行ってしまうのです。
 別の漁師さんも、震災前の1/3の値段でしか売れず、処理能力がないので売れないのです。水産工場が復旧しないのは、土地のかさ上げ(津波対策)が終わらないと出来ないためで、現地で土砂のダンプカーも足りず、半年ほど遅れているのです。つまり、かさ上げ工事が人手不足で停滞しているのです。
 現地の人も、仕事が一気に発注され、なかなか進まないと言われました。さらに、オリンピックもあり(オリンピックより被災地復旧を先にしろ!)、かさ上げ工事はなかなか進まず、それがいつになるか分からないというのです。
 須田さん、問題点は、土地のかさ上げ工事が終わらないと工場を再建できず、水揚げできない+高く売れない、しかし建設業者は各地に人手を取られて工事が進まず、そのため復興をあきらめた業者、住民が気仙沼から流出して、実際気仙沼から震災時に7500人(人口の1割)が転出しているのです。釈さん、草の根の意見を取り上げるとグランドデザインも成り立たず、どこにどの分野が入ってリーダーシップを取るのかと言われて、須田さん、22兆円も使っているのに進んでおらず、キャスターの岡安さんは3年たっても変わっておらず、心が折れると言われました。
 さらに、風評被害、関西でのものが多く、関西で買ってもらえず、関西の買い控えが多く、基準値越えの放射能はわかめからは出ておらず、19回検査しても1回しか出ず、価格は下落し、現地の人は苦しく、関西の人に冷静になって欲しいと言われました。釈さん、津波と地震は関西の人は応援するが原発は別で、東北の土地感覚がないと言われました。
 そして、町の商店街には別の問題もあり、須田さん、津波で被害を受けた気仙沼の、漁船の打ち上げられた場所、今は解体・撤去され、しかしその打ち上げられた船を見に以前は多くの人も来たそうです。
 そこの商店街、須田さんはうどんを食べられて、関西風のうどんを店で出されています。店主の方は瓦礫の撤去を自分でやり、600万円かけて仮設店舗を作りましたが、ここもかさ上げのため、撤去しないといけないのです。しかし、国の補助金は仮設店舗のために使ってしまい、もうなく、さらに打ち上げられた船がなくなってからは客も1/20に減り、かさ上げ後の本設は4~5年後ですが、それまで持たない。さらに、被災地に大きな店舗・商業施設が出来て、零細店舗は太刀打ちできないのです。こういう零細店舗は苦境で、こんなところに大きな施設を作るのはいいのかと須田さん言われました。釈さんも、ここの文化を壊していいのかと言われました。
 きめ細かな復興も難しく、番組のスタッフも仮設店舗を取材され、やはり大型施設の進出はしんどい模様です。
 須田さん、鳥の目、虫の目と言われて、大きなところを俯瞰する目と、小さいところを見る目の両方がいり、復興庁だけではダメで、地元のニーズ、どこが足りないのかをくみ上げていかないと、どんどんキャップも広がり、地元のニーズをくみ上げるのがこれからの復興で、メディアも地元に立ったものがいると言われました。
 私も、阪神・淡路の際のことがあり、同じことが東北で繰り返されるのに悲しくなりました。以上、須田さんの被災地報告でした。

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