http://news.tbs.co.jp/20140324/newseye/tbs_newseye2156177.html
政治・経済両面で中国との結びつきを強めている台湾ですが、そんな親中路線に「ノ
ー」を突きつけようと数千人の学生たちが政府の建物を占拠し警察と衝突し、多数のけ
が人が出ています。
学生らへと容赦のない放水が浴びせられます。放水しているのは警察です。一旦放
水が途切れると・・・
「民主主義を守れ!民主主義を守れ!」
その後も激しい放水が続いていました。地面に寝転んだ学生を警察が1人ずつ引きは
がし、排除していきます。
実は6日前、台湾の学生らは、日本の国会に当たる立法院を占拠。そのきっかけは、
台湾が中国と結んだ「サービス貿易協定」です。双方の市場をより開放しようという試
みで、台湾企業も中国に進出しやすくなります。
一方で・・・
「とても心配しています。中国から台湾に来るのは大企業だと思いますが、台湾の企
業は90%が中小企業ですから」(デモに参加した学生)
学生らは「台湾経済が中国に飲み込まれてしまう」と、危機感を募らせているのです
。
馬英九総統は、協定撤回の求めに対しこれを拒否。すると2000人以上が台湾の内
閣に当たる行政院にも侵入。強制排除に乗り出した警察と激しく衝突。双方合わせて、
およそ100人が負傷する事態に。
JNNのカメラは、学生が占拠を続ける立法院の中へ・・・。会場の中にはトラブル
に備えて、弁護士、そして医者と看護師も全てボランティアで待機しています。
入り口には、いすを積み上げたバリケードが。
「政府と中国の今の関係は、台湾人の主権を損なっています。だから若者は立ち上が
ったのです」
学生らは引き続き政府が対話に応じるよう求めており、混乱が収まる気配はまだあり
ません。議場内に掲げられた占拠時間だけがのびています。(24日23:28)