[転送・転載歓迎/重複失礼]
満田夏花さんの呼びかけをまとめて転送します。充実した参考人質疑にも
関わらず、通過儀礼のようにして、委員会採決が本日17日(木)午前10時
からの審議で強行されようとしています。早朝でも構いませんので、可能
な範囲(民主の委員だけでも!)でファックス等による議員への働きかけ
をお願いします。
【お薦め資料】
4月15日の参議院外交防衛委員会での原子力協定に関する参考人質疑
田辺有輝さん(JACSES)の発表資料
「原発輸出の問題点~特にトルコ・シノップ原発建設の問題を中心に」
http://www.jacses.org/sdap/nuke/presentation20140415.pdf
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みなさま(重複失礼します。拡散歓迎)
いつもながらすみません。FoE Japanの満田です。
緊急のお願いです。
世論調査ではトルコの6~8割が反対をしており、現地シノップの市長も、反対
を掲げて当選しているトルコのシノップ原発。外務省は、「反対は一部だけだ」
としていますが、それは原発を推進したい勢力からのみの情報で、正しくはあり
ません。
それなのに、日本がこのまま原発輸出を促進していいのでしょうか?
そんな疑問も置き去りにして、トルコ・UAEとの原子力協定が、4月17日(木)
午前、参議院の外交防衛委員会で質疑&採決です。
参議院の外交防衛委員会の自公民の議員たち(とりわけ民主)に「反対して」の
声を届けてください。(意見を伝えるときは、丁寧に、なるべく論理的に伝えた
ほうが、説得力があります。)
参議院の外交防衛委員会の名簿は下記の通りです。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0066.htm
ツイッターで拡散する場合は、下記のブログを拡散してください。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/uae-9c58.html
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みなさま(重複失礼します)
FoE Japanの満田です。15日、参議院外交防衛委員会で、トルコ・UAEとの原子力
協定について質疑が行われました。また、午後には、田辺有輝さん(JACSES)、
舩橋晴俊さん(法政大学教授)が参考人として招致され、陳述・質疑が行われま
した。与党側の参考人としては、服部卓也氏(原子力産業協会理事長)が招致さ
れました。
見ごたえのある素晴らしい陳述で、多くの重要な問題点が提起されました。
私としては、とりわけ下記のポイントに注目しています。
・トルコのシノップ原発の問題点。原子炉そのものが耐震性が高くても、周辺イ
ンフラが寸断される可能性が高い。(田辺さん)
・トルコ国内で6~8割の人たちが反対。政府は、「一部の人たちが反対してい
るが、概ね賛成を得られている」とするが、これは推進側からの情報のみに立脚
している。(田辺さんおよび午前中の井上議員)
・最近のトルコの状況。民主化と逆行。昨年、イスタンブールの公園撤去問題と
関連して、大量の逮捕者・けが人がでている。政府がツイッターやYouTubeが禁
止し、言論の自由が遮断されている(中西議員、田辺さん、井上議員など)
・原子力協定の問題点。核物質の濃縮・再処理に関して、両国の書面での合意の
もとに許可されてしまう。政府は、「日本は許可しない」ことをトルコ側に伝達
されたが、これは公開されていない。国民に知らされないまま許可してしまう可
能性もある。(中西議員、井上議員、田辺さんなどが指摘)
・国税を使った調査の問題。日本原電一社しか入札できない状況。しかも、日本
原電が適切なのか?ダイヤコンサルタントが再受注しているが、三菱系列。日本
原電は敦賀原発に活断層がないと言い張っている。財政も赤字。報告書は黒塗り。
(井上議員、田辺さん、舩橋さんなどが指摘)
・国策がなくては成り立たない。とりわけJBIC・NEXIの融資・付保。国内での安
全確認体制は宙ぶらりん。
・「世界最高水準」と繰り返されているが、新規制基準は「世界最高水準」には
程遠い。たとえば、欧州加圧水型炉の安全基準に照らしても4つの点で大きく劣っ
ている。(舩橋さん指摘)
・高レベル放射性廃棄物については、10万年の保管が必要されるが、世代間、地
域間の深刻な責任の押しつけあいをもたらす。日本が輸出した原発の放射性廃棄
物をどうするのか? 日本が引き取るのか? 他国に押し付けるのか? 不明。
(舩橋さん指摘)
・公論が形成されていない。国民の多くは脱原発を望んでいる。一貫して多数意
見。年々増加している。政権与党の公約違反。原発を復帰させることは公約違反。
原発輸出は、国民の民意に反する。支持しないが58%。支持するの2倍以上。
(舩橋さん指摘)
・国会の政策形成能力が低い。行政にレクを求めているのではだめ。国会に専門
家も入れた政策調査会をつくるべき。第二次国会事故調をつくるべき。(舩橋さ
ん指摘)
その後の質疑も興味深いものでした。記録をつくりましたので、後程、「避難の
権利」ブログにアップします。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/uae-c4a9.html
午前中の審議については、ツイッターでなるべくポイントをツイートしていまし
た。重要なポイントがたくさんでたと思います。特に後半の中西議員・井上議員
などの質疑は重要だったと思います。
下記にまとめをつくったので、どうぞご覧ください。
http://togetter.com/li/655544
重ねてのお願いです。
今日、参考人質疑は実現しました。舩橋さんは大きな政策論的な観点から、日本
の公論形成の問題点について、田辺さんは非常に具体的に、シノップ原発の問題、
原子力協定の問題、日本国内での安全確認体制や、原発輸出そのものが経済的に
みあうのかという点について、それぞれ説得力のある提起を行いました。国会議
員も、「共感する」「理解する」というような発言をしていました。
が、参考人がどんなにもっともな理由で警鐘を発しても、形式だけ「やりました」
ということにされてしまう可能性は高いです。
つまり、アリバイ作りにされてしまう可能性もかなりあるのです。
外交防衛委員会の委員、とりわけ理事たちに、参考人から提起された問題につい
て議論をつくべきだと、また自民・公明・民主党議員(とりわけ民主党議員)た
ちには、「反対を!」というメッセージを伝えてください。その際は、なるべく
丁寧に、理由も添えてみなさんからのメッセージを送ってください。
参議院の外交防衛委員会の名簿は下記の通りです。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0066.htm
連絡先は下記の通りです。
委員長 末松 信介 Mr. Shinsuke Suematsu (自民)
国会事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2丁目1-1 参議院会館905号室/
TEL:03-6550-0905/FAX:03-5512-2616
神戸事務所:〒655-0044 兵庫県神戸市垂水区舞子坂3丁目15-9/TEL:
078-783-8682/FAX:078-782-8228
理事 佐藤 正久 Mr.Masahisa Sato (自民) ”
国会事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館705号室
TEL.03-3581-3111(代表)内線70705/FAX.03-6551-0705″
福島事務所
〒960-8163 福島県福島市方木田字本方木田46-1 敬愛会方木田ビル2階
TEL.024-544-7162/FAX.024-544-7163
”
理事 松山 政司 Mr. Masaji Matsuyama (自民)
国会事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館1124号室
TEL 03-3581-3111(内51124) FAX 03-6551-1124
福岡事務所
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3-8-20-1F
TEL 092-725-7739 FAX 092-725-7732″
理事 三木 亨 Mr. Toru Miki (自民) ”
国会事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館505号室
TEL:03-6550-0505 FAX:03-6551-0505
徳島事務所:〒770-8056 徳島県徳島市問屋町31
TEL:088-679-4125 FAX:088-623-5757
”
理事 福山 哲郎 Mr. Tetsuro Fukuyama (民主) ”
東京事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館808号室
電話 03-6550-0808 FAX 03-6551-0808
E-mail:kokkai@fukuyama.gr.jp” “〒604-0861
京都事務所:京都市中京区烏丸通丸太町下ル大倉町207-2
電話 075-213-0988 FAX 075-213-0977
E-mail:f-kyoto@fukuyama.gr.jp”
理事 石川 博崇 Mr. Hirotaka Ishikawa (公明) ”
〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町1-28 東高津藤原ビル3階
TEL:06-6766-1458 / FAX:06-6766-0616″
宇都 隆史 Mr. Uto Takashi (自民)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館516
電話:03-6550-0516
ファックス:03-6551-0516″ 電話:03-5206-6680
岡田 直樹 Mr. Naoki Okada (自民)
東京事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館807号室
TEL:03-6550-0807 FAX:03-6551-0807
《金沢事務所》
〒920-8203 金沢市鞍月4-115金沢ジーサイドビル4F
TEL:076-255-1931 FAX:076-255-1961″
小坂 憲次 Mr. Kenji Kosaka (自民) ”
東京事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館1209号室
TEL 03-6550-1209 FAX 03-6551-1209
長野事務所〒380-0936
長野市岡田町171
スズキビル1F
TEL 026-224-2188
FAX 026-223-7177″
島尻 安伊子 Ms. Aiko Shimajiri (自民)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1参議院会館405号室
TEL:(03)6550-0405 FAX:(03)6551-0405
〒901-2125 沖縄県浦添市仲西1-1-1JSLビル 1階
TEL:(098)875-1458 FAX:(098)877-0783 ”
牧野 たかお Mr. Takao Makino (自民)
東京事務所:〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館812
TEL 03-6550-0812 FAX 03-6551-0812
静岡事務所:〒422-8056 静岡市駿河区津島町11-25 山形ビル1 TEL
054-285-9777 FAX 054-285-9776
脇 雅史 Mr. Masashi Waki (自民)
東京事務所 参501
TEL:03-6550-0501 FAX 03-6551-0501″
北澤 俊美 Mr. Toshimi Kitazawa (民主)
東京事務所:〒100-8962東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館424号室
電話: 03-6550-0424 FAX: 03-6551-0424
長野事務所:380-0936 長野県 長野市岡田町102-28
電話:026-236-1515 FAX:026-234-2342″
難波 奨二 Mr. Shoji Nanba (民主) 参議院議員会館821号室
電話: 03-6550-0821 FAX: 03-6551-0821″
白 眞勲 Mr. Shinkun Haku (民主)参議院議員会館1116号室
電話: 03-6550-1116 FAX: 03-6551-1116″
牧山 ひろえ Ms. Hiroe Makiyama (民主)
部屋番号: 参議院議員会館1007号室
電話: 03-6550-1007
FAX: 03-6551-1007″
杉 久武 Mr. Hisatake Sugi (公明)
参議院議員会館615号
TEL:03-6550-0615 / FAX:03-6551-0615
〒543-0033
大阪市天王寺区堂ヶ芝1-9-2-3B
TEL:06-6773-0234 / FAX:06-6773-0235″
中西 健治 Mr. Kenji Nakanishi (みん)
国 会 事 務 所 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1
参議院議員会館1102号室
電話 03-6550-1102 FAX 03-6551-1102
横 浜 事 務 所
〒231-0016 神奈川県横浜市中区真砂町4-43 木下商事ビル8F
電話 045-641-6511 FAX 045-641-6513″
井上 哲士 Mr. Satoshi Inoue (共産)参議院議員会館 321号室
TEL:03-6550-0321 FAX:03-6551-0321
京都府事務所 〒604-009 京都市中京区丸太町新町角大炊町 186
TEL:075-231-5198 FAX:075-241-3802″
アントニオ 猪木 Mr. Antonio Inoki (維新)
小野 次郎 Mr. Jiro Ono (結い)参議院議員会館620号室電話:
03-3581-3111(内線50620)
FAX:03-6551-0620″ “〒400-0031
山梨県甲府市丸の内2-3-3 タチバナビル3階
電話:055-233-2626 FAX:055-233-2603
参考)
1)通常は禁止される放射性物質の濃縮・再処理に関して「両締結国が書面によ
り合意する場合に限り、トルコにおいて、濃縮または再処理することができる」
とされています。
2)現地シノップの市長を含む大多数のトルコの市民たちが反対しています。
100近くの市民団体が4月4日、日本の国会議員宛に、「原子力協定を批准しな
いで」とするレターを出しています。<下記参照>
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-3e84.html
3)トルコは世界有数の地震頻発地帯であるが、周辺インフラの耐震性が低く事
故対応が極めて困難です。
4)原発輸出の安全確認体制が整っておらず、原発リスクをそのまま相手国に押
し付けることとなります。
これらの問題を政府に問うていきます。
※参考
原発地質調査:入札資格、原電のみ トルコ輸出 「過去に実績」
毎日新聞 2014年4月6日
http://mainichi.jp/shimen/news/20140406ddm001020169000c.html
原発調査事業:震災後、2度増額8.5億円 識者指摘「国による原電救済」
毎日新聞 2014年4月6日
http://mainichi.jp/shimen/news/20140406ddm041020116000c.html
原発輸出で不明確な“調査費用”――日本原電に36億円余の税金
週刊金曜日 2014 年2月 10日
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4131
ベトナム原発の建設調査に国税二五億円――復興予算流用!使い道不透明
週刊金曜日 2013年11月11日
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=3862
—
満田夏花 MITSUTA Kanna <kanna.mitsuta@nifty.com>
携帯:090-6142-1807
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20mSv撤回運動/自主的避難と賠償/避難・帰還政策および被災者支援
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MLホームページ: http://www.freeml.com/abolition-japan