小出先生 ラジオフォーラム2014/5/31のお話(原発は高い、原発なしでも電気は足りる)&陸山会事件を振り返る、石川知裕さんのお話

永岡です、第73回ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの今西憲之さんの司会で放送されました。

4月20日、大阪でラジオフォーラムのイベント、平松前市長さんほかが出られて、当初の予定より長くなり、観客も多く大いに盛り上がり、今西さん感謝されています。

今回は陸山会事件で逮捕され、裁判闘争を続けられる元衆院議員の石川知裕さんのお話がありました。衆院議員を3期務められ、小沢一郎氏の秘書・側近として活動され、しかし2010年に陸山会事件で政治資金規正法違反にて逮捕され、今西さんはとんでもない事件と言われました。今は大学院生として学ばれています。

石川さん、今西さんとよく会っておられて、石川さんフィリピンに留学、北朝鮮の農業視察もされました。石川さんは北海道の出身で、小沢氏の書生となり、秘書→2007年衆院議員、2010年、陸山会事件で東京地検に逮捕され、とんでもない目に会われました。今は罪を認めず、上告中。

法政大で政治学も勉強され、民主党の政権は国民の期待に応えられなかったが、今は自民党のみ強く、みんな、維新も低下し、その際にイギリスの労働党、サッチャー氏の新自由主義路線で、労働党は衰え、ブレア氏が出るまで18年間低迷し、その後政権を取り、労働党を研究して、野党のことを学ばれているのです。

石川さん、政治に関して、平日は法政大に通い、週末は北海道で活動し、政治家は辞めていないのです。

選挙区の十勝は農業の町で、TPP問題、石川さんは2012年の総選挙で自民は反対したのに、アメリカのオバマ氏が来ても合意できず、ウクライナのこともあるが、アメリカ一国で何も出来ず、2国間のことを多国間にするもので、しかし守るものは多く、日本の生乳生産量は800万トン、北海道でも400万トン(十勝で100万トン)で、しかしカナダはあれだけ大きくても800万トン、日本も守るべきものは守るべきなのです。

石川さん、フィリピン、オーストラリアも見られて、TPPは台湾でも関心はなく、アメリカに対して、砂糖、乳製品を売りたいのに、アメリカとの交渉もあり、砂糖は日本が妥協してはいけない、南西諸島にも大きく、人が住むことが重要で、譲ってはいけない。

しかし、このままだとTPPも進められ、合意前提でやっているが、石川さん、国民も民主がこけて自民になったが、市民運動も進めて、歯止めをかけるべきと言われました。安全保障も、憲法解釈に安倍総理踏み込み、市民と無縁であり、安倍氏の右よりの進め方は石川さん、「非常に危険」と言われて、戦争を知らない世代が政治をやり、自民も過去には戦争体験者(宮澤氏、梶山氏ら)が歯止めになっており、田中角栄氏も9条を重視し、しかし戦争を知らない世代が戦争に走るのは危険で、自民への対抗勢力がいるのです。

 

小出裕章ジャーナル、小出先生のお話です。

安倍政権原発再稼動、今年の夏か秋にもやられそうで、今西さんは1度改めて原発の問題点を整理・検証したいということです。小出先生、高校→大学で原子力は未来のエネルギー(化石燃料が未来になくなる)と信じて勉強し、原発は安全、安い(電気代がタダのようになる)と聞いていたのが50年前。

日本が原子力を始めたのが1954年、電気代が1/2000!になるといわれたのに、電気代は日本では世界一+原発は事故を起こしてパー+未来のエネルギーというのも、ウランは資源としては少なく、石油・石炭より早く枯渇し、原子力の夢は幻であったのです。

原発の安いというのはウソで、福島の被害を賠償するなら、東電は何十回倒産しても足りず、日本の国も倒産するのに、それを知らぬ存ぜぬで国も東電も逃げており、賠償するには大変なお金がかかり、原発は話にならないほど高い。原発が安いというなら、民間の保険をつけるべきなのに、民間の保険会社は危険だから相手にせず国が出てくるわけです。

原発のコスト計算、核廃棄物の処理費用を入れておらず、原発は事故がなくても、運転したら放射能のごみを作ってしまい、それを無毒化できない。小出先生も長年研究しても無毒化は出来ず、原子力の世界全体でも、いずれ何とかなると研究しても70年経ってもダメ(泣)。それで地面に埋め捨てにすると言うが、それでも管理できず、10~100万年の保管は無理(泣)。そんなものを科学は保障できず、2012年、日本学術会議、原発を進めてきた人たちも地面への処理はアカンと答申し、どれだけ廃棄物の処理にお金がかかるか分からない(泣)のです。

原発推進派は電力の安定供給とお題目のようにいうが、今は原発なしで電気は足りており、国民は原発なしで停電すると脅されているが、「日本に火力・水力発電がたくさんあり、それで真夏の最大事でも足りる」。福島事故後、今も原発ゼロで電気は不足しない+今年の夏も大丈夫と国・電力会社はいい、原発なしでもOK、「原発は安定電源ではなく、ひとつの事故で全部パーの不安定な電源」なのです。

日本の原発はアメリカ産で、しかし今西さん英語の論文を読んだら、アメリカの金融機関は、原子力関係に融資をやめたとあり、小出先生、これは原発が危ないからで、同盟国のアメリカも足を洗い、しかし日本は愚かだから足を洗わない(泣)。しかし日本はアメリカの属国・腰巾着で、アメリカを儲けさせるために原発をやり、巨大なGE、ウエスティングハウスが特許を抑えて、金儲けするには、日本などに作らせて特許で儲けようとして、日本に原発をさせている(アメリカはやらない)だけなのです。

これだけアホな原発の再稼動とは、日本の経営者が目先のことしか考えていないからです。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。

http://www.rafjp.org/koidejournal/no73/

ここで音楽、ジャーニーのオープン・アームズでした。これもユーチューブに音声があります。

http://www.youtube.com/watch?v=2lLmYLw0WRI

 

後半のお話、陸山会事件で突然逮捕され、青天の霹靂、国会の前日で、今も忘れられないのです。

逮捕前の取調べもあり、西松建設事件もあり、逮捕の危機感は西松事件でもあり、6回事情聴取で、取調べの可視化についして、小沢氏はやる気かと聞いており、検察も小沢氏のやる気を気にしていたのです。そのため、司法に関して小沢氏が手を入れることを検察は危惧して、深層意識の中で、正義の名の下にそういうこともあったとおもわれるのです。

しかし、石川さんなぜ逮捕されたのか、4億の資金の書き方の問題で、しかし書いたタイミングのみの問題で、なぜこれで逮捕されるのか、談合もあり、支援している業界のためにやったら逮捕されても仕方ないが、今回は記載ミスで逮捕はおかしい。疑問だから水谷建設の5000万円も持ち出して、しかし検察はこの陸山会だけでやるといい、検事はあるときムチャクチャにやるのです。

石川さんにメッセージもあり、水谷建設から裏金をもらっていないと言ってくれとあり、石川さんもちろんで、高裁で裁判をして、もし5000万のことがなければ政界復帰も出来たのに、これで罪を認められないのです。それも、ホテルのロビーで5000万円など渡せないのです。

特捜部は、元外務省の佐藤優さんも言うが、被害者のいない事件であり、証拠のない事件で、他から持ってきて捏造し、そんなものを認められず、「5000万円ももらっていたら政治家を辞めて遊んでいる」と言われました。

人質司法、逮捕拘束で有利なものにする+証拠開示しない+可視化しないについて、石川さん、ゼネコン汚職の捜査で、ほかの逮捕された秘書も、小沢氏の奥さんを呼ぶぞと言われて、小沢氏は奥さんと距離もあり、しかし小沢氏本人ではなく、家族までとされたら石川さんも抵抗できないのです。

石川さん、国会で天下国家を語り、これが拘置所に入れられ、しんどく、やっていないのに認める心境もあり、5000万円のこと、預かったのみであると取り調べされて、足利事件、殺していない人を殺したと書くのは、一般の人には分からないが、特別な状況に置かれたら、こういうこともありえると石川さん言われました。

そのため可視化は必要で、特捜部の手がける事件は、普通の事件は警察が逮捕しそれののチェックもすべきなのに、特捜部は自身が逮捕するのでチェックできず、だから可視化して、取調べのチェックが必要。特捜案件の全面可視化は必要なのです。

田代検事の問題、村木さんの事件での証拠改竄もあり、特捜部は必要かと質問もあり、石川さん、東京、大阪、名古屋の特捜部は解体すべきで、郷原さんも特捜部の解体を主張され、魚住さんは警察の2課を強化すべきというが、石川さんは、特捜部の組織のために成果を挙げないといけないのでこうなるので、それぞれへの事件ごとに対応すべきと言われました。

日本の目指す理想の社会、どこに住んでも幸せな社会、もっと地方を元気にすべき、特区制度、民主党は地方も重視していたが、安倍政権は大都市中心になり、問題と言われました。

 

みんなジャーナル、福島から北海道に避難された稲守耕司さんのお話がありました。札幌に避難された方です。

2011年3月の東日本大震災で、稲守さん、福島の郡山におられて、原発の爆発を見て、子供もいて、避難を決意し、放射能の害は知っており、ご家族は小学校のお子さんお二人と幼稚園のお子さんで、放射線の高い福島にはいられず、数値的には高く、郡山で20マイクロ!シーベルト、天文学的な数値で、北海道に移住するのを決意したのは、札幌で避難の募集をしていて、大きな都市で、これなら生活できるとなり、2011年の7月に妻子を避難させ、稲守さんも8月に避難されました。

そんな中、福島-北海道かけはしプロジェクト、北海道で上手く生活できるプロジェクトを進められ、表立った活動はまだだが、各種団体と協力してキャンプも行い、多くのお子さんが北海道に来られているのです。

多くの方が北海道、札幌に避難され、稲守さん雇用促進住宅のところに行かれて、ここに80世帯いるのです。故郷を離れて、今困っているのは、3年経ち、精神的・肉体的に疲れている人もあり、精神的に限界の人もあり、母子避難の人は、福島にお父さんがおられる方もたくさんあり、経済的に大変であるのです。

石川さんも北海道の方で、原発に疑問を持たれており、行政がきちんと、精査して対応すべきと言われて、自主避難だと支援が行政からでないと言われて、稲守さん、賠償金は出たが、茨城・仙台からの避難者には賠償金は出ず、これを表立った会話にしにくいと言われました。

お子さんは、札幌で、福島で出来なくなったことをさせており、お子さんに福島の記憶も、自分の遊んだところへの帰還はあきらめているのです。

この架け橋、サマーキャンプは今年もやるのです。福島-北海道かけはしプロジェクトのHPは、

http://project-bridge.org/

以上、稲守さんのお話でした。

 

石川さん、袴田事件について、袴田さん、長い間ご苦労であり、これを期に、死刑執行を廃止すべき、ヨーロッパは廃止、韓国も実質廃止で、死刑廃止に向き合う時期と言われました。以上、今週のラジオフォーラムでした。

 

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Journey – Open Arms

 

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