小泉純一郎元首相は7日、東京都内で講演し、原発の再稼働について「避難路を確保している所があるのか。テロ対策も一番弱い。世界一厳しい基準は作っていない。再稼働はできない」と批判した。

原子力規制委員会は、福島原発事故後に津波や地震対策を見直し、原発の規制基準を強化した。小泉氏は「英米仏と比べてどうなのか。世界の基準と日本の基準を照らし合わせて本当に世界一の基準なのか、国民に分かりやすく説明する責任がある」と指摘した。

安倍政権最終処分場の候補地を示す動きを強めていることに対しては「ゼロにすると決定してからじゃないと、国民の協力が得られない。再稼働でまた核のゴミが出て協力して下さいと言っても無理。甘い見通しだ」と強調。「原発を推進しようとしていた人々の論理は完全に破綻(はたん)している」と続けた。

小泉氏は、2月の都知事選脱原発を掲げて落選した細川護熙元首相を支援。知事選後も、細川氏が設立した「自然エネルギー推進会議」で発起人を務めるなど脱原発の活動を続けている。今後の活動について「原発ゼロに向けて国民運動を展開しなければならない。脱原発が国民で多数派。政治が決めなければならない。変えられる日が必ず来る」と改めて意欲を示した。