、、、現在の習近平主席は、まさに毛沢東的権力闘争を共産党内で仕掛けている。
一昨年秋からこの5月までは、主に江沢民の「上海閥」の残党に対してだったが、6月以
降は、胡錦濤・李克強の「団派」に対しても、仕掛け始めた。さらに6月30日には、徐
才厚・前中央軍事委副主席の党籍を剥奪し、最高人民検察院に身柄を移して賄賂授受の
犯罪捜査を行うと発表した。これは人民解放軍にも、正面から権力闘争を挑んだ格好だ
。
まさに全方位での権力闘争で、習近平主席は、まるで四方に火を放って回っているよう
なものだ。この火事場状態を乗り切るには、外部に「明確な敵」をこしらえる必要があ
る。特に、軍のど真ん中に権力闘争を挑んだということは、どこか周辺国と一戦交える
ことを念頭に置いているのではなかろうか。
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結論的に言えば、東アジアは刻一刻と不安定化している。