無職 井上喜由(千葉県 66)

中部電力が、知事候補側に裏金を渡していたことが露見した。東京電力も原発の地元対策で建設会社に裏金を肩代わりさせたと報じられていたから、今回の中部電力の悪弊を報じた記事に「やっぱりか」とやりきれない気持ちになった。

電力会社と政界の間に癒着が横行しているのではないか。電力会社の裏金の原資は、まぎれもなく私たちの電気料金だ。地域独占が温存されている状況で、料金の決定は「総括原価方式」となっているから、必要となる経費すなわち裏金も、料金に上乗せされたのではないかと疑う。

折しも、安倍晋三首相は九州電力の貫正義会長らが同席した会食で、九電川内原発の早期再稼働を要請され「川内はなんとかします」と応じたという。東電福島第一原発事故の収拾がついていない中、原発再稼働には世論の反対が根強い。それなのに「なんとかします」発言。「首相である私の一存で何でも決められます」というおごりが読み取れるが、経済界や原子力ムラとの癒着のにおいもする。

政界と電力業界の間に癒着があるとしたら、許せない社会の病根だ。政治家、電力業界は国民が納得できる判断と行動をしなければならない。