集団的自衛権:「この権利は世界中が持っている」。正確ではない

 

孫崎享のつぶやき 2015-01-04
集団的自衛権:竹中平蔵氏等「この権利は世界中が持っている」。正確ではない。
集団的自衛権の論争がつよくなる中で、「この権利は世界中が持っている。日本だけ
が持たないのはおかしい」との論が今後も今後共展開されよう。
1月1日「朝ナマ」でも竹中平蔵氏が「自分は専門家でないが、「この権利は世界中が
持っている。日本だけが持たないのはおかしい」と発言し、私がそれは違うと解説した

それは次のようなことである。
国連憲章には次の項目がある。
「第五十一条 この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生し
た場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間
、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。」
この条項にみられるように、「個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものでは
ない」とある。従って、「集団的自衛権は各国に認められている」という判断は正しい

しかし、この認められる集団的自衛権には、「国際連合加盟国に対して武力攻撃が発
生した場合には」という条件が付されている。
つまり、集団的自衛権は、武力攻撃がなされた時に発生する。
しかし、今日、米国の戦略は「武力攻撃がなされた時」という条件はない。
「国際的安全保障環境を改善する」目的のために武力攻撃を行うことが出来る。
今日米で行おうとしているのは、「国際的安全保障環境を改善する」目的のための“
集団的自衛権”である(この点を明確に述べているのは2005年の「日米同盟未来のため
の変革」通称ツープラスツーと言われる合意文書でそれ以降日米はこれを継承)。これ
は国連憲章第51条で各国に認められた『集団的自衛権』と異質なものであるという事で
す。

MLホームページ: http://www.freeml.com/public-peace

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