<以下、転送>
みなさま(拡散歓迎、重複失礼)
FoE Japanの満田です。
環境省のパブコメの期限が明日(1/21)です。
FoE Japanでは、別添のようなコメントを作成し、環境省に提出しました。
以下、コメントの趣旨です。
【全般】福島県県民健康調査の結果について、とりわけ甲状腺がんの転移などの
深刻な症例が多いこと、2巡目で前回問題なかった子どもたち4人が甲状腺がん
疑いとされたことについて、省庁横断的に徹底的に分析・検討を行うべきである。
また、甲状腺検査の受診率の低下(80.7%⇒37%)に対処するため、受診を呼び
かけるための広報活動、受診者への丁寧な説明を徹底するなどの対策を行うべき。
【(2)および(4)】放射線被ばくに対応した健診の対象を、少なくとも福島県外の
汚染状況重点調査地域にも拡大すべきである。
【全般】甲状腺がん以外の癌や、非がん疾患について検討していない。しかし、
チェルノブイリ原発事故後には、放射線被ばくによる多岐にわたる健康影響が報
告されている。現在、福島県内ですら、被ばくに対応した健診は避難区域の住民
にしか実施されていないが、これを拡大すべき。幅広い疾患を視野に入れた健診
を実施すべきである。
【全般】子ども・被災者支援法第13条第2項(一定の線量以上の地域の住民の健
診の実施)、第3項(医療費の減免)を早急に具体化するべきである。
【(3)】福島県県民健康調査は、個々人の健康被害の未然防止を主たる目的とし、
疫学調査は二次的なものとすべきである。
【全般】施策のとりまとめにあたり、被害当事者の聞き取りをしておらず、その
ニーズを踏まえていない。聞き取りを実施すべきである。
【全般】専門家会議の「中間取りまとめ」は、福島県県民健康調査において明ら
かになってきている甲状腺がんの深刻な状況についての分析を行っていない、原
爆被爆者の調査やチェルノブイリ原発事故の被ばく者などを対象とした多くの研
究結果を踏まえていないなど多くの問題がある。全面的に見直すべきである。
【全般】誤ったリスク・コミュニケーションをやめること。
【全般】実質的な被ばく低減策を行うこと。
【全般】公聴会を開催すること。寄せられたパブリック・コメントについて、公
の場で審議を行うこと。
※関連記事
環境省がパブコメ募集中:福島原発事故に伴う健康管理…ポイントをまとめまし
た(締切は1月21日!)
※自治体も!
千葉県の野田市と柏市が環境省の「当面の施策の方向性」にパブコメを送付し、
サイトに掲載しています。市民の力ですね。
<柏市>
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/080800/p021750.html
<野田市>
http://www.city.noda.chiba.jp/osirase/youbou.html#anchor6
—
満田夏花 MITSUTA Kanna <kanna.mitsuta@nifty.com>
【FoE Japan新住所】
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9