ご存知のように、今朝後藤さんの声で、死刑囚を釈放しないと、ヨルダンのパイロットを殺すというメッセージが公開されました。
アブドラ国王に面会したパイロットの父親に、国王は安心するように語りました。しかし、日本政府から、新たな情報はなく、ヨルダン政府より、死刑囚とパイロットの交換の報道がなされました。
イスラム国が、トルコ国境での死刑囚釈放を要求し、現地記者より、イスラム国はこの近くを支配地域にして、都合がいいと報告がありました。シリアとトルコの国境、イスラム国の首都、ラッカより84kmのところアクチャカル(フランス人人質が解放された)が有力というのです。
イスラム国のツイッターで、日本のメディアが集中したと報じられ、それで日本の記者に退避命令が出ました。
そして、西谷さん、ヨルダンのパイロットは、自由シリアの幹部と連絡して、彼らが言うのには生きていて、イスラム国は彼を殺さないといい、イスラム国は後藤さんを解放したい、パイロットを殺さないカードでヨルダンを説得し、ヨルダンが1対1の交渉に乗ると言われました。
宮崎さん、後藤さんの話がなかったのは、ヨルダンへのメッセージのためで、後藤さんの名前を出したら、ヨルダン国民の反発を招くと指摘され、今ヨルダン政府はパイロットの安否を探り、イスラム国は死刑囚の交換のために、生きている証拠を出したというのです。
西谷さん、パイロットも後藤さんも生きていて、そして新しいメッセージの意味は、イスラム国が焦り、イスラム国は1枚岩でなく、内紛もあり、今まであめと鞭で支配していたのに、金がなくなりあめがなくなり、鞭も使えなくなり、イスラム国は早くやらないととなり、人質交換で何とかしたいと考えていると指摘されました。
ボールはヨルダンにあり、日本は蚊帳の外で、ヨルダンがどう出るか、なのです。
宮崎さん、パイロットの生存を提示できるかと指摘され、西谷さん、ヨルダンはパイロットを救うために、1対1で合意する模様というのです。さらに、トルコ国境での解放は、アンマンから飛行機で1時間で、そこから車で1時間、だからタイムリミットに2時間で間に合い、日没のお祈りの後で動くというのです。
これはイスラム国支配地域で、イスラム国が縮小し、支配地域での交換を目指す模様です。
すると、ヨルダンより最新情勢で、ヨルダン政府の反応、国営テレビで、死刑囚とパイロットの交換を示唆し、パイロットの家族も国王と面会とありました。しかし、西谷さん、急がないとと、1対1の合意に関して、急がないとと言われました。
パイロットは空爆して撃墜され、戦争犯罪人、しかし後藤さんは人質で、パイロットはさらに厳しく、ヨルダンは1対1で納得すると、西谷さん指摘されました。しかし、2005年のテロで多くの人が犠牲になり、被害者への見舞金は要り、日本政府もそれを支援すべきと言われました。
この死刑囚はザルカウイの側近で、これを取り戻すと、イスラム国も士気が上がる(捕まっても助けてくれる)、死刑囚は自分で作ったものなのです。
そして、イスラム国の目的、これまで画像、動画、音声を公開して要求を突きつけており、西谷さんは後藤さん本人と指摘され、メッセージが簡単になったのは、イスラム国も余裕がなくなり、最初の画像はもともと作っていたが、その後幹部は転転とするので、編集が出来ず、簡素化し、動画→画像→音声になった、機材も使えないというのです。
イスラム国も焦り、準備も少ないのです。
イスラム国は後藤さんを殺したくない、身代金のために置いているのです。
「イスラム国の狙いは、オスマン帝国の再建」で、100年前にドイツと組んで戦争に負けて、イギリス、フランスなどに分割され+イスラエルを作られ、アラブの人には、勝手に国境を作られ、憎いイギリス、フランスと戦い、オスマン帝国の再建に、イスラム国だけでなく、中東の思いがある。
今の戦争の火種をイギリス、フランスが作り、中東ではヨーロッパの人は好まれていない。
この主張に共感する人もあるが、イスラム国はこれをテロで実現しようとしており、そのため、オスマン帝国の再建がなければ、テロは続く。イスラム国のテロは嫌われ、しかしイスラム国は縮小すると西谷さん願われました。
そして、原油価格が下落し、中東では原油頼りの国もあり、これの崩壊=オスマン帝国再建への願いが復活する可能性もあり、さらに、イスラムの、ヨーロッパにいる人が差別されたら、こちら(イスラム国)に参加し、テロになり、平和のためには、北風ではなく、太陽政策で、イスラムの人を包むべきと、西谷さん締めくくられました。
なお、日刊ゲンダイに、NHKが2003年、後藤さんの取材を、当時小泉政権がブッシュを支持していたので、没にしたとの証言があります。
以上、今日の西谷さんのお話でした(今週はリアルはお休みです)。