過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件をめぐる政府の対応が、国会の質疑で部分的だが浮かび上がってきた。政府が早期に2人の拘束を把握する一方、「イスラム国」の犯行だと断定できなかったこともわかった。政府は今後、対応を検証するが、特定秘密に当たる情報があることも示唆する。政府と国会がどこまで事実を明らかにできるかが焦点だ。▼4面=残る疑問

2日から5日までの衆参の予算委員会では、政府がフリージャーナリスト後藤健二さんの消息をなかなかつかめずにいた実情が明らかになった。

岸田文雄外相は5日の参院予算委で「(後藤さんの)奥様から(昨年)12月3日、犯行グループからメール接触があったと連絡を受けた。11月1日、後藤さんが行方不明になったと連絡をいただいた後、緊密に連絡をとった」と語った。11月に後藤さんの行方不明を把握したが、何者かに拘束されたことは12月3日に正式にわかったというものだ。

さらに安倍晋三首相は4日の衆院予算委で、民主党辻元清美氏の質問に「我々は(1月)20日以前の段階ではISIL(『イスラム国』の別称)と特定できなかった」と答弁。後藤さんと湯川遥菜(はるな)さんの殺害予告の映像が流れた1月20日になって「イスラム国」による拘束を正式に把握したことを明らかにした。

この点について、民主党細野豪志政調会長は4日の衆院予算委で「12月3日から後の期間は衆院選をやっていた。外相は選挙で(応援に)回っていたが、情報は把握していたのか」と述べ、選挙期間中の政府の対応が不十分だったのではないかとも指摘した。

8月に湯川さん不明を把握後、政府がヨルダンの首都アンマンに置いた現地対策本部が1月20日まで増員されていなかったこともわかった。岸田氏は共産党の小池晃氏の質問に、「1月20日以前は(外務省)本省、在外公館からの応援はなかった」と答弁。小池氏は「どれだけ危機感を持って対応していたのか」と批判した。

2人の殺害を予告する映像が流れる3日前の同月17日、首相がエジプトで「ISILと闘う周辺各国を支援する」と述べた演説の作成過程も論点になった。民主党福山哲郎氏は5日の参院予算委で「首相のスピーチが(殺害予告の)トリガー(引き金)になったなどと言われている」と指摘した。

首相は「私の責任でスピーチを決定した」と明らかにする一方、「(自身の)判断について正しかったかどうかを含め検証していく」と答えた。

「イスラム国」から後藤さんの妻へのメールの内容や、日本政府とヨルダン政府の交渉の内容なども明らかになっていない。首相は4日の衆院予算委で「一切言わないという条件で情報提供を受けている。特定秘密に指定されていれば、そのルールの中で対応していくことに尽きる」と述べ、公開できない情報もあるとの考えを示した。(鶴岡正寛)

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コメント:12月3日(女性週刊誌では2日)にISILであると知ったなら、米人達が斬首されたニュースがそれ以前に流れていたのだから、二の舞を恐れるのは当然である。その状況下で首相が中東訪問し、イスラエルとの特殊関係(ホロコースト視察演説・国旗前での演説・武器交渉など)を強調し、しかもIS(ISIL,ISIS)を名指しで同地区に援助するなど「喧嘩を売りに行く」に等しい(それは外交通・識者達が指摘しているのだから、そしてISは首相が有志連合に加わったから敵として人質を処刑し、今後国民全体が敵と見なされると言っているのだからはっきりしているので、「判断が正しかったか」を検証するまでもないと思うが、「責任を取る」とも言明しているので是非とも明確に正誤・責任をしてほしい。)70年間平和を保障してきた憲法を無視して、三権分立を無視しいて行政のみで「集団的自衛権」を決定して米国その他と集団で戦い、世界中何処でも戦うとするアベノミスは「積極的平和主義」と称して「積極的戦争主義」のアベコベを「俯瞰的外交」として世界中に広めるアベノミックスアップ(混同)は必ず「殺し、殺され、負ける」普遍的法則は喧嘩両成敗で「生命と財産を守る」ことは出来ない。平和憲法下では不殺、不盗、不偽、不淫、不酔(五戒)で道徳倫理に適い、決して負けず、常に勝利がある。戦争すれば殺し、殺され、その他あらゆる罪過を犯し、全ての点で敗者となり、決して勝者となりえない。死の商人は儲けそうだが、精神・倫理・人生の敗者であり、身内・縁者・子孫・他者・他種などすべて不幸を蒙る。アベノミスリードする自民党もそこを良く良く考えたのか?一盲群盲(一耗・妄・蒙・猛・亡群耗・妄・蒙・猛・亡)を引く付和雷同の徒輩か???!!!