永岡です、第109回ラジオフォーラム、今週は社会活動家の湯浅誠さんの司会で放送されました。ラジオフォーラムで、ラジオは真実を報道できるかという本(http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/qsearch )が2月26日発売、税抜き1800円、岩波書店から発売です。
今週のゲストは、農業から社会を変えようという(株)「えと菜園」(http://www.eto-na-en.com/ )代表、NPO法人農スクール(http://know-school.org/ )代表の小島(おじま)希世子さん、ホームレスやニート、生活保護者に農業を教え、貧困問題と農業について取り組まれた、そのお話です。小島さんは去年10月にホームレス農園の本を出されて、貧困問題と農業の再生について語られます。
前半のお話、会社とNPO理事で、二束のわらじの感はなく、同じ意味で、小島さんの活動、ホームレス、ニート、生活のしんどい人を受け入れて、農業をしたいが働く場がない人に来てもらい、独自のプログラム、農業をやろうかとて、研修は1回12人、ワンクール3ヶ月、この間週に1回2時間、宿題を出して、一歩ずつ進んでもらう。
ホームレス農園は、小島さん熊本の生まれで、大学で都会に出て、そしてホームレスの人を見て、なぜかと思い、衝撃で、友達になぜかと聞いてホームレスを知り、ではなぜなのかと聞き、なぜなったか、友達の答えは異なり、資本主義の闇、なまけている、病気とかあり、気にかけて声をかけたら、仕事を探しても電話番号なしで探せないと知り、農業に関心を持ち、地方の農家はしんどく、空き家問題もあり、これをつなげる取り組みを始めた。
研修は3ヶ月ワンクールで、農作業、目的があり、自分と向き合い、自分の長所を見つけ、思考パターンもあり、植物、生き物に関心を持ってもらう。草むしりなど、目的に合わせたものをしてもらい、ペア、グループでやってもらう。
それに応じたワークノートもあり、いいところを見つけ、なるべくいいところを見付け、小島さんは地味にやるタイプ、ネガティヴモードにならず、畑に行くと大丈夫。ネガティヴになる人を見て、悩み、人生を聞いたらネガティヴになると思われ、神奈川・藤沢の農園で、自分の自信を取り戻してもらう、野菜作りは人の変わるきっかけで、種は小さく、それが大きくなり、これで自信を取り戻し、前を向けるようになる。
ホームレス農園の著書も昨年10月末に出て、自殺未遂の人もいて、畑で作業しても心ここにあらず、しかし雑草に詳しくなり、雑草の先生と呼ばれて、自信が付き、雑草の辞典を貸してあげて、子供たちに教えて、これが大きくなる。
ホームレス、ニートも10人十色で、小島さん、どんな人が来ても大丈夫、来る人に育ててもらっている。ここに来る人は農家になるかは問わず、しかしこの農園に来るので、何か得て欲しい、就職、コミュニケーション、人を信じるようになる、というものもあるのです。
小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話は、原子力小委員会の中間報告、東京新聞の特報(2014/12/26)で、内容が会議の議論を反映せず、事務局のでっち上げたもの、安倍政権の意向(再稼動、建て替え)に沿ったものに、委員の伴さん(原子力資料情報室)が憤られ、小出先生はこれを見て、「日本は官僚国家」と思われて、前のめりで、福島原発事故が起きたので、従来のような表現はないが、事故でも変わらず原発を進めたい原子力マフィアの意向のものと指摘されました。
原発はベースロード電源、CO2対策などあるものの、これについて小出先生、彼らが昔から言っていたことを反省なく書いており、本来原子力マフィアは事故の反省をして、責任を取り刑務所行きの人もあるのに、責任を取らず、今までどおりやりたいというものなのです。
再稼動慎重派は、伴さん以外いるかについて、これは推進のための隠れ蓑で、推進のアリバイ、慎重派の意見は通らず、伴さんや九州大の吉岡さんもいて中で闘っても、意見は通らない、核に関しては、誰が反対しても、意見は通らないのです。
老朽炉の取り壊しどころか、新設も言い出したことについて小出先生失笑され、ビックリ、何の反省もなし、責任を取る必要が、失敗してもないと原発事故で分かり、原子力マフィアは責任を取らなくてもいいので、やりたい放題であるのです。
原発自治体への補助金も再稼動なら増やし、止めたままなら減らす、これは従来どおりで、自治体も従わざるを得ず、政治の世界ではずっと続き、沖縄も辺野古で、仲井真氏は金で転び、翁長氏が反対だと政府要人は会わず、政権はあめと鞭を使い、従わないものには鞭。
経産省審議会で、2050年、原発はCO2対策で増やすといい、これは別の委員会で、委員に様々な人が参画し、しかし経産省の審議会は推進組織でありダメ、事故直後、経産省は批判されたが、ターニングポイントはなく、小出先生、「政治を変えるには国民一人一人が賢くならないといけない」、とても難しいが、小出先生も原点に戻り、尽力したいと締めくくられました。やり取り全文は以下にあります。
http://www.rafjp.org/koidejournal/no109/
ここで音楽、小島さんの選曲、くじけそうになったときに聴くもの、ドリーミング、アンパンマンたいそうです。これもユーチューブにありました。
https://www.youtube.com/watch?v=VkflI3FL1sU
後半のお話、なぜ農業をやるかについて、農業は小さいときからあこがれて、両親は高校の教師、両となりは農家の農村部、決心は小学2年に見たドキュメンタリー、海外で食料がなく餓死するものを見て、そこに送れないかと母に行ったら、数ヶ月かかり腐り、なら農家になり作ったらと言われて、人は食べれば生きられて、農業は大事である。
子供も農家になるといい、大学受験で農学部を受けて失敗、一浪しても失敗し、農学部でなくても食糧問題が出来ると、その私立に入り、慶応SFCであり、ここでは起業だけでなく、農業→社会的企業になり、1日、社会のために使えたら幸せで、企業を作るつもりはなく、農家を回り、農家には否定的で、自分が作っても値段を決められず、量を作ってもキロいくらの世界、淡々と作り続けないといけない、誰が食べるか分からず、しかしこれを解決したら、農家のためになると思い、ネットショップを始めた。
農家→消費者に直接届け、産直、農家さんがこの味では出せないというと、消費者に謝ることもあり、自分が作り手で、こだわりを出したく、それが仕事。
農園の規模は6反、1800坪、30種の野菜を作り、有機肥料も、化学肥料もない、土の力でやるもので、こだわった農園をやり、消費者に提供し、ホームレスだけでなく、体験農園もされて、農家を体験したい人は増えて、若い人~退職者と年齢層も広く、メンタルヘルスケア、目的は違っても、畑には関心があり、答えが出る。
就労支援、畑で人生が変わるのは、何物にも変えがたい。人が変わるのに関わるのは、貴重なことで、自分のエネルギーにもなるのです。
小島さん、日本の農業の将来は、生産者と消費者の関係を、お金だけ、顔が見えないのではなく、安心な食卓を作れるように、として、農業は食糧生産だけでなく、人生の価値観もあり、農業の魅力を見せたい。
湯浅さんも行きたくなり、炊き出しのお米を自分で作ることもあり、3年やり増えて、無農薬ではしんどく、みんなで大変な思いをしたら、残された稲に思いがある。
ここに関心のある方は、先のHPを見てコンタクトしてください。以上、小島さんのお話でした。
みんなジャーナル、今週は、去年12月、日本大映画学科の学生さんがワーカーズ2014(http://workers2014.com/ )のものを作られ、これも4回目、映画祭をされて、湯浅さんもトークショーに出られて、映画祭に関わられた、目黒まなみさんが、スタジオでお話をされました。
映画祭は、学生が企画して、お客さんを集めるもので、自分で決めたテーマにより、映画で特別な空間になり、それを学生の手でやるもので、目黒さんの先輩から始まり、監督になりたい人、運営をしたい人もあり、4年目のテーマは働く、映画祭は大学3年生、就活もあり、映画で、人の行き方を見ることもあり、映画から、生きるために働くことを考えるものです。
映画は、古いもの、新しいもの、15本あり、古いものは赤線地帯、娼婦の映画、纐纈あやさんの、ある精肉店の話など、パッケージ化されていないものも上映し、湯浅さんも、初めて見る映画もあり、それだけ幅広いものをやり、映画の本数も多く、ユーロスペースでやり、意見をもらい、先生の声も聞いて、選んだ。
目黒さんは映画を観る本数、年50くらいで、今回の一押しは、土本監督の作品で、普段映画を観ない母が、自分の知らない時代を見て、興味深いと言ったのです。東京オリンピックの前のもの。
これが就活に影響するか、映画を宣伝し、パンフも学生で作り、佐藤忠男さんの寄稿もあり、つながりが出来たのが有意義、働くのはお金のためだけでなく、作品の内容から、様々な人と出会えて、人とつながる=働くであると知られました。以上、目黒さんのお話でした。
湯浅さんも、ホームレス支援で就農をされて、農家を支援され、しかし上手く行かず、失敗の経験もあるが、小島さんのように、困難を乗り越える人は他人ではなく、就農する人が増えるだけでなく、多くの人が、やってよかった感を持って欲しいと締めくくられました、以上、今週のラジオフォーラムでした。
なお、3月27日に、ラジオフォーラムのイベントが大阪で、小出先生も招いて開催されます。