毎日新聞 2015年02月07日 東京朝刊
沖縄県の翁長雄志知事は6日、杉田和博官房副長官と首相官邸で会談し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県外移設を求める要請書を提出した。「沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会」(軍転協)の会長としての要請で、名護市の稲嶺進市長らが同席した。
翁長氏が「辺野古の新基地は作らせないという公約で当選した。普天間の固定化は絶対に避け、県外移設と早期返還に取り組んでもらいたい」と述べたのに対し、杉田氏は「固定化は避けるべきだが、その方策は辺野古移設を着実に進めることだ」と述べ、辺野古移設を進める政府の方針を改めて伝えた。翁長氏は菅義偉官房長官との面会を求めたが、「日程の都合」(菅氏)で杉田氏が対応した。