人質事件の私的検証 ジャーナリスト・西谷文和

人質事件の私的検証 ジャーナリスト・西谷文和
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この事件の本質部分
整理しておこう。
①水面下で「イスラム国」側から提案があったとき、なぜ交渉しなかったのか?
②2人の身柄が拘束されているのを知りながら、なぜ安倍首相は「イスラム国」を挑発
するような演説ばかり行ったのか?③イスラエルでネタニヤフと握手し、イスラエル国
旗の前で「テロには屈しない」という緊急記者会見。
なぜ会見場からイスラエル国旗を取り除かなかったのか?
④72時間という非常に重要な時期に、英国と2+2を行ったのはなぜか?延期すべきで
はなかったか?
⑤対策本部をヨルダンに置いたのはなぜか?なぜ正式にトルコに頼まなかったのか?
ちなみに安倍首相とエルドアン大統領は、トルコへの原発輸出に関して、頻繁に連絡を
取り合い、
ホットラインができている。すぐにお願いできたはずだ。
⑥ヨルダンは「イスラム国」の敵。だから交渉には不向き。
⑦リシャウィ死刑囚を要求して来たのは、日本がヨルダンに本拠地を置いたから。
ヨルダンにとってリシャウィ死刑囚の解放は高いハードル。
⑧後藤さんではなくパイロットの解放を求めた異例の国王批判が起こった。
国王はアラブの春で独裁者が倒れる姿を目の当たりにしている。
動揺が走った。後藤さんとの1対1ではヨルダンの支配体制が持たないと判断した。
時間が無駄に費やされ、運命の日没を迎えた。

以上が現時点での私なりの事件の分析である。
結論を一言で言うなら、安倍政権の中に
「この事件を奇貨として『積極的平和主義』の名の下に、自衛隊を有志連合に加えたい

と考える人物がいたのではないか。
その勢力が解放への足を引っ張り、結果として救えた命が犠牲になったのではないか。
その勢力とは、アメリカであり、安倍政権を操る戦争推進派であり、
日米安保で食っていこうとする「安保ムラ」の人々ではないか。

http://www.nowiraq.com/blog/

MLホームページ: http://www.freeml.com/public-peace

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