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2015年1月22日
「黒田日銀が目標とする物価上昇2%は原油安により、かなり危うくなっています。サプライズ緩和を期待した市場関係者は大勢いたので、失望売りが止まらなかった」(証券アナリスト)
日銀は金融政策を「現状維持」としたが、15年度の消費者物価上昇率(コアCPI)の見通しを1.7%から1.0%に下方修正。目標とする15年度中の「物価上昇2%」達成は厳しい状況だ。
黒田総裁は決定会合後の記者会見で、達成時期について「(15年度から)若干はみ出る部分はある」としながらも、「15年度を中心とする期間に達成する可能性が高い」と15年度にこだわりを見せた。
「当初目標の『2年間で』(15年度中)を変更するつもりはないのでしょう。だとすると、時期は別として、今後、追加金融緩和に踏み切る可能性は高い。黒田総裁はトリガーに指をかけていると思います」
市場では「4月説」や「10月説」が飛び交うが、外資系金融会社から恐ろしい見方が浮上している。
「次の金融緩和の中身によっては、海外勢がこぞって日本市場から逃げ出す恐れがあります。日銀は年間80兆円の国債を買っています。この額は新規発行額の約2倍です。国債買い取り枠をさらに拡大させたら、海外勢は間違いなく中央銀行(日銀)による財政ファイナンスと判断します。海外マネーは日本の株式市場から一気に引き上げるでしょう」(金融関係者)
ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表もこう言う。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や日銀の買い余力はせいぜい7兆~8兆円なので、150兆円を抑え込む力など到底ない。
黒田総裁は昨年11月に、「財政規律の問題は政府・国会の責任であり、中央銀行が責任を取るといった問題ではない」と言い切っている。物価上昇2%を実現させるためなら、国債買い取り枠の増額を選択するだろう。
追加金融緩和の直後こそ、市場は熱狂に包まれるかもしれないが、その後に待っているのは、これまで経験したことのない大暴落だ。
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