朝日放送キャスト 高浜原発再稼動、地元同意の意味

 永岡です、朝日放送のニュース「キャスト」で、高浜原発の再稼動と、地元の同意に関する特集がありました。
ご存知のように関西電力の高浜3,4号機は、原子力「推進」委がGOサインを出し(安全と認めたのではない)、後は、「地元」の同意ですが、この「地元」が問題です。
と言うのは、高浜は福井県にあるものの、西の端にあり、そのため京都市舞鶴市では、何と原発から5kmのところもあり、舞鶴市の中心もわずか15kmで、これ、原発が建っている県ではないのに、原発から5kmのところがあるのは高浜が日本唯一のものです。
これで、京都府、滋賀県も、福井だけの同意はおかしいと意見をいい、京都府では、関西電力に意見を言う権利と、それに関電が答える義務のある安全協定を結ぼうとしています。が、これには、原発再稼動の同意は関係なく、京都府の山田知事は、評論家ではなく、事務的なものを見たら、同意まで踏み込めないというのです。
そして、滋賀県では、原発の再稼動に関して、2013年、嘉田知事の時に関電と再稼動に関する協定を結んでいますが、今の三日月知事は、被害地元という見解から、関電に再稼動に関して滋賀の同意を得るように求めて、今は決裂、これは、福井の原発銀座で、美浜、大飯は滋賀県と隣接しているものの、高浜は滋賀県と隣接していない盲点もあるのです。
高浜の地元では、やはり経済の観点から、再稼動を求めています。そして、関電は、福井だけでなく、広い範囲の同意がいるなら、再稼動は出来ないと本音をキャストのスタッフに漏らしました。
これを聞いて、元経産省の古賀茂明さんは、京都府の山田知事は府民の安全についてちゃんと考えていない、3・11の事故では、30kmどころか100km圏内も汚染され、古賀さんのおられる神奈川も汚染された、そして、京都には貴重な文化財もあり、それなのに、文化財は放射能に汚染されたら、除染は出来ないし、また古賀さん、原子力規制委(実質は推進委)は「安全」とは一言も言っていない、自分の基準に合格したと判断したのみで、安全だから再稼動ではないとコメントされました。
これ、京都、滋賀は原発に隣接し、しかし、関西電力の八木社長は、何とか再稼動というものの、本音は、皆様には一昨日のラジオフォーラムで、吉井さんが指摘された、原発輸出のためには日本で原発が動いていないと出来ないことと、そして、もう一つはもちろんお金のためで、官僚の若杉冽さんの書かれた「原発ホワイトアウト」では、経産省資源エネルギー庁次長の日村直史氏が、原発は核のごみや廃炉を無視したら、原発は現金製造装置だという描写があり、そして電力会社の得た裏金で政財界、学会を買収する電力モンスターシステムも描写されています。
関西電力の本社ビルは、大阪・キタの真ん中にあり、ビルの大きさは、大阪の企業ではダントツの大きさで、それが、電力モンスターシステムを持っています、こんな前近代的なものを許してはなりません、以上、キャストの内容でした。

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