永岡です、報道するラジオ、今週も毎日放送アナウンサーの水野晶子さんの司会、ジャーナリスト・元毎日新聞論説委員の平野幸夫さんの案内で放送されました。…で、メッセンジャー、エエぞ!梅野、エエぞ!呉昇桓もエエぞ!親会社が原発と集団的自衛権、不特定秘密隠蔽法((c)石井彰さん)推進している球団をぶっとばせ!(野球に興味のない人まことに申し訳ありません(笑))
昨日、子供の貧困率が話題になり、調査開始以来最悪で、6人に1人、平野さん、いつのまにこんな国になったと指摘されました。貧困で、子供の勉強に支障が出ています。
今週のテーマは奨学金、奨学金とは、その昔は優秀ながら、貧しい学生のためのものでした。水野さんが学生時代は一番出来るすごい人のことであったのに、今は違い、今や昼間の大学生の、二人に一人!が利用しています、それも、利子つきです。そのため、借りても返済に苦しむ若者が激増しています、背景に、親の収入減、雇用環境の変化があります。
学生ローン地獄という言葉も平野さん紹介され、奨学金は社会問題になり、返そうとしても返せない、負担のために夢を捨てる人もあるのです。リスナーより、息子が国立大に進学したものの、利息なしの奨学金、240万のも金額との声があり、娘が借りて、返済しないといけないので就職活動でボロボロとの声がありました。
平野さん、40年前から授業料は15倍で、家庭の負担は大変だと指摘されました。
これに関して、現役大学生で、奨学金を借りている安田愛さんが、スタジオでお話をされました。
また、この問題に詳しい、中京大の大内裕和さんの、お電話でのお話がありました。
まず、現状、奨学金問題対策会議もされる大内さんのお話で、学生さんの近くで見られて、奨学金問題の具体面は、かつてものと異なり、小数の、経済的に苦しく、優秀な人のためのもので、一部の困っている人のためのものであったのに、水野さんの時は学校に一人と指摘され、しかし90年代後半までは2割であり、増えたが借りていない人も多かったのに、今は52.5%!少数ではなく、利用している人のほうが多く、利用していない方が少なく、多数が利用するようになったのです。
理由は、国立大では60年代には月1000円→53万!70~80年代に値上げされ、授業料が90年代まで上がったのに、年功序列と終身雇用で親によりまかなえたのに、平均年収は下がり、世帯年収も100万以上下がり、授業料アップ+親の年収減=奨学金を借りないといけない。
今や、半数以上の人が利用し、困っているのは、90年代前半まで利用する人は少なく、バブル崩壊まで大学を出たら正規雇用に就けた=大学を出たら返せたのに、正規だとボーナスもあり、返せた。
しかし、91年以降、大学を出ても正規は困難、非正規+正規でボーナスなし(名ばかり正規)が増えて、実態は正社員と違い、返せない。大学を出て、延滞の80%が年収300万未満で、収入の低い人は返せない、返したくてもお金がない。
そして、今奨学金問題で悩んでおられる安田さん、大谷大3年、奨学金を借りて、あしなが(5万)+日本学生支援機構(12万)、月17万で、薬学部に行きたくて、薬剤師になりたく、年間の学費が200万、全部奨学金で借りてギリギリ+薬学部は6年。
払えるかについて、親御さんの立場は、母は障碍者で年金、姉も奨学金で、全く余裕なし、父は離婚していない。小さいときから、姉妹を母親の障害者年金で育てて、小さい頃から周りとの格差を感じ、小学→中学で弁当になるが、自分で作ったおにぎりのみ、友人は豪華。
家計も大変で、高校生になり、母は障碍者で、薬を飲み、それを何とかしたくて薬剤師になろうと決めた。しかし文系より学費は高く、今は大変で、3年前期まで薬学部で、しかし国家試験の合格率を考えて、違う学部に転学した。薬学部を辞めて、毎年1200万、利子が付き、あしながは無利子、もう一つは3%!返すときに変動の利子のものもある。
そして、返済額は合計高校生より借りて1500万!社会人になり返さないといけない。
これに関して、大内さんのご見解、せっかく薬剤師を目指したのに夢を断念したこと、3%の利子のこと、このような例は少なくなく、薬学部の有名な付属校であっても6年で1200万、払えないので、大学に入るときにあきらめることはたくさんあり、奨学金は返さないといけないし、利子もあり、3%だと総額は700万を超え、奨学金が進路を補償するものではなく、閉ざすもので、奨学金の役割を果たしていない。
行きたい進路に行くのに、貸与+有利子、欧米は原則給付=返還の必要なし、スカラシップ=給付で、日本のように返さないといけないものを奨学金とは呼ばない、実態はローン。貸与も条件であり、しかし日本は全て貸与で、日本育英会では、教員になったら免除される。
リスナーより、学生時代に借りても、教員になったら免除されたが、教員になっていなかったら一生のローンになっていたとあり、大内さん、戦前からの、経済的に厳しくても、教員にという流れ、しかしこれは2004年に全廃、全部返さないといけない、給付はない。
リスナーより、OECD加盟国で給付なしは日本だけとの指摘があり、34カ国の17カ国は授業料は無料、16の国に給付型奨学金、日本だけこんなひどいことである。世界の常識から外れている。
平野さん、2004年の全廃に関して、この年に民間金融の制度を取り入れたと指摘され、大内さん、84年に有利子、これが増えて、2004年に組織変更、財務省からちゃんと回収しろとなり、それまではひどい取りたてはなかったのに、日本学生支援機構、財務省の圧力で、取立てが厳しくなり、回収を民間の取立て屋にさせるようになり、ここは回収が仕事、本人の状況は考慮せず、きつくなったのは2008~2009年。
それまでは学生のためのものであったのに、2008~2009年から、容赦ない取立てが行われ、2が月滞納したらブラックリスト!住宅ローン、クレジットカードだめになる。
後半のお話、リスナーより、厳しい声もあり、家庭の事情が厳しいという安田さんに、そもそも大学に行く必要はあるのか、高校のトップクラスの人だけ行けばいいというもので、苦しいのになぜ大学へ行くかとあり、安田さん、「今は大学に行かないと職なし、高校で就職しても、生涯賃金が1億以上違う」、高卒の子は高卒になり、貧困を断ち切りたい。
大内さん、就職率がよくなっても、賃金は差があり、就職率も上がっているのは、希望者が減ったため、高速の求人は80%ダウン、東京、東海ではマシだが、地方では高卒の正規雇用はない。高卒で仕事につけばいいという人は、高卒の就職のことを知っているのか?かつての正規雇用の時代とは違い、高卒=正規に就けないのです。
リスナーから、お金のかからないところへ行けば、夜間大学に、昼間働いて行ったとあり、大内さん、夜間学部がない+薬学部の夜間はなし、夜間では選択なしが問題。そして、「日本は先進国では大学進学率は低い」、かつてはヨーロッパより高かったのに、今EUの平均やアメリカより低く、欧米より大学は少なく、大学にたくさん行って労働力を上げるべきなのに、日本はなし。ヨーロッパは授業料なし、アメリカは学費をくれる、日本の大学が多すぎるというのは暴論、オーストラリアは90%を超え、資源のない日本でこんなことをすべきではない。
そして、社会人になり返せず、延滞時のことは、3ヶ月で延滞者情報が個人情報に登録され、ブラックリスト入り、4が月では取り立てをされる。取り立ては厳しく、9ヶ月では簡裁から督促、大学を出た人に対応できない、職場にも連絡される。
なぜ、返せないのか、大内さん、大学を出ても半分は非正規、10万前後、埼玉では30代で11万=返せるわけはない、非正規だと月2,3万は無理、正規でも自宅外通勤だと無理、学生に家計簿を付けさせたら、月に2万円は無理、最初から返せない、こんな厳しい取り立てで、延滞は減らない=若年は貧困で、返したくても返せない。
安田さんの将来、返済が不安で、そのため学科を変えて、それでも700万借金が残り、月4万の返済を20年、絶望的なもので、人生のスタートに重い枷になり、希望もない、それだけ返せる職に就けるか、奨学金を抱えている友人は、3年で就職にしっかりしないと、というのです。
大内さん、大学生の半分が借金を背負い社会に出るのは、日本の歴史で初めてで、卒業してもおめでとうと言えず、返済しても43歳+病気になったら破綻、雇用は不安定、20年雇用が続くか不明、間違えたらすぐに破綻し、高く、長期の返還は若い世代に暗い影を落とし、このため結婚、出産ダメ→少子化、奨学金をどうにかしないと、少子化は止まらない。
平野さん、政府は取り立てのみ論議し、本人の責任としているが、10年厳しい取り立てをしてダメ=個人の責任ではなく、親の所得が少なく、卒業後も真っ暗、将来に改善がいるのです。以上、大内さん、安田さんのお話でした。
ニュースは千葉猛さんの担当でした。
統一地方選、無投票は過去最高、女性候補は11.6%と前回を上回り、大阪では市議会と府議会の選挙で、大阪徒構想((c)やくみつるさん)の賛否を問う前哨戦になるのです。
残業代ゼロ法案が閣議決定され、労組は反発し、年収1075万以上の人が対象なものの、残業代がなくなり、長時間労働も増えます。
菅干渉長官((c)やくみつるさん)、沖縄の負担軽減というものの、明日から沖縄訪問、住宅返還式典で、あさって翁長知事と会談し、現地では菅氏への抗議声明が発表され、仲井真氏のものにすがり付いていると批判し、オスプレイ配備も批判しています。
安倍総理は拉致被害者家族と会談し、北朝鮮の姿勢を容認できないと発言、飯塚代表は焦らず対応して欲しいといいます。北朝鮮は家宅捜索に反発しています。
青函トンネルから発火、女性一人が病院に運ばれました。
今週の放送、リスナーより、今年から大学生、今日奨学金を申し込み、借りても不安で学部を変えたとあり、平野さん、貧困家庭に生まれたのは本人の責任ではなく、制度を変えないといけない、取り立てだけはおかしいとあり、また学歴偏重の考えもおかしいとありました。
今、若い人はまともに学べず、苦境にあります、この内容も、私に無断でいくらでも拡散してください、若者に希望のない国に、未来はありません!