本日締切~原子力災害対策指針の大改悪

 永岡です、FoEJapanの満田さんより、核災害対策指針が改悪されることへの情報、再送になりますが、お知らせいたします。
<以下、転送>
みなさま(重複失礼・拡散歓迎)

FoE Japanの満田です。
何度も申し訳ありません。昨日の政府交渉を踏まえ、FoE Japanでもパブコメを
書いてみました。ご参考までに共有させていただきます。以下にも掲載しました。
http://www.foejapan.org/energy/action/150402.html

時間がなく、いいたらぬところばかりだと思いますが、現在の「改定案」が
SPEEDIを抹消し、PPAの概念も抹消し、基本的には「屋内退避」に過度に偏重し
た、住民の避難をさせず、被ばくをさせるようなものになっていることに強い危
機感を感じています。
パブコメは本日が締切です。ファックスでもオンラインでも可能です。
下記が原子力規制委員会のパブコメのページです。
http://www.nsr.go.jp/procedure/public_comment/20150305_01.html

————–以下は一部のみなさまには再送となってしまいますが…

○PPAについて
30km以遠の対策として、PPAに関する記述が軒並み削除されましたが、30km以遠
の対策として新たに追加されたされたのは、以下の文章です(新旧対照表の6ペー
ジ目)
http://www.nsr.go.jp/data/000099127.pdf#page=6

「原子力施設から著しく異常な水準で放射性物質が放出され、又はそのおそれが
ある場合には、施設の状況や放射性物質の放出状況を踏まえ、必要に応じて予防
的防護措置を実施した範囲以外においても屋内退避を実施する。」

「異常な水準で」「又はそのおそれがある場合」「施設の状況」とは何をさすの
かについて、昨日の政府交渉では、原子力規制庁はまったく明らかにしませんで
した(というか書いてある以上のことは何もないのだと思います。)

○「屋内退避で大丈夫」という根拠らしきシミュレーションが、原子力規制委
員会のサイトに載っています。
http://www.nsr.go.jp/data/000050020.pdf
これは、今回の改訂の際にも、原子力災害事前対策等に関する検討チームに示さ
れていました。
しかし、これについてはセシウム 137 の環境への放出量が 100 テラベクレルと、
福島原発事故の100分の1以下という非常に甘い前提となっています。
これは原子力規制委員会の安全目標値でもあります。
阪上さんの報告にもあるとおり、これに関しても、「規制規準に基づき、原発施
設側での対策をとるから大丈夫」というような回答でした。

ちなみにこのシミュレーションでも、木造家屋に屋内退避したときの被ばく低減
率はたかだか25%、コンクリートの建物で50%。

昨日の交渉で、崎山比早子さんが、「実際に、どの程度遮蔽できるかという実験
をしたのですか?」と質問してくださったのですが、「してないと思う」とのことでした。
こんな不確かなシミュレーションで、「屋内退避で大丈夫」とは…。
怒りを通り越して、がっくりします。

昨日の資料を以下のページに掲載しました。
http://www.foejapan.org/energy/evt/150402.html


満田夏花(みつた・かんな)
ツイッター:@kannamitsuta
FoE Japan
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9

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