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2015年4月7日
国会サボリ疑惑で維新の党を除名させられた“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(31=比例近畿)。異例なのは橋下徹大阪市長の対応だ。疑惑発覚後、即座に議員辞職勧告をし、本人と面談後、上西議員に辞める気がないと分かると「クビにしました」と除名した(大阪維新の会は除籍)。「(大阪維新の会は)税金の無駄遣いを改める。それが原点」なんて、格好をつけていたが、その裏にはもちろん、したたかな計算がある。大体、騒ぎを大きくしたのは橋下氏の辞職勧告会見なのだから、自作自演みたいなものだ。
自民党議員の秘書は、「国会をさぼって旅行やデートなんて珍しいことではない。海外視察と称して国会を休み、事実上の観光を楽しんでいる議員も少なくない。これで除名なら自民党から国会議員はいなくなりますよ」と言うほどだ。
で、上西議員の処分の裏側では、こんな見方が囁かれている。
「上西議員は比例やろ。早く辞めさせて、橋下さんは次点の椎木保氏を復活当選させたかったんやろ。上西議員が拒否してシナリオは狂ったけどな」とは維新の党の幹部。橋下氏の悲願、大阪都構想を実現するには府議、市議選での勝利が絶対なのだが、特に重要なのが市議選だ。市議選は定数が2~6で、定数1が多い府議選とは異なる。そして、市議選で勝つには新たな票の掘り起こしが必要になる。
椎木氏は昨年12月の衆院選では大阪2区(大阪市南部)から出て、5万6000票を取った。ここの市議選定数は4~6と多い。椎木氏にフル稼働させたいところだ。一方、上西議員は大阪7区(吹田市など)で大阪市議選とは関係がない。
「橋下さんにとっては、上西議員より椎木氏にバッジを着けてもらう方が選挙に有利ということや」(前出・維新の党幹部)
そこにあるのは打算だけとなれば、上西議員が粘る理由も見えてくる。4
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