永岡です、報道するラジオ、今週も毎日放送アナウンサーの水野晶子さんの司会、ジャーナリスト・元毎日新聞論説委員の平野幸夫さんの案内で放送されました。今日は雨天中止でしたが、5連敗、冥府魔道の日々です(泣)。
引っかかるその裏側にこだわる報道するラジオです。
ニュースは上田崇順さんの担当でした。
統一地方選、明後日投開票、知事選は与野党対決に注目され、大阪の選挙は大阪徒構想((c)やくみつるさん)の是非を問うものになります。
今週のテーマは地方の選挙で、地方の民意がテーマで、国と地方の関係で、それを象徴するものとして、今回は私の予想通り沖縄で、菅干渉長官((c)やくみつるさん)がいやいや沖縄の翁長知事と会談したこと、この背景を、今回は本土の動きであり、まず、国会王子ことTBSラジオの国会担当の武田一顕(たけだ・かずあき)さんのお話がありました。
12月に翁長氏の就任後安倍氏も菅氏も門前払いで、反発が沖縄で強く、翁長-菅会談の背景を探ります。
武田さん、お電話でのお話で、今回の会談、ようやく実現し、武田さんの印象は、これまで翁長氏が東京に行っても山口氏しか会わず、総理と会えず、今回南普天間の返還式典に参加するので菅氏沖縄に行き、翁長氏との会談で、発言で、ポイントは、冒頭5分のみの公開のはずが、翁長氏16分喋り、菅氏15分しゃべったのが公開され、話は口げんか、交わるところなし、菅氏は辺野古のみ、翁長氏には受け入れられず、辺野古以外のところを翁長氏に言えとなり、翁長氏、沖縄が基地を作ってくれといったことはない、日本政治の堕落=菅氏の堕落と言った。
菅氏の粛々も批判し、中年男の口げんかのもので、しかし翁長氏の発言は沖縄県民の評価は高く、翁長氏、周りに沖縄県民がプラカードを持ち、車でホテルに入ると歓声が起こり、菅氏には怒号&ブーイング、昨年の総選挙では、沖縄で自民全滅、辺野古反対が全勝であり、知事選も圧勝、民意を受けて、翁長氏は強気。
翁長氏、仲井真氏と違うのは基地問題だけ、それで10万票差をつけたといい、武田さん、沖縄は辺野古NOオンリーで、中央の受け止めは、翁長氏は知事選、衆院選はそう言わざるを得ないが、翁長氏は過去自民の県会議員で、辺野古に賛成していたと菅氏や官邸は思っており、翁長氏は辺野古NOとしても、中央が押し切ったと見せる菅氏、安倍氏の粛々という態度は、変わっていない。
安倍総理も、また粛々といい、緊張感はなく、それにより沖縄が反発し、しかし安倍氏、参院予算委で使わないといい、平野さん、総理は無神経と批判され、菅氏の沖縄へ行ったのは、政府が追い込まれて行かないといけない+アメリカへのアリバイ作り、しかし沖縄の反発は大きい、実際は菅氏、来ざるを得なかったと質問され、武田さんそのとおり、自民の議員は、安倍氏は自民なのに、安倍氏は中国・韓国の首席に無条件で首脳会談と言って、中国は実現したが、これで国内で翁長氏と条件つけるのはおかしい、ダブルスタンダードと党内からも出ていた。
そのため、沖縄に行かないといけなくなり、しかし菅氏、官邸は辺野古を止める気はなく、会ったことをアリバイ作り、実績つくりとあるのです。
リスナーより、知事と菅氏の会ったのは、安倍氏の訪米の前にオバマ氏にいい顔をするためかと質問があり、武田さんそのとおり+カーター国防長官が来日し、そのために菅氏がちゃんとやっていることを示す+辺野古移設は官邸は変えない+オバマ氏に辺野古は進めると示したかった。
しかし、翁長氏は河野洋平氏らと中国に行くもので、官邸への当て付け、那覇に行くと、菅氏の時も、野田、菅、鳩山氏のときも琉球独立のプラカードが出て、中国に接近することを意図しているのです。
平野さん、政府側の想定外が、占領時のキャラウェイ氏の発言、強権的なものを翁長氏持ち出し、深謀遠慮の場所で統治時代の話を持ち出して攻めて、菅氏はたじろぎ(キャラウェイを菅氏知らず)、武田さん、菅氏は知らなかったが、菅氏は行って話したことに意味があり、行けば強く批判されると覚悟の上。
しかし、官邸は翁長氏がいずれ折れると見ているのか、押し切れば納得せざるをえないと官邸は思い、だから辺野古を進めており、押し切らないと翁長氏も対応できない+官邸は大原則、外交・国防は中央政府の専権事項で、米軍基地は中央政府の専権事項なのに、これを日本政府は過去に言わず、金をばらまいて沖縄に基地を押し付けていて、この矛盾が噴出し、中央は、外交・国防は中央政府の管轄と、近代国家はそうなっている。
しかし、選挙で自民はボロ負けで、それで自民は折れず、沖縄の民意より、自民党政権はアメリカの言うことが大事で、「アメリカは日本の宗主国」、親分に従うために、下請けの県のいうことは聞けないというのは、沖縄に限らず、安倍政権の姿勢。
平野さん、これで不測の事態を懸念され、6月23日は沖縄慰霊、総理も行かざるを得ず、しかしその際に安倍氏と翁長氏は会談せざるを得ず、自民のベテラン議員は、辺野古移設を見ていたら、成田闘争を思い出し、成田では警官3人が亡くなり、辺野古で流血の事態もある+今はテロの危険性もあり、成田は全国から過激派が集まり開業が遅れ、辺野古だと流血、さらに危険な事態も想定されるのです。以上、武田さんのお話でした。
政府のやり方に地方から異が上がり、本土からもあり、愛知・岩倉や長野の白馬村で政府は沖縄と話せと意見書を送ったのです。このきっかけを作った長野県高森町の町会議員の中川賢俊(なかがわ・まさとし)さんのお話がありました。中川さん、お電話でのお話です。
安倍総理への意見書のきっかけで、中川さん、去年の総選挙が終わり、沖縄の振興予算削減など、政府の補助金・交付金の使い方はおかしい、知事に会わないのはおかしいと、中川さんの周りでも上がり、このままでは良くない、「沖縄だけの問題ではない」。
沖縄の基地問題だけではなく、引っかかったのは、辺野古の問題は基地の問題、これは国策で、日本国民全員が関わり、日本人全員がやらせているわけで、政府は国民の代わりにやっているのに、沖縄の意見を無視していいのかと思い、声を上げた。
こういうケースを、身近に置き換えると、うちの町は浜岡から100km、30km圏内には避難計画があるが、ここからは再稼動阻止は出来ず、「沖縄で黙っていたら、自分のところの問題で声を上げられない」、地方自治のために立ち上がったのです。
平野さん、外交防衛は政府の専権事項というものの、明確ではなく、請願を呼びかけたのは、地方自治法で、国と地方のやることは明文化され、外交・防衛は国の専権事項と言っても、これにより特定の地域の住民の命が危険になり、なら自治体、市町村が声を出せないわけではなく、これから互いに国と地方が話し合うべきと思い、地方が今言わないと、一切口が安倍総理に出せなくなり、今立ち上がった。
請願は各地の町議会に呼びかけて、仲間の議員や友人に呼びかけ、フェイスブックで呼びかけて、時間もなく、14の市町村で請願し、請願・陳情を呼びかけ、二つが採択して総理に送った。意見書は、請願の趣旨、地方自治は、国と自治体は対等で、総理が会わない、予算を恣意的に使うのはおかしいと出した。
国と地方の関係、学者も、国と自治体は平等が明らかになり、市町村が言うべきなのです。
平野さん、呼びかけて6月議会で採択をと中川さん呼びかけられ、首相と関係大臣の面談を求め、振興予算削減の撤回を求め、6月の会談時には変わってくる。しかし翁長氏と安倍氏は会えていないが、14のうち2つは採択、11は不採択で、不採択の理由は、議会で辺野古は国策で地方はものを言えない、予算の削減は私的な見解とかいう理由で、しかし地方自治における対等性は重要、どこの議会でも前提は賛成で、具体論で反対されたのです。
中川さん、政府は沖縄と話をすべきというものは、菅氏と会って一部実現したが、話は平行線で、「政府に住民、国民の意思を尊重する意志がない」、名護は20年以上反対しているのに、政府が姿勢を変えず、「民意を国策に取り入れていない」と言われました。
官邸は、移設反対の民意もあるが、賛成も民意もあると言うのですが、民意の解釈は、結局、どんな問題でも少数意見はあり、それを尊重すべきで、基本は日本だと選挙、選挙で圧倒的に結果を得たから安倍政権は強硬な政治をして、しかし沖縄はそれと逆で、「選挙の結果を自分たちの都合のいいところしか安倍政権は解釈していない」、身勝手と言われました。
平野さん、このままだと国と沖縄は訴訟合戦になるが、中川さん、ゼロベースに戻す=工事中止+国民的レベルで日本の安保をどうするか、集団的自衛権もあり、議論しなおし、構築すべきと言われました。
平野さん、この請願は有意義で、オスプレイの訓練も沖縄以外にも行き、佐賀も対象で、国の外交・防衛政策が地方にも関係し、だから請願は意味があるが、実効性に問題があると指摘され、中川さん、岩国でも問題が起き、艦載機拒否で補助金を切られ、沖縄で加えられている圧力は日本全体が対象になり、議員も、住民も、それでいいのかと言われました。
地方議会で国策を論じることに違和感のある議員、住民もあり、これについて中川さん、要約したら、「国策であっても、住民が被害を受けるなら、住民を守るのは自治体しかない」、長野から1500km離れた沖縄のことを黙っていたら、近くにオスプレイを飛ばされるかも知れず、国と闘えず、国策だから地方は黙れというのはおかしいと言われました、以上、中川さんのお話でした。
その他のニュースも上田さんの担当でした。
東電は福島で放射線の高い1号機にロボットを入れて調査を開始、しかし予定の2/3でロボットは動かなくなり、ケーブルが引っかかったためで(泣)、配管から細長いロボットを入れての調査の予定が、です。
テレビ朝日の報道ステーションに、自民党が圧力を、衆院選の前に送っていたことが判明、アベノミクスが大企業と金持ちしか恩恵なしという報道に異議を唱え、自民は選挙前に圧力文書を送っているものの、特定の番組に送るのは異例、テレビ朝日は、特定の団体に左右されないというのです。
平野さん、異常で、報道は権力のチェックが役割、アベノミクスには様々な意見があり、大企業、金持ちしか恩恵なしは庶民の感覚=事実であり、これは放送局の萎縮を狙ったもの、「言論封圧」であり、(テレビ朝日はこれを)跳ね返すべきと言われました。
大阪府は全国学力テストで、成績の高い学校に高い内申点をつけるとして、下村大臣も生徒の能力差を把握するものではないと批判しています。
今日の東証は一時2万円回復、15年ぶり、国内外の資金が流入し、世界から入った資金が株を上げて、ヨーロッパ中央銀行も金融緩和、年金での株の買い支えであり、しかし中小企業にはまったく実感はなく、今日の株価は結局下落です。
茨城に150頭のイルカが打ち上げられ、鉾田市での救助は難航、釜山で高速船が鯨と衝突し、その後釜山に戻りました。
今週のお話、沖縄問題で、リスナーより、外交防衛が中央の専権と言う理屈では、尖閣で沖縄が巻き込まれ、基地があるから戦争になるとあり、平野さん、翁長氏の対峙する姿勢はそれが背景で、安倍政権の権力行使に問題、埋め立て停止を翁長氏が求め、それで国が国に審査、これは市民が行使すべき権利で、これを国がやるのはおかしく、公正な審査は出来ない。
安倍氏は言論の自由があるというが、これは市民が権力を批判する権利で、安倍氏は履き違えていると平野さん言われました。リスナーより、地方から請願できると、初めて知ったとの声もありました。
これ、今回は中川さん、平野さんの見解が正しいです、この内容も、例により私に無断でいくらでも拡散してください、安倍政権の強権姿勢を容認したら、日本は戦争で破滅です!
なお、明日のラジオフォーラム、夕方出かけて、しかし土曜朝6時のFMharo!と夜9時のラヂオきしわだの放送が4月からなくなり、聴けるのは夜10時のならドットFMなどになるため、メールを打つのは日曜になるかも知れませんが、御了解ください。