小出先生 ラジオフォーラム2015/4/11のお話(犯罪者の東電に情報を握らせてちゃんと報告するわけはない)&死刑弁護人と呼ばれて、安田好弘さんのお話

 

永岡です、第118回ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの今西憲之さんの司会で放送されました。今回はならどっとFM他を聞きました。

その前に、11日朝の、毎日放送ラジオのしあわせの五・七・五で、毎日新聞の近藤勝重さん、菅干渉長官((c)やくみつるさん)のいう「粛々と」という発言を、菅氏は五感を理解していない、沖縄の人に政治家がものをいう時に、沖縄にどれだけ犠牲を強いているか、本土の人間は理解しているかと言われました。

言葉は意味だけでなく、政治の世界は、遺憾という言葉が良く使われるが、遺憾は恨みを残す、心残りであり、遺憾であるというのは心残りの意味で、しかしこれを連発して、意味が変わり、政治家は謝る言葉として使って、謝罪の意味に世間で取られるが、言葉の意味が五感上変わってきたと言われました。

 

国会では、集団的自衛権、NHK揉め井会長((c)二木啓孝さん)の問題の中、民法が変えられ、これが庶民に身近なものであり、明治時代になかったネットの通信販売、家の購入の保証人が変えられ、銀行との裁判で、訴えた側がなかなか勝てないのです。

今週のゲストは弁護士の安田好弘さん、オウム事件、和歌山カレー事件などの弁護を担当され、困難な仕事をされます。これは、無罪や刑を軽くすることが目的ではなく、安田さんそれを語られます。

安田さんは、焼酎好きのいいオッチャン(笑)であり、困難な弁護を手がけられているもので、死刑制度に関してもお話をされます。

前半のお話、安田さんは死刑弁護人と言われるのは、ここ4、5年で、そういわれるのは本意ではなく、社会を震撼させる凶悪事件の弁護をされて、一般の弁護士が引き受けないものをされるように見えるが、本来はやりたくないものの、やらざるを得ない、断れない、で最後はやり、自分ひとりのみ残るというのです。

安田さん自ら手を上げてやったのではなく、新宿バス放火事件は、これは違うと思い、自分から名乗り出てやった最初で最後。和歌山カレー事件も、三浦和義さんが弁護士を探され、それで依頼を受けて、期限を過ぎると国選弁護人しかなく、大阪の若い人たちからやってくれとなった。

今西さんは和歌山事件の取材、法廷も傍聴され、これは夏祭りのカレーに砒素が混入され、犯人が特定されたものですが、安田さん、弁護をされると、鍋は4つ、カレー2つとおでん2つ、この一つにしか毒は入らず、事件の見立ては警察や裁判所と異なり、ロシアンルーレットのようなやり方はおかしい。

さらに、容疑者が入れたとされる時間が特定されているというものの、実際の被害は5時間の時間差があり、多くの場所でいろいろな人が出入り、5,6時間も前に毒は入れない、事件前、祭りの前に発覚する。

また、容疑者が犯人とする証拠しか法廷に出ず、しかし砒素そのものは和歌山で何トンも売られており、殺虫剤、農薬で使われているのに、これは法廷に出ず、しかし夫がシロアリ駆除をしていたからというこじつけであり、切り捨てられた証拠は多いと、安田さん、おかしい、有罪無罪はともかく、これで死刑と言うのは、裁判のレベルはひどいと感じた。

裁判所の証拠は状況証拠で、直接証拠はなく、指紋、毒を入れるのを目撃、同じ砒素があったというものはなく、単に犯人らしいのみ、入れられた砒素が自宅から発見され、不純物が同じというだけであり、毛髪に砒素があったというもので、カレーを作るときに一人でいたというものだけで裁判所は犯人としたものの、動機はなく、動機のない殺人事件はあり得ない。

これだけで犯人と決め付けるのは問題で、保険金詐欺は認めているものの、お金にならない殺人をするわけはないと、今西さん、聞いており、安田さん、動機なし、4つの鍋の一つしか入らないなら、殺人事件としての認定は困難、いたずらとして捉えるべきで、事件の捉え方に無理があったと言われました。

この事件、再審請求中で、しかし再審は困難、安田さん、心が折れることは、困難であることを覚悟で、再審=裁判所が自ら過ちを認めない、しかし砒素の不純物の不一致も新たな鑑定で出てきて、これは大きな力にあるのです。

安田さんは、自宅に帰られるのは月に1回、膨大な記録を読まねばならず、関西に出かけるため、スケジュールは大変で、今西さんも飲みすぎには気をつけて欲しいと言われました。

 

小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話は、東電が汚染水隠蔽に関するものです。

汚染水漏れ、海にもれていたのに、東電は1年隠しており、原子力マフィアに付きまとう隠蔽体質、皆さんは今回初めて漏れたと思われるかもしれないが、汚染水は事故直後から漏れており、原発は事故で融けて、建屋も地下のトンネルもひび割れて、そこに汚染水はたまって、事故直後より漏れていて、2号機の屋上の漏れは瑣末で、小出先生は改めて驚かなかった。

東電は隠蔽体質で、これも特別に感慨はなく、「東電、電力会社、原子力マフィアはもとから隠蔽体質」であり、これは今西さんも本を書かれ、驚くべき隠蔽体質の強い世界。

小出先生は、東電には事故の責任のある犯罪者で、「犯罪者に情報を握らせて、ちゃんと報告してくれると期待するのが間違い」なのです。

今西さん、電力会社は性悪説で捉えるべきと言われて、地元の人、漁師の信頼も失われたが、小出先生は今回初めて信頼が失われたのではなく、電力会社は、事故はないといい続けて住民が信じてこの始末で、福島は大事故、漁業者には信頼は完璧に失われた。

この漏洩は法的に完璧に違反し、しかし事故により原子力緊急事態宣言で、これまでの法律は守れないと政府が宣言し、これは4年たっても撤回されず、政府は法律を守る気はなく、無法状態。

福島の事故は収束しているとみんな思うが、政府の非常事態宣言が続いている=大事故は継続中、なのです。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。

http://www.rafjp.org/koidejournal/no118/

なお、11日発売の日刊ゲンダイで、12日投開票の北海道知事選、現職高橋知事の問題点がとりあげられていました。高橋氏、北電から献金を受けている、原子力マフィアの一員です。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158904

そして、今西さん、報道ステーションで、古賀茂明さんが権力からメディアが圧力を受けていると指摘され、そのためにラジオフォーラムに市民の寄付をお願いしたいと言われました。

ここで音楽、デビー・ブーン、ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ、77年全米ヒット1位の曲です。これも、ユーチューブにありました。

https://www.youtube.com/watch?v=b07-yKnKRMQ

 

後半のお話、オウム公判中に安田さんが逮捕された件に関して、お話がありました。

山口県光市の母子殺人事件、凶悪な事件でしたが、安田さん弁護を最後に引き受けられ、最高裁の弁論の直前で、おかしいと思ったのは、事件の記録の写真で、幼い被疑者が、強姦目的で殺害したとは思われず、今何を言っているのかと聞いたら違い、様々なものを見て、殺害したことは間違いないものの、どういう経過で殺害したかは異なり、そういう思い込みに関して、成長過程に問題があると思った。

そして、傷害致死を主張されて、しかし週刊誌などで反省なしとなり、世論、マスコミも敵に回し、安田さん、弁護士、法律関係者には、今までの裁判所の判断なら無期懲役であり、死刑をすべきでなく、それなのに最高裁でひっくり返り、弁論で原判決を差し戻しし、しかし世論は死刑にしろとなり、不謹慎とされる手紙などが根拠で、それに押されて裁判所が変わった。

弁護人21人が集まり、これはおかしいとなり、裁判所の誤った判断を是正したかったが、マスコミは、弁護人が事実を曲げて遺族をいじめているという批判を広げてしまい、弁護の意味を理解してもらえず、裁判所も世論におもねた。

安田さん、否認しても認めても、事実に迫るのが弁護士の役割と語られ、警察・検察が調べてまとめたものであり、警察・検察の理解、ストーリーが正しいのか検証すべきで、警察・検察の捨てたもの、被告のしゃべれなかったものを弁護士が見つけ、記憶に埋もれたものも掘り出すべきで、これなしに反省なし、自分のやったことを正確に理解しないと反省はない。

控訴審、最高裁は、自分の裁判ではなかったといい、自分の本当の気持ちが裁かれず、これをちゃんとしないと、司法にはならず、被告が事件に正面から向かい合うべきである。

これは、オウム弁護の際も同じで、その際に安田さん逮捕され、整理回収機構、RCC、国策会社の告発で強制執行妨害で逮捕され、これで弁護する側から被告になり、この際に、マスコミはオウムの弁護をする悪い弁護士とも報じられ、安田さん、この逮捕の話は伝わっていたが、やれるならやれであった。

逮捕されると仕事をしなくて済むというものから、検察への怒りが湧き、一審は無罪、甲子園のライトスタンドのように傍聴席は盛り上がり、しかし高裁でひっくり返され、罰金50万になり、一審は検察に厳しく、安田さんは何もやっていないとなり、なら高裁で、知恵ものはいないかとなり、安田さんに2500人の弁護士が付いて、しかし検察は無罪即控訴の筋書きを立てており、検察と弁護人の争いであるが、有罪、しかし罰金、これも払っている。

罰金で弁護士の資格は残り、しかし検察にとっては罰金でも有罪、壮大な妥協の産物で、高裁の政治部の、国策捜査の極みで、司法制度の中、検察の独自捜査が問題視され、これについて安田さん、検察の力は落ちており、証拠を集め、分析する力、努力がなく、安直な思い込みが先行して、ストーリーをでっち上げているのが、今の検察で、現場の検察官だけでなく、上層部のチェックもなくなり、検察の力がなくなった尻拭いを裁判所がしている、裁判所が尋問する始末なのです。

(永岡注:この件、村木さんの事件に関して、朝日放送のニュースで、ジャーナリストの二木啓孝さんが、今の検事はマニュアル世代で、マニュアル捜査しかできないと以前指摘されていました)

安田さんは死刑廃止運動も取り組まれ、安田さんのドキュメンタリー映画、死刑弁護人、死刑がいけないのは当たり前、人間の驕りは何も生まず、互いが生きていくものを模索すべきなのです。

 

みんなジャーナル、福島で「原子力明るい未来のエネルギー」の標語を小学6年のときに作られた大沼勇治さん、今、この看板が撤去されようとしており、しかし、大沼さん、これは人類の負の遺産として残すべきと言われます、その大沼さんのお話です。

大沼さん、昨年9月にもこの番組に出られて、この標語を今どう感じているのかと語られ、今回は、看板を巡る新しい動き、双葉町は看板を撤去しようとしていて、大沼さん、410万の予算が突然出て、しかし次世代に原発事故を伝えるべきであり、原子力は破滅のエネルギーで、標語を大沼さん訂正した。

双葉町は、腐食して、作業員などに問題というのが理由であり、今西さん、大沼さんと一緒に双葉町を訪れられ、この周囲は倒壊した建物も多く、そのまま荒廃し、車も通れず、今にも崩れそうな神社や、看板より危ないものもある。

この看板、410万あるなら撤去ではなく、保存して欲しく、しかし町は撤去してから考えるというものです。

予算計上は、安倍総理が双葉町を視察し、中間貯蔵施設を話した後で、何か政治的な意図も、話が急なので、何かあると思われる。

大沼さん、署名で1627筆集まり、これは3000を目標にして、双葉町に、担当者の声を伝えたいのです。

署名は以下で出来ます。

<署名サイト1:フォームメーラー>
https://pro.form-mailer.jp/fms/44e3db4374356

<署名サイト2:Change.org>
http://goo.gl/7sNehm/

安田さん、頭が下がる、過去の事実を見ているから、少しでも良くなっていく、安田さんも署名されると言われました。

今西さんも、大沼さんが安全な生活が送れるようにと言われて、大沼さん、震災時に生まれた子供さんが、幼稚園に行くのです。以上、大沼さんのお話でした。

 

今週は安田弁護士がゲストで、警察、検察の取調べで自白が無茶であることは、本質が変わらず、特に検察官に1度なると定年までやる制度はよくなく、新しい人が入り、悪いところを変えて行くべきと締めくくられました。

死刑は、犯罪者を、極論したら必殺仕事人に殺させるような世論が日本にあり(ヘイトスピーチもそのひとつ)、安田さんのような立場は、今の日本では貴重です。以上、今週のラジオフォーラムでした。

 

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