毎日新聞 2015年04月30日 東京朝刊
日米首脳会談で米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設推進が確認されたことについて、沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は29日、那覇市の県庁で記者会見し「大変遺憾で、強い憤りを感じている」と批判した。安倍晋三首相が共同会見で「普天間飛行場の危険性を辺野古移設によって一日も早く除去する」と述べたことについては「相変わらず首相のかたくなな固定観念が示されたことは残念だ」と不快感を示した。
翁長知事は会見で、5月下旬にも訪米して辺野古移設反対の姿勢を米政府などに直接伝える意向も表明。「今後もあらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」と移設阻止の決意を改めて述べた。【佐藤敬一】