戦後70年の大きな転換となる新しい安全保障法制の国会論戦が26日から始まった。複雑で論点が多岐にわたるこの問題。国民への丁寧な説明が欠かせないが、安倍晋三首相はどんな言葉を使って、どう語っているのか。26~28日の審議で使われた特徴的な言葉を集めてみた。

■「レッテル貼り」応酬も

非常に目立ったのが「リスク」という言葉だ。26日の本会議では首相が少なくとも20回、27、28日の特別委員会では質疑者も合わせて240回にも及んだ。自衛隊、国民など、複数の言葉と共に使われている。

「活動エリアが広がるから、自衛隊のリスクは高まるのではないか」。27日に民主党大串博志氏が問うと、首相は「なぜ自衛隊がリスクをとって活動をするかといえば、国民のリスクを軽減させるためだ」。

さらに首相は「国民全体に対して、私たちは生命、幸せな暮らしに対して責任を持っているのだから、木を見て森を見ない議論をしてはいけない」。自衛隊のリスクにばかり着目するのはおかしいとの理屈だが、自衛隊が危険にさらされるリスクを聞いた大串氏の質疑とはかみ合わなかった。

首相が、法整備の必要性を訴えるキーワードが、この答弁にも見られる「(国民の)幸せな暮らし」だ。維新の党の江田憲司氏は28日に自衛隊の後方支援活動の範囲について、「国民は地球の裏側まで行くんじゃないかと不安になっている」と指摘。首相は「国民の命や幸せな暮らしを守るためにもし必要であれば行く。必要がなければ行かない」とした。

武力行使について説明する時、限定する意味で「例外」とそれに類する言葉も多用する。「基本的」「現在は」「一般に」などだ。「例外」だけで首相は3日間で12回以上使った。

民主党辻元清美氏が28日に武力行使の新3要件を満たせば、「他国の領土、領海、領空でも、武力行使ができるという理解でよろしいですか」と聞くと、首相は「基本的にはですね、一般に海外におけるいわば武力行使、海外派兵、これは禁じられている」。

「レッテル貼り」も回数は少ないが、与野党共に使っている。首相は昨年の集団的自衛権の国会での議論や、衆院選でも「レッテル貼り」に言及している。この国会では、4月1日の参院予算委で、社民党福島瑞穂氏が安保法制について「戦争法案」と述べたことに対し、首相が「レッテルを貼って、議論を矮小(わいしょう)化していくことは断じて甘受できない」と反論した。

26日の衆院本会議で首相は「戦争法案という批判はまったく根拠のない、無責任かつ典型的なレッテル貼りであり、恥ずかしいと思う」と答弁した。27日に民主党長妻昭氏の質疑では、逆に長妻氏から「レッテル貼りはやめろ」と抗議されるなど、レッテル貼りの立場が逆転した。

今回取り上げたものをはじめとして、安保論戦の「言葉」について考えるシリーズを始めます。(岡村夏樹、秋山惣一郎、竹山栄太郎)

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コメント:言葉は思考と密接。アベノミスは金字塔墓場(1%対99%、他種族を入れれば0.0001%対99.9999%)推進。権力(帝国)・戦争・原爆(原発)基地・TPP(五過:虚偽錯誤・束縛・差別・搾取・殺戮)などはその為に必要(五福:真理覚醒・自由・平等・博愛・平和は二の次)。