ネットワーク1・17(2015/6/1) 口永良部島で爆発的噴火、活発化する全国の火山、武尾実さんのお話

永岡です、第965回ネットワーク1・17、今週も毎日放送アナウンサーの千葉猛さんの司会で放送されました。

今、地震、7時16分に兵庫県南東部、マグニチュード3.7、震度2を京都他で確認しています。

その上、土曜日に小笠原大地震、全ての都道府県で揺れて、10人以上怪我、震度が日本の地震で最も深く、マグニチュード8.1なのに、深かったので被害が少なかったのです。

今週のテーマはもちろん口永良部島の爆発的噴火で、噴火警戒レベルが初の5であり、他にも、日本各地で火山、箱根山の警戒レベルが上げられ、また吾妻山や浅間山、御嶽山、桜島などで警戒が続いています。

これについて、東大地震研究所火山噴火予知センターの武尾実さんの、お電話でのお話がありました。

今回の噴火、マグマ水蒸気噴火という意味は、マグマから熱が伝わり、地下水を熱しての噴火で、その際にマグマも出るもので、一部が噴火時に出て、最初の噴煙は黒く、これはマグマが含まれて、火山灰に新鮮なマグマが含まれていたのです。

御嶽山の水蒸気噴火は、地下水が熱して爆発するものの、新しいマグマは含まれず、変質した岩のみ出て、御嶽山より、口永良部島は大きいのかと千葉さん聞かれて、武尾さん規模は変わらず、マグマがあるのが特徴です。

火砕流は雲仙普賢との関係、雲仙では溶岩が崩れ、口永良部では上がりきらず斜面を流れて、上空からの観察だと、木が焦げており、100~400度と推察され、雲仙より火砕流は小さい。

今回の噴火の兆候は、つかむのが難しく、昨年8月に1度噴火し、レベル2、火口は立ち入り禁止で、2006年から地殻変動を繰り返し、地震もあり、口永良部の火山活動は長期的に続き、しかし今回の噴火を、直前に予測できるデータは得られず、23日に有感地震があり、気象庁のデータを見たものの、地震の顕著な増加もなく、予測は困難であったのです。

明確な兆候なしで噴火になることもあり、火山もよるが、火口が開いて小規模噴火のあるものは、地震が活発にならなくても、噴火し、2011年の霧島でも、2008年から噴火し、その際に地震はあったのに、2011年の際には地震は観測されず、把握は困難です。

噴火は予測しにくく、今後、大きな噴火の起きる可能性は、島でデータが取りにくく、山から数kmで隆起があり、このデータから、仮定は多いものの、400万立米の堆積層があり、これは全部出ておらず、長引く可能性があるのです。

この1年の変化で、それくらいの体積のマグマがある可能性があり、島なので観測できる範囲が少なく、しかし広く観測しないと分からず、難しい。

過去の噴火の経緯を見たら、数ヶ月繰り返す可能性があり、要注意です。

マグマは全部出ずに収まることもあり、データが少なく、仮定の元で見積もるので、予測は困難であるのです。

リスナーより、気象庁の発表で、住民の避難は年単位になるということについて質問があり、武尾さん、マグマの蓄積の把握が困難で、気象庁も地震計、やられたので新しく設置し、口永良部の活動を把握し、その上で、過去の噴火の履歴を見て判断し、今は観測の体制も出来ず、年単位というのは京大防災研の西さんの発言で、過去の経験によるものの、データを見て把握しないといけないのです。

御嶽山の噴火で入山規制、箱根山、桜島の噴火の関連は、桜島は活発に活動し、口永良部の前からで、霧島の噴火を起こすマグマたまりと、桜島のマグマたまりは異なり、関連性を見るのは不確定な要素が多く、しかし日本列島は3・11で大きく変わり、日本全土で火山性地震が増えており、東北の火山もあるが、噴火するのかどうか、火山はマグマたまりの場所の把握が困難で、直接の関係を断定できる情報はないのです、以上、武尾さんのお話でした。

 

ニュースは河本光正アナウンサーの担当でした。

日本年金機構がウィルスメールで情報が125万件流出で、生年月日、住所も入り、ウィルスの入った電子メールを開いたためで、年金機構は番号を変更、警視庁も捜査開始です。

口永良部島で、屋久島に避難した方12名が島に戻り、戸締り、家畜の確認をして、2時間のみ滞在、消防団員は緊張したが、集落はいつもと変わらず、火砕流を報告し、一時帰島はまたやるというもので、避難した子供たちが避難先で登校です。

集団的自衛権の国会審議、集中審議で、安倍総理は、アメリカが攻撃されたら日本がやるというもので、しかし中谷防衛相は概念が変わったといい、地理的な制約を撤廃しています。中東、インド洋は該当するというのです。

沖縄は辺野古新基地対策課を立ち上げ、複数の部署でやっていたことを一元化し、副知事も辺野古に基地を作らせないと、法的措置も含めて対応です。

 

以上、今週のネットワーク1・17でした。

 

なお、6月7日、大阪弁護士会主催の、日本はどこへ行くのか、なし崩しの海外派兵を許すな、のイベントが、大阪・扇町公園であります。

http://www.osakaben.or.jp/event/2015/2015_0607.php

大阪弁護士会の方も、憲法、集団的自衛権を認める=9条抹殺であり、国民的な議論なしの、閣議決定でやるのが最大の問題で、弁護士会は、憲法を変えるかの国民的議論なしで、内閣だけでやることに異議を唱えて、上野千鶴子さん、谷口真由美さんなどが来られます。

(これを聞いていたら、関西で震度2のニュースでした)

Categories アベノミス

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