ジャーナリスト・元毎日新聞論説委員の平野幸夫さんの案内で放送されました。
今週のテーマはLGBTs、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェン
ダーなど、性的少数者で、LGBTの権利を認める方向に世界であり、日本でも渋谷
区で同性婚を認める条例が成立し、アイルランドでは同性婚を認めることを国民投票
で決定しました。
今週は、なんもり法律事務所の弁護士で、この問題に取り組まれて、吉田昌史さん
と、南和行さんの同性カップルの、スタジオでのお話がありました。仕事上のパート
ナー&生活もそうで、結婚式も挙げて、夫夫(ふうふ)、日本では法律では出来ず、
しかし一緒に住み、町内会の活動もしているのです。
リスナーより、同性愛は過去気持ち悪い、理解できず、最近は理解し、仕方ないと
いうのは偏見かと謝られて、しかし、これが第一歩です。
お二人、仕事、生活のパートナーで、今、東京・渋谷で同性カップルを認める条例
が通り、世田谷なども検討しており、まず、最近目にする、LGBT、南さん解説さ
れ、今セクシャルマイノリティを示すものの、セクシャルマイノリティはこの4つに
限らず、自分は誰にも恋愛感情なしもあるし、多種多様であるというのです。
マツコ・デラックスさんはゲイと言い、男性が好きで、はるな愛さんは男性の性を
変えた人で、トランスジェンダー、しかしテレビでおねえと一括りにするのはおかし
く、様々なものがあるのに、一括りにしがちで、お二人は男性で、女装はせず、普通
のサラリーマンであり、つまり、いろいろな人がLGBTにあるのです。しかし、L
GBTとする、セクシャルマイノリティは、電通の調査で、2012年で5%、しかし今
年の調査では、速報値で7%になっています。
平野さん、13人に一人で、決して少数ではないと言われて、吉田さん、で服装、
しゃべり方もさまざまであるのです。しかし、それだけいるのに気が付かないのは、
言わない、言えないからで、カミングアウトしても無視され、そして知られたらいけ
ないと感じ、他人に言ったらいけないという感じであったのです。これは性的なこと
であったからで、女性には恋愛感情はなかったのです。
小学校で、異性に対する好きな子の名前を言い合う中では馴染まず、南さん、地味
な子と話をして、派手な女のことは話さない、人気の女の子と馴染むと女たらしいと
なる。しかし、小学校時に、これを友達に知られたらいけないと感じ、異性愛が通例
と教えられ、小学校から男の子に魅かれても、言ってはいけない雰囲気があったので
す。
学校の先生、親に知られたらいけないというものは、知られたら生きていけない、
欠陥商品と感じ、性教育を習うと、第2次性徴の思春期の、教科書に載っていないも
のはいけないのかと、言ったら社会で生きていく場所がなく、勉強することはしたの
であり、女の子をどうやったら好きになれるかと考え、気になるものであり、実際、
自分の中で悶々となり、違和感を、ごまかすしかなく、一方で否定的、そして好きな
男の子が出来て、前向きな気持ちを否定しつつ、どうするか、なのです。
平野さん、女性のヌードはどうかと聞かれて、お二人、感じないと言われて、そし
て親に話をする場合もあり、水野さんも女の子に違和感を持つ友人がいて、スカート
がつらい人がいたと言われて、南さん、女の子の友達はできて、男の子と距離を取る
のが問題で、親に同性の親友がいないのが欠陥と言われたのが、理解してくれていな
いと思い、グサっと来たというのです。
吉田さんも、親に知られないようにとして、恋愛の話は避けて、結果的に、親に話
をする前に二人とも亡くなり、しかし言えていたらよかったと言われるのです。
平野さん、パートナーになったきっかけを聞かれて、南さん、ネットが広がった時
期で、匿名でコミュニケーションができて、ネットでゲイの交友のHPを作り、親し
くなってメールを交わしているのです。
リスナーより、LGBTのパートナーが危篤なのに、家族でないので排除された件
が指摘され、吉田さん、友達だと、大事なところで入らせてもらえないと言われまし
た。また、家を借りるのも、南さん、同性カップルはおかしいと思われ、大家さんに
敬遠され、不動産屋は理解しても、大家さんが否定する例もあると言われました。
それでも、結婚の道を選ばれて、南さん、隠すのはしんどく、変な人と見られるの
は不快で、変なものではないと、法的な裏付けはなくても、二人で生活し、これは社
会に、家族だと理解してほしく、それで結婚式を挙げて、その後、周りの目も変わ
り、二人をパートナー、家族と理解してくれたというのです。
隠さないでいるというのは、なかなか大変です。
また、在米ジャーナリストの北丸雄二さんの、海外での同性婚のことが、お電話で
のお話がありました。
LGBTの環境、日本はまだまだで、アメリカはどうかということ、アメリカは宗
教的に保守的で、LGBTへの偏見もあり、1969年6月にゲイの人権運動があり、L
GBTのプライド月間になり、ホワイトハウスはクリントン時代に認めて、人権を認
め、国連も人権宣言、世界的に同性婚を保証する方向になっているのです。
アメリカでは同性婚を37州+ワシントンDC、人口の70%で認めて、73年に同性
愛は倒錯ではないとして、同性愛は病気ではなく、WHOも93年に治療に対象ではな
いとして、日本の厚生省も94年にこれを踏襲し、精神神経学会も認め、異常ではない
=人間の人生が始まり、生活時に不公平で、生活が法的に保証されず、同性婚は世界
で問題になり、90年代から世界で議論され、結婚に準ずる形から認め、同じく税金を
払い生活し、禁止することはないとなった。
93年に、ハワイで同性婚の禁止を違憲という判決が出来て、大騒ぎになり、これは
ひっくり返されても、進み、保守派は96年に結婚防衛法を作ってしまい(男女に限
る)、しかしオランダ、スペインなどが認めて、スペインは最初に作らなかったもの
の、最後になる汚名はなかったといい、アメリカでも、同性婚の保証を求め、200
3年にマサチューセッツ州の裁判所が認め、特に2,013年から合法化された。
2013年に、自分の身の周りに、LGBTの人がいるかとアンケートを取ったら、
57%がいると答えて、日本ではカミングアウトしないからこれであり、しかしアメリ
カだと理解され、カミングアウト時に、ゲイの意味が違い、カミングアウトする方
と、受け入れる方の意志が一致せず、カミングアウトすると悪いイメージで伝わって
しまい、これをつくがえすのに、カミングアウトがいる。
企業が、優秀な人材を得るために、アップルもIBMも、LGBTの人権を保障し
て、就職できるようにした、伴侶の権利も認めて、企業からも始まり、今こうなった
のです、以上、北丸さんのお話でした。
今のアメリカのお話を聞かれて、吉田さん、南さん、マサチューセッツ州で認めら
れたことを学生時代に聞いて、こんな具合にラジオでお話することにはなるとは思わ
なかったと言われました、時代は、動いているのです。
世界の中の日本、日本の中ではスタートラインも立てず、自殺する率も高く、LG
BTであることを悪いと思うと、自分を大切にできないものもあるのです。
そして、周りもカミングアウトが簡単に出来る状況ではなく、リスナーより、同性
婚に肯定でも、憲法は認めていないとあり、お二人より、憲法24条は男女を想定して
いるものの、憲法で同性婚は禁止されず、法律で、同性婚は禁止されていないので
す。想定していないものを禁止はしていないのです。
リスナーより、財産相続について質問があり、配偶者への相続と同じものはできな
いと言われました。
保守派は、従来の家族観を壊すと批判する者の、お二人は、世界で議論され、反対
派に、この法律で反対派の生活が変わるのではないとされ、今すでに、同性婚、LG
BTは存在し、目に見えていないだけで、法律の保護の範囲外にあると言われまし
た。
平野さん、自分たちの価値観と違うから、周りに迷惑ではないと締めくくられまし
た、以上、吉田さん、南さんのお話でした。
ニュースは上田崇順さんの担当でした。
憲法審査会で、学者3人が違憲として、野党より突っ込みで、これについて平野さ
ん、政府・与党の反論に説得力はなく、日本では、行政が憲法により縛られるべき
で、憲法を勝手に解釈する裁量なし&自民が推薦した人も違憲と言われてしまい、菅
干渉長官((c)やくみつるさん)の言うような合憲という学者はいないと平野さん
釘を刺されました。
年金機構での情報漏れ、5月4日に漏れて、26日に把握した時にはサイバー攻撃で、
大臣への報告は28日で、民主より厳しい批判が出来ています。
マレーシアでマグニチュード6の地震、登山者が地滑りで下山できず、取り残され
た人に日本人がいるという情報もあり、ヘリでの救助は困難です。
窃盗事件の車にGPS発信機を取り付けたのは、大阪地裁、令状なしでは捜査とし
て不適切と判断し、私有地での情報収集はプライバシー侵害で、GPSは証拠から排
除され、平野さん、今後の捜査に与える影響は大きく、法的根拠なし、令状がいるの
になく、大阪だけでなく愛知でも裁判になり、法的な整備がいると言われました。
生体肝移植で死者の続いていた神戸の施設で、本日も男性患者が亡くなり、移植さ
れた肝臓が機能不全になりました。
今週のお話、南さんは7月に同性婚の本を出されるのです。
これで悩む人の相談もあり、大阪弁護士会でも相談しています。まず、誰かに相談
すべきで、話して楽になることもあるのです。
リスナーより、シリアでは同性愛は死刑、迫害とあり、平野さん、選んだものでは
なく、生まれてからのものであり、均一にするのではなく、共生すべきと、みんな違
うのが生き方のです、以上、今週の報道するラジオでした。
MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace