知人友人の皆さんへ
杉浦公昭
川越「九条の会」ニュース118号をお届けします。戦争か平和かの正念場です。お互いに精一杯元気に闘いましょう!
抗議行動には「STOP安倍政権6・13大集会」実行委員会主催の大集会が6.13(土)12:20プレ企画12:50集会・パレード/東京臨海広域防災公園での開催もあります。
道順は●りんかい線 国際展示場駅・徒歩4分、/ ●ゆりかもめ有明駅・徒歩2分です。
以下は、川越「9条の会」・事務局 の独り言だそうです。
賛同者のみなさまへ。
憲法を巡る情勢は、ひっ迫しているところですが、独り言に少しお付き合いください。(K)
◆5月24日から4日間、沖縄へ行ってきました。応援半分、学習半分といった旅行会社のツアーです。
中身のいっぱい詰まった充実の旅でしたが、中でも一番印象に残ったのは「軍隊は住民を守らない」ということです。元白梅学徒隊と元なごらん学徒隊の二人の方の戦争体験は、いかに日本軍が住民を守らなかったかの貴重な証言でした。住民を利用するだけ利用して、スパイ扱いしたり投降を禁止したりと、自分たちの都合で対応したのです。最後は「集団自決」を強いて、多くの犠牲者を出したのです。天皇制護持のために、どれほどの人間の命が奪われたのでしょうか。
現在の戦争法案では、何を守りたくて戦争をしたいのでしょうか。国民を守るために海外に戦争に行くのは、間違いだったと実証ずみです。日本を守ってくれる(というのは日本側の勝手な思い込み)アメリカに見捨てられたくないから、代わりに戦争をするのでしょうか。
「戦争が終わっても死ぬ人がいるのが戦争だ。戦争は二度としてはいけない。」つらい体験を証言された女子学徒隊の方の、静かだが重みのある言葉でした。(安倍に直に聞かせてやりたいものです。)
◆「ポツダム宣言を詳らかに読んでいない」というあなたへの疑念
なぜそこまで否定しようとするのか。何か訳があるだろうと、詳らかに読んでみました。
つまり、第6項にある「日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を永久に除去する。無責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和と安全と正義の新秩序も現れ得ないからである。」を認めたくないからなのですね。何故か、それは次のように読み替えることができるからでしょう。
「日本国民を欺いて」⇒「戦争法案を平和安全法などと名付け、日本国民を騙して」
「世界征服に乗り出す過ち」⇒「世界の警察官役に疲れたアメリカの代役として世界に侵出する過ち」
「犯させた勢力」⇒「自民公明の憲法違反の戦争推進勢力」
しかし「永久に除去する」ことは、認めたくないのです。
つまり、「永久に除去」されるのは自分たちではないかと心配でならないのです。
そうです「安倍さん」。「永久に除去」されるのは、あなたです。「世界から駆逐される」のは、「無責任な軍国主義」者のあなたなのです。(当時はあなたのおじいさんでしたが・・・)
◆ついに化けの皮が剥がれるときがきたか。
こともあろうに国会答弁で中谷元・防衛相は「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいかという議論を踏まえ(法案の)閣議決定を行った」と、憲法擁護違反の暴言を吐いてしまいました。というよりも本音を吐露したという方がふさわしいのでしょうか。これは国会議員や大臣などの憲法尊重擁護義務を定めた憲法99条違反です。さらに、この改憲戦略は、戦争法案を憲法より上に位置付けている点で、国の最高法規である憲法をないがしろにしていることは明白です。つまり憲法98条違反でもあります。
また、高村正彦自民党副総裁は、憲法審査会での「違憲」発言に対し、「憲法学者は9条2項の字面に拘泥する」と憲法学者の意見を敵視しました。さすが、砂川事件最高裁判決を「字面に拘泥する」ことなく、「固有の自衛権は,否定されたものではなく」という「個別的自衛権」についての言及を「集団的自衛権」にすり替えて得意になっている張本人だけのことはあります。
戦争法案についての審議が「そもそも論」に立ち戻りそうです。安保法制の嘘とごまかしで装った化けの皮が剥ぎ取られるのも時間の問題かもしれませんが、国会を何重にも取り囲むような世論の喚起があってこそです。さらに声を挙げましょう。
では、川越「九条の会」ニュース118号をお届けします。
川越「9条の会」・事務局
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