ネットワーク1・17(2015/6/29) 和歌山県が独自の津波予測開始、千葉さんの報告

 永岡です、第969回ネットワーク1・17、今週も毎日放送アナウンサーの千葉猛さん
の司会で放送されました。
口永良部噴火で、全島避難から1か月、再噴火し、避難指示解除のめどはなく、い
つ帰れるか被災者には見通しはなく、千葉さんは火山活動が収まってほしいと言われ
ました。
今回のテーマは津波予測で、和歌山県では、気象庁以外では初の津波予測が4月30
日から始まりました。沖合に設置された地震・津波監視システムを使ってのもので、
事前に1500通りのシミュレーションをして、和歌山の市町村で活用されるものの、予
想された津波については、和歌山県はまだ住民に伝えるとはしていません。
これについて、どういったもので、どう活用されるか、千葉さんが取材、報告され
ました。
近い将来、南海トラフ地震が起きたら、和歌山で大被害であり、気象庁以外が予報
を出すのは初めてで、沖合に設置された観測機器→県庁のモニターにつながり、これ
により、どこに何mか予測し、地名と津波到達時刻、津波高がセンチメートルで出
て、千葉さん見ていて切迫感があったと言うのです。
市町村にもモニターを設置し、しかし気象庁も津波予測を出しており、なぜ和歌山
が独自に出すのか、班長の中内さん、沿岸部に発表されると細かい地区ごとのことが
分からず、避難困難地区の対策が要り、気象庁との違いは、県独自でさらに小さな範
囲も分かり、気象庁は都道府県単位、和歌山は何町何地区までわかり、津波の大きさ
の計算が異なり、気象庁は地震を陸の地震計から測り予測し、津波を確認してからで
はなく、和歌山だと、津波を海中で観測し、海に観測機を置いて、三重の沖120km
に、水圧計、地震計を置いて、津波を予測し予報を出すのです。
予報は避難のためで時間との勝負で、計算する時間を短くするために、沖合でこの
高さの津波だと、陸にどれだけ来るかと言うパターンを1500ケースコンピューターに
入れて、パターンをたくさん考えて、津波が起きたら、実際と津波を照らし合わせ
て、同じものを選び、素早く予想するのです。
今、串本の避難困難区域のところも分かり、今は7か所を、100か所に広げることを
企画しています。
この情報を誰に教えるか、市町村役場に県庁と同じコンピューターを置いて、各地
域の津波のことを予測して、避難、救助に使うのです。津波第1波の後の第2波の時
間、この地区は助けに行けるとなるのです。
住民には、和歌山沖での観測から、携帯へのメールなどで伝えて、しかし、津波の
高さや到達時刻は直接知らされず、中内さん、数値の予測は予想で、数値をうのみに
してはいけないし、また和歌山沿岸部に全体100カ所広げて、和歌山が全市町村へ
の発表は難しく、市町村が重要な役割を果たします。
予測で出る数値は確かとは限らず、それで避難しない例もあり、この予測値を、命
を守るのに生かすのは市町村にかかっており、19の自治体に説明があり、串本町で
は、防災の枠谷さん、何mより津波が来ているという情報が大事で、早く避難する方
にしたいというもので、住民には何mと伝えるか不明、伝える情報が多すぎると問題
というのです。
住民への情報、千葉さんはシステムがあるのにまだ検討するのかと言われて、しか
し数分で津波が来るので、すぐに高いところに逃げてほしく、高さより、すぐに逃げ
る方が大事というのです。
この到達時刻、高さを伝えないことについて、気象庁は住民への数字を出すのは難
色で、津波の予測は困難で、到達時刻など、全ての県民に数字を言うと受け取り方も
違い、東日本では予測値が低くて問題になったこともありました。
しかし、千葉さん、取材して、数値は避難への危機意識を高めるのに必要で、細か
い地域への予測があるのに、これをどう効果的に伝えるか問題で、市町村が考えると
言っても、市町村に体制はまだ整わず、串本では避難に活用できるものを検討してい
ます。
これまで、5000~6000万円かかり、設置に数百万、維持費にもお金がかかり、慎重
にすべきなのです。以上、千葉さんの報告でした。

ニュースは河本光正アナウンサーの担当でした。
ギリシャで緊縮策を拒否し、銀行での引き出しを制限し、そして円高になり、日経
平均は下落しています。
自民勉強会で報道への圧力の件、衆院委員会でも問題になり、百田氏の、沖縄の新
聞を潰すと言う件、民主長妻氏が追及し、自民は逃げて、枝野氏は追及を続けるとい
うものです。
戦争準備法案に対して、戦争をさせない1000人委員会は反対署名165万、7月に300
万集めて、評論家の佐高信さんは、戦争準備法案をおかしいと思う国民は増えると指
摘し、戦争への参加を拒否する署名は段ボール100箱!トラックで国会に運び、佐高
さん、与党は国民の声を聞いていないと言われました。
口永良部噴火から1か月、屋久島では避難の長期化が懸念され、仮設を7月に完成さ
せ、屋久島庁は見舞金も支給し、49歳の男性、避難が長く、仕事も見つからないと言
います。
大脇谷で火山活動による灰が発見され、気象庁はこれを分析です。5分間火山性微
動もありました。

ネパール地震から2か月、復興には遠く、JRNによる募金を集めています。
http://www.mbs1179.com/donation4/
リスナーのメールがたくさん来て、県独自の予測は効力ありだが、パニックなしで
伝えるのは難しいとあり、それでも、命を守るために情報はいります。また、画期的
なシステムで、運用面が整備されないといけないとの声もありました。以上、今週の
ネットワーク1・17でした。

MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace

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