永岡です、毎日放送のちちんぷいぷい、デスクの石田英司さんの解説で、戦争準備法案と神戸のことが語られました。
戦争準備法案が成立したら、自衛隊が機雷の掃海に出ていく可能性があり、それと、神戸は無縁ではありません。
神戸・魚崎の浜(神戸の東の端)に、自衛隊の阪神基地隊があり、ここに2隻の掃海艇があります。機雷には4つの種類があり、浮いているものや沈んでいるものなどあり、なおしまという掃海艇が、これの処理を行います。
そして、今回、機雷関係の取材が、初めて認められ、掃海艇は木造で、機雷が金属に感知するためで、訓練も本番と同じ緊張で、双眼鏡や目視で確認し、機雷には、海底にあり、ワイヤーに触ったら爆発するものもあるというのです。
機雷は爆発処理して、大変な作業で、係維掃海と言い、掃海艇の動く範囲しか、除去は出来ません。
自衛隊は、戦争準備法案への理解へと、見学を認め、神戸には三菱・川崎重工、新明和工業と軍事産業が集中しています。
太平洋戦争で瀬戸内海も機雷を神戸港にアメリカにまかれて、たくさんの人が、戦争中に70人以上、戦後も580人も犠牲になり、自衛隊は、国を守るのは危険な仕事というのです。
機雷掃海には、手作業も要り、この技術は世界屈指で、しかし自衛隊員は過去、1800人殉職しています。
石田さん、日本の掃海能力は高く、湾岸戦争時もアメリカの要請もあったそうです。アメリカは日本の掃海技術を評価しています。
そして、戦争準備法案が成立したら、神戸から派兵するのかと自衛隊に聞いたら、阪神基地隊の佐藤司令は、仮定の話には答えられないが、神戸・大阪は太平洋地域の一員であり、国の存亡に関わるなら、阪神基地隊は掃海艇を持ち、政府の決定、命令があれば従うというのです。
石田さん、機雷除去は、ホルムズに日本から行けば、もちろん敵国には、自分の敵と認識される(妨害と取られる)と語り、そのため戦争準備法案にも掃海が入っているというのです。
秋山豊寛さん、自衛隊は日本のためのもので、中東へ派兵して、日本が手薄になると皮肉られ、また石田さん、機雷は後からでも爆発させられると指摘されました。
以上がちちんぷいぷいの内容で、補足すると、神戸は軍事産業の塊であり、神戸港の川崎重工は、日本で唯一潜水艦を製造しており(一般の船だと儲からないので、軍事に特化して生き残っている)、新明和工業は戦闘機のメーカーで(加えて、私のいた神戸製鋼も、神戸の工場には軍事部門はないものの、高砂他に軍事生産拠点あり)、さらに、この阪神基地隊は、もともと民間企業を神戸市が誘致する予定が、来なくて神戸市が困っていたら、国が自衛隊に使わせてやると金を出して今の形になったのです(松陰女子大の池田清さんのお話による)。
そして、神戸は、敗戦後アメリカの占領下にあり、神戸港も一部は米軍専用に占領され、敗戦から10年ほどは、神戸の町を米兵が我が物顔で蹂躙しており、私の母は、当時の神戸は今の沖縄よりひどかったといつも私に語ります。
つまり、神戸にとって、戦争は終わっていないのです。戦争準備法案が可決されたら、神戸から派兵されるのは確実=日本とアメリカが「敵」とみなすのの攻撃目標にされるのです。
なお、今日の昼のひるおびで、川内再稼働が取り上げられ、御用学者とTBSの解説委員による構成であり、どうやら、原子力マフィアは、この手の番組、相手が素人でないと出ない模様です。
…が、ジャーナリストの大谷昭宏さん、原発再稼働に反対されて、「戦争もしていないのに国土を失った国があるか!」と言われました、つまり、原発再稼働は、戦争と同じで、これは、大谷さんの見解に、私も同意です。以上、ちちんぷいぷいの内容でした。
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みなさん永岡さん
お世話様
戦争の周辺国は武器や食料輸出で一時的に儲かりますが、
戦争の当事国は兵士の戦死、遺族への補償等で大赤字になります。
大赤字の米国は米兵の代わり自衛隊員を使い捨て要員として
予定しています。
このことももっと伝えて欲しいです。
(石垣)