報道するラジオ(2015/12/4) 政治と金のスキャンダル 上脇博之さんのお話&東北とフォークソング

 永岡です、第165回報道するラジオ、今週も毎日放送アナウンサー水野晶子さんの司会、ジャーナリスト・元毎日新聞論説委員の平野幸夫さんの案内で放送されました。

今回は政治と金のスキャンダルがテーマで、高木“パンツ”復興大臣の香典問題、島尻沖縄担当大臣のカレンダー問題など昨年に続いてのスキャンダルの連続で、自民への企業・団体献金は13%も増えています。政治家が国民の税金を食い物にして、2014年の政治資金収支報告書から見えてきます。

政治資金の問題のスペシャリスト、神戸学院大の上脇博之さんのお話(事前収録)がありました。

基本的に国民の税金が政治家に浪費され、民主小宮山氏がスポーツクラブ、ライザップに75万出しており、政治資金で肉体改造していいのか、事務所はスポーツ振興に貢献していると、ヲイヲイの答えで、上脇さん、自分に聞かなくでも常識で分かることと批判されて、税金でなくても、政治資金を使うには国民の信頼に答える必要があり、これはもちろんアウト、小宮山氏は自己資金に建て替えたが、出していないのに出したのではなく、最初から出しての訂正は話にならない。デタラメの反省なし、スポーツ政策→言い訳になった。

SMバー、ガールズバーなどあり、島尻氏のカレンダー問題、自分の顔写真入りのカレンダーの無償配布は、公選法での、有権者への寄付禁止に抵触、カレンダーは本来タダではなく、財産の価値があるものを配る&配るのを約束でアウト、選挙時に票を金で買うのに準じ、有権者に寄付を禁止するのに抵触し、罪は、1年以下の禁固、30万以下の罰金で、しかし2009年の選挙なので、3年の時効になってしまい、2012/12以降のものはまだ時効ではない。摘発するなら、警察、検察の仕事で、告発したらそれを受理したところが捜査するのに、捜査当局はあまりやらない、弱いところがある。

島尻氏はポスターと強弁し、本人はブログを書いて、カレンダーだと書いており、2013年にも自分のカレンダーと書き、公選法違反と分かっているから言い換えで、ポスターは顔写真を知ってもらう政治活動(金銭価値なし)、カレンダーには交換価値があり、ポスターだと受け取ってもらえず、と言い訳で、これは松島氏のうちわ事件と似ており、松島氏は罪に問われず、島尻氏の罪については上脇さん断定できず、1月の国会で、野党の追及+夏の参院選で、今の内閣がどうなるかの判断になる。

島尻氏には、さらに自分の支部が、本人から貸付している件(1050万円)を政治資金報告書に書いていないのは、返済した記載がなく、収支報告書には資産状態を書く必要があり、100万以上書かないとアカンのに、記述なし→寄付なら、2012年のことは書いてあるのに、翌年消えて、これについては、上脇さん、債務免除なら、表に出せない理由があり、返したなら、どこから返したかが問題で、繰り越しに記載なし=表に出せない金で返したor返す見通しなしか、本人の説明なし。これは告発され、単純ミスは、常識的にあり得ない。

これも追及の必要があり、そしてパンツ大臣こと高木氏、週刊新潮で女性のパンツを盗んだと書かれた人、自民支部で、選挙区での香典の支出を政治資金報告書に書いており、これはうちわ、カレンダーと同じく寄付になり、公選法違反、本人は葬式に自ら行ったと言うものの、本人が葬式に行き、その場で出したなら違法だが罰則はないものの、証人がいて、本人が香典を持って来ていない証言あり=故人の遺族で、信憑性はあり、これが本当なら、大臣が嘘をついて、公選法違反の寄付で、平野さん、額ではなく大臣の資質にもとると指摘され、上脇さんその通りで、政治的道義的責任あり、嘘をいう人間に大臣は務まらない、ましてや、復興大臣である。

葬儀に議員が行くのに、手ぶらだとまずいとして、違法だと処罰なしの例外があり(結婚式も、社会的儀礼の一つ)、もちろんこれではなく、いくら入れたか、政党支部が知らないはずはなく、ポケットマネーなら政治資金報告書にあるはずはなく、政党支部のお金を出している。訂正が嘘なら虚偽記載、政治資金報告書には真実がいり、公訴時効は5年、つまり2010年の収支報告書は時効ではなく、訂正が嘘なら、訂正時から時効になるので、さらにヤバイ、政党支部から出しているなら、出したとの訂正は嘘。

さらに、企業団体献金が激増し、平野さん、財界は自粛していたのに再開したと言われて、前年より13%増えて22億、自民が政権前の水準に戻り、上脇さん、経団連があっせんを再開し、今世紀に入り、経団連会長が自民と民主の政策を評価し、経団連の政策に近い自民に献金していたが、すると献金が増えて、しかし民主党政権になると経団連は金を出さず、自分たちの政策に近い政党に出すと言うもので、そして自民が政権に復帰し、2013年の参院選で経団連と自民の関係が改善された。

政策評価は、以前のものは露骨で止めたが、法人税の引き下げを要求し、大企業に有利なものに金を出し、条件付きの政治献金、額も億で、庶民には無縁であり、しかし22億経団連が出したら、どういうことをするか考えるべき。

政党助成金はこれを無くすものなのに、自民は、もらえるものは何でももらうもので、そして政治献金を出さないものには利益なし、平野さんは贈収賄と指摘され、上脇さん利益誘導と指摘され、さらに銀行も政治献金再開で、銀行は税金をもらって助けられ、その上利息はゼロで、それでも、政治献金をやる=税金が自民党に行くことを意味し、政治献金したら企業には得になると誘導している。

さらに、選挙にはお金がいり、自民には無担保融資されて、幹事長に担保は出来ず、これも優遇で、銀行は自民を支えるというメッセージであり、銀行は本来の、国民へ還元すべきお金を自民に回し、国民はなかなか融資してもらえないのに、自民はタダで貸してもらえて、返済能力がないとお金は貸さないが、政党交付金が担保になる(320億の半分以上)=確実に返ってくる=国民の税金を、自民の担保にしている。

平野さん、2014年は党から6億出て収支が不明と指摘され、上脇さん、政策活動費、谷垣氏が選挙と分かってからのお金=選挙費用、去年12月の解散総選挙で、そこから自民は谷垣氏に6億支出し、これは上脇さん報告すべきと言われて、しかし何に使われたか不明で、収支報告書に記述はなく、家庭で、買い物のために1万円渡し、家計簿の際にこれの詳細が必要なのに、何を買ったか、いくら使ったか報告がなく、単に個人への使途不明金で、それも下手したら億単位。

選挙対策というなら、具体的な記述が必要で、報告書がなく、平野さん、国民から見たら自民が税金を私物化していると指摘され、上脇さん、自民は正直に何に使ったか言うと信頼されるのに、これだと下手したら脱税とも取られて、政党は信頼されず、選挙時には公認料などというものの、政策活動費は受け取った人の勝ってに出来て、億単位のお金が使途不明金になっている。

自民は政党交付金ではないと言い訳するかも知れないが、政治資金報告書には真実が要り、使途不明金があるのは問題、受け取ったものの政治団体で報告すべきで、これへの罰則は緩すぎて、検察がこれを不問にしてきた経緯があり、国民がおかしいと声を上げるべきなのです。以上、上脇さんのお話でした。

 

また、上田崇順さんが、東北とフォークソングについて取材されました。60代の方がフォークを歌い、心打たれる模様があるのです。上田さんもギターを弾いて、山形の方が、本業は農業、それのない時期にライヴをして、それも40年で、影法師(http://www.kageboushi.jp/ )、谷町6丁目で、チケット売り切れ+立見であったのです。

東北で、お米の生産も大変で、農業をやるものの覚悟を、TPPに対峙する農家の方の心情を歌い、遠藤さん、2.5ヘクタール→10ヘクタールになった=農家の数が1/4になったことを意味し、地方には土地と生きてきたのに、地方でのコミュニティをどうするか、それでも私は米を作ると言うもので、上田さんも身に染みるというのです。

影法師を有名にしたのは、花は咲けども、という歌で、これはNHKの花は咲く、東日本大震災の復興ソングへのアンサーソングであるのです(これは、ユーチューブにありました)、この歌、ラジオフォーラムにも出てきました。

https://www.youtube.com/watch?v=bcNpw7sdBsY

1年2年、5年10年消えない毒という言葉があり、遠藤さん、花はさくはきれいになり過ぎて、福島の現状を知るものにはギャップがあり、花は咲くでは福島もきれいになったと思われるもので、影法師は山形、福島から100km、飯舘村の農家の支援をして、原発事故被災地の写真の、実態の報告もされているのです。山形も原発から近く、作詞の青木さんは、悩んだところは、1年5年、消えない毒を、と入れていいのかと悩んだが、福島で暮らし、避難されている方にとっては、1年3年は過ぎて、10年と入れて福島の方に良かったのかと思ったが、影法師は批判されても、これを入れようと覚悟してのものです。

ライヴを聴いた方の感想は、こういう考えもあるのか感動し、大変だと感じたともいうのです。生々しい原発被害のことを、腹の底から訴えたいことを聞けた、音楽の、マスコミには乗らないが、有意義なフォークソングだとの意見もありました。

花は咲けども、はインパクトがあり、観客の心を取り込み、この歌は著作権フリーで、ネットでもたくさんの人が歌ったものが投稿され、そして海外でも歌われて、今後の影法師は、5年経っても、福島の方から来てほしいと言われているのです、これは素晴らしいことだと遠藤さん言われて、そして、堂々と歌う、応援してほしいというのに、拍手も起きました。福島で歌うには抵抗もあるが、音楽で、多くの方の思いがあるのです。

平野さん、復興はきれいごとではなく過酷で、そこにある人たちの怒りを代弁し、ベトナム反戦歌を思い出して、多くの人に聞いてほしいと言われました。腹の底から歌う人が必要で、フォークは歌う人の意味があり、フォークソングの意味を上田さん感じられました。

花は咲けども、は英語にもなって歌われているのです。

影法師のライヴを、12月30日の報道するラジオの特番で生中継するのです。以上、上田さんの報告でした。

 

今週の報道するラジオ、風邪気味で聞いてキーボードを叩きましたが、自民のデタラメな金銭感覚に怒り、リスナーより、マイナンバーで監視される国民に比べて政治家はと、銀行は献金するなら預金の利子をつけろともありました。そして被災地の方への思いも募りました、この内容、例により私に無断でいくらでも拡散してください、国民に背信行為をする自民党を批判し、日本を復活させましょう!(来週のテーマは介護だそうです)

 

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Preview YouTube video 花は咲けども 影法師 (「花は咲く」のアンサーソング)

花は咲けども 影法師 (「花は咲く」のアンサーソング)

 

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