永岡です、朝日放送のニュース「キャスト」に、ジャーナリストの西谷文和さんが出られて、先月行かれたイラクのことを報告されました。
130人犠牲になったパリのテロから1か月、アメリカでも銃乱射、イギリスでもテロで、世界はイスラム国空爆を続け、その銃弾の飛び交うイラクに西谷さん行かれて、避難民は過酷であり、現地の報告で、西谷さん、スタジオでの出演です。世界が大変なことになり、その中でイラク北部のスレイマニアに行かれて、そこは空爆で戦闘機+ロシアがカスピ海からミサイルを撃つので、帰り飛行機が止まり足止めで、フランスのテロ以来エライことになっているというのです。
イスラム国支配域、クルドの方(世界最大の少数民族、国を持たない)がイスラム国と戦い、11/21に西谷さんイラクの油田キルクークの付近に行かれて、そこはイスラム国との戦いの最前線で、イラク北部を収めるクルド人の方々、イスラム国と対立して、欧米は空爆するものの、地上軍は派兵せず、代わりにクルドの治安部隊に、イスラム国と闘わせようとしており、クルド人の治安部隊とイスラム国、戦闘は一進一退で、激しい戦闘になることもあり、たくさんの方が亡くなられて、西谷さん、クルド人の兵士の持つ武器に注目されて、ドイツ製のライフルなど、欧米からたくさんの武器が支給されています。
また、オーストラリアから来た戦闘指導員もいて、戦闘部隊の育成のためで、地雷撤去~人質救出まで指導して、米ロの空爆があり、ラッカを空爆して、イスラム国包囲網は狭まっているのに、イスラム国は滅びません。キルクークの油田をイスラム国が狙い、西谷さんも身の危険を感じられて、油田は鉄柵で囲まれて、1日2~3億を狙い、イスラム国と石油の取り合いになり、イスラム国とクルドの方が戦争になるのです。
そして、戦いで家を追われた方がキャンプを作られて、2万人、不自由なテントを狭いところにつくり、イスラム国に家も土地も家族も破壊され、やっとの思いで逃げてきたのであり、今は寒さと飢えとの闘いもあります。
西谷さんはイラクの子供を救う会も主催されて、子供が殺されたと、クルドの方は言われて、アラブの春から5年、平和はなく、現地は今は極寒であり、ゲストの古賀茂明さん、世界の注目は地上軍を欧米が入れずに、空爆するものの、欧米はそれだけで、空爆は一過性で、賽の河原の繰り返し、クルドの方は必死に抵抗されて、テロ組織と対決する中で統制も取れているので、欧米も利用していると指摘されました。
そして、本格的な戦争で、油田の取り合いでイスラム国とクルドの方が戦い、空爆ではイスラム国は殲滅できない+無縁な方を殺す→ニューイスラム国が出来る+空爆は1回1億で、ペンダゴンが儲かり、西谷さんは空爆ではなく、現地の方と協力し、部族長もインテリジェンスでまとまり、この方々と連携すべきで、クルドの方が戦うしかないというのです。
被害は、寒い中、食べるものもなく、難民問題は、トルコやドイツに行ける人はマシで、難民(国境を超える人たち、40万)は悲惨ながらトラック代、英語が喋れるなどで、ドイツに行けば何とかなる方であり、しかし避難民(国内、700万!)はもっと悲惨で、国連が支援しても、シリアには国連も危なくて入れず、この5年放置されてきたのです。
クルドの方々は日本が好きで、トヨタの車やパナソニックのテレビが好き、しかしもちろん日本が戦争をせず、日本はイラクともイスラエルとも仲良く出来て、西谷さんは日本人が好きと現地で言われており、古賀さん、西谷さんが現地の情報を伝えられるのは大切で、しかし戦争準備法案があり、安倍総理は選挙が終わると軍国化し、そうしたら中東の方の日本観は変わると言われて、西谷さん、アメリカのやる北風政策(空爆)ではなく、太陽政策(食料、雇用)が必要と締めくくられました、以上、西谷さんのお話でした。