慰安婦像に関する異論/批判覚悟で書きます

川西玲子です。
恐らくこれは運動体の中では極少数意見で、絶対に批判されると思いますが敢えて書きます。
平和像(少女像)は
日韓友好平和の碑として
アジア人非戦の碑として
国会議事堂前、国立公園、図書館に設置させましょう。
「過去を許すが、忘れない」<韓国のことば>
その為に何をなすべきか、アジア民衆・市民と手を取りあい
日本政府安倍政権を追及していきましょう。
 言いにくいのですが、他国の大使館前にこういう像を建てるのは、国際的常識に照らして、かなり珍しい行為です。問題の解決につながらないどころか、ネット右翼の追い風になっています。また内心「過去を認めて謝罪すべき」と考えている穏健派日本人を、嫌韓に追いやる要因になっています。
 私は最近、本来リベラリストである友人達が嫌韓になっているのに驚いていますが、この大きな要因が慰安婦像なのです。「日本は確かに悪いことをしたが、何も大使館前に慰安婦像を建てなくてもいいのに」というのが、過半数の考えです。つまり我々運動体は、日本社会の中完全に浮いているわけです。
 慰安婦問題を真に解決するためには、日本人が心から謝罪することが必要です。その言わば「妨げ」になっているのが、この慰安婦像だと言っても過言ではありません。日本が過去を直視するためには、日本人が日本人を説得しなくてはならないのに、慰安婦像という「外圧」を頼るのは、ある意味で怠慢ではないでしょうか。
 運動体がこのまずっと日本人の共感を得られずに、極少数派のままであり続け一部の内輪の理論で終始し、問題が永久に解決しないままでいいならば、慰安婦像を称えてもいいでしょう。でもそれでは何も進歩せず、何も解決しないという現実を直視するなら、むしろ韓国に「慰安婦像中心の運動は逆効果である」ことを伝えるべきだと私は思います。
 Facebookにこう書いたら、多くの友人知人が賛同しました。内心そう思っている人がたくさんいるということです。さらに言えば、「生活や仕事に忙しくて運動に加わることのできない人々」の多くが、そう考えているのです。それに気づかないほど、運動体は社会から遊離しています。その結果、ネット右翼に栄養を送りつづけているわけです。
 企業で働いていると、中国や韓国の企業と競合しなければいけない場面がたくさんあります。そういう経験をしている人たちを納得させなければいけません。実際、ネット右翼の主体は若者ではなく、実は中堅ビジネスマンであることが最近わかってきました。彼らをどう説得するかということこそ、いま運動が取り組まなくてはならない真の課題です。
 私は十年来の友人である韓国人に、この事を繰り返し話してきました。しかし彼は納得しません。そこに文化の違いを感じます。「正しい目的のためなら手段を選ばない」というのが、韓国人の儒教的感性なのでしょう。韓国人は秩序を破壊することも、非合法的手段を取ることも恐れません。だからこそ、軍事政権と闘いつづけることができたのです。
 でもそれが、慰安婦像をめぐっては逆効果になっています。秩序を重んじる平均的日本人の、嫌悪感を掻き立てる結果になっています。しかもその悪循環に気づいていません。我々運動体もまた同じ感覚になっています。そこに運動の停滞があるというのが、私の考えです。
Categories 従軍慰安婦

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