核情報
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の田窪です。
幽霊船2隻パナマ運河を通過──東海村331kgのプルトニウム回収隠密行動と増産計画
茨城県東海村の「高速炉臨界装置(FCA)」に警備体制の不十分な形で置かれている331kgのプルトニウムを米国に輸送すると見られる2隻の英国籍の船が2月5日から6日にかけ、パナマ運河を通過しました。早ければ2月末にも日本に到着と見られています。パナマ運河に設けられたウエブカメラが恐らくは通過に合わせてすべて「故障」したため姿が見られませんでしたが、逆に、1月19日に英国のバロー港を出てから切られていた船舶自動識別装置(AIS)がオンに。このAIS情報により2隻の通過が確認されました。
このプルトニウムは、『日本のプルトニウムお断り─米サウスカロライナ州地方紙が怒る「不条理劇」』で紹介したとおり、2014年の核セキュリティー・サミットで米国への輸送を発表したものです。3月31日から4月1日にワシントンDCで開かれる核セキュリティー・サミットで輸送実施中との発表がされるのでしょうか。
このような「隠密行動」はプルトニウムの危険性を再確認するものとなります。「隠密行動」が取られる一方、すでに50トン近くのプルトニウムを保有しながらさらに年間8トンもの分離能力を持つ六ヶ所再処理工場の運転を早期開始しようとする日本の政策の矛盾が、サミットでの発表により国際的に注目されることになるでしょう。
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