永岡です、毎日放送のニュース「ＶＯＩＣＥ」で、医療制度のことが取り上げられて、医者通いラッシュの身には他人事ではなく、お知らせいたします。
がん治療は大変であり、私も91年に父がタバコの吸い過ぎで肺がんになり60代で亡くなりましたが、最近、ニボルマブという新しい薬が開発されて、これにより治った人もいます。ただ、お医者さんは、ニボルマブが利く可能性は20％というのですが、それでも、ガンに苦しむ人にはまさに、わらをもつかむ、であり、しかし高額で、体重60kgの人なら1回130万円、それを年に26回やらないといけないのです。
この、ニボルマブは今までメラノーマに関して保険適用されていましたが、それは患者が500人なのに対して、肺がんは5万人いて、すると、ニボルマブだけで、年1.75兆円かかることになり、日本の医療費は40兆になり、そのうち10兆が医薬品で、これを圧迫し、お医者さんによると、これにより保険制度が崩壊する危険性もあると言われるのです。
そして、問題はこのニボルマブだけでなく、世界で、こういうガンの薬は儲かるからと巨額の開発費を投じて研究が進められており、他のがんの医薬も開発され、そんな巨額開発費を回収するために、高額になり、日本以外にも皆保険制度のある国でも、イギリスや韓国だとこういう高額医薬品はアカンとなっているというのです。
毎日新聞の与良正男さんは、難しい問題で、国民皆保険制度にはこんな高額な医薬を想定しておらず、そして命のために、となると困難な判断で、さらにＴＰＰで特許が早く切れるなら、今のうちに儲けておこうと言うふうにならないかと言われました。
私も、前述のように父が肺がんであり、しかし、25年前にニボルマブがあっても、この価格では…とは思い、他方、医療費は、私は「国防費」の一種と思い、ミサイルなどと異なり、医薬品は現実に国民の命を守るものであり、そして、またジェネリック医薬品も普及しており、ジェネリック医薬品は、出始めた10数年前は効用が悪く、私も主治医から使うべきではないと言われていたのですが、しかし今は大企業もジェネリック医薬品に参入して、名前が違うだけで効き目は同じであり、またジェネリック医薬品を使うと、医療機関も少しだが助かると、この前主治医から聞かされて、そして薬局でもジェネリック医薬品を指定すると助かるとも言われており（先月、ジェネリックを指定していただきありがとうございましたと言われました）、しかし、医療は本物の「国防」であり、弾薬などとは別に考えるべきと思いました。そして、医薬品の開発も、もっと命のためと、他の商品とは違う経済原理が働いていい（兵器の開発費を医療の発展に当てるべきとも思うのです）とも思いました。
この他、民主党と維新の合流について、ＶＯＩＣＥでも取り上げられて、しかし大阪の市民の期待はなく、暗黒時代のタイガースよりひどい！反応であり、過去に、政党の合流の成功例はあり、まず2003年に民主党と自由党が合流して躍進したこと（これは小沢一郎氏の存在もある）、また、２０１２年に維新と太陽の党の合併も功を奏したと言われました（…が、これは結局破談になり、成功とは言えませんが？）、これについても与良さん、かつてイギリスで労働党が低迷していた時期に、30代のブレア党首を我慢して育てて、そして成功したこともあり、そして今の民主党と維新には…と言われて、確かに、今野党のトップで一番存在感があるのは共産党の志位氏であり、何か、岡田氏も、松野氏も、タイガースの監督や経営者なら、トラキチに大阪南港に放り込まれないかと思うのです、もちろん、安倍総理も、本来なら保守系の人により引きずり降ろされて、当然ですが…与良さん、中選挙区だと、自民にもタカ派とハト派がいたのに、今は極右しかいなくなったと言われました（なお、余談ですが、北朝鮮の金正恩氏、あの体格でタバコを吸っており、美食＋ヘビースモーカーなら、そちらから”お迎え”と思うのですが、金正恩氏に、健康に気をつけろと言える人はいないのでしょうか？）。以上、ＶＯＩＣＥの内容でした。
地球倫理：Global Ethics 