すれ違いのガル情報

みなさま
昨夜、文京シビックホールで、
デイズジャパン主催のおおきな集会が開かれ、
藍原寛子さん、広瀬隆さん、広川隆一さんのお話をうかがいました。

広瀬隆さんのお話の中で、
熊本地震の上下方向最大加速度は1300超だから、
建物が一瞬宙に浮いた状態。
もし原発サイトが震源の上にのっていたら、
いくら「最大地震動」で、「震動」の安全性を審査しても
まったく無意味だという、
超ど級の指摘がありました。

このお話をウェブでフォローしてみたところ、
2つの情報を得ました。

科学・IT
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160415-OYT1T50146.html
熊本地震の本震、最大加速度が阪神大震災の2倍

(以下抜粋)
14日夜の熊本地震の本震の揺れは、震度7を観測した熊本県益城ましき町で最大加速度1580ガル、最大速度92カインをそれぞれ記録、加速度は1995年の阪神大震災の891ガルを大きく上回ったことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の地震波の解析でわかった。
(中略)
阪神大震災の揺れは891ガルと112カイン、2004年の新潟県中越地震は1722ガルと148カインだった。今回の熊本地震の最大加速度は、阪神大震災の約2倍で、新潟県中越地震より少し小さかった。
(抜粋終わり)

<記事図参照 赤は私が追記>
https://twitter.com/ni0615/status/722944561501241344

産経新聞
http://www.sankei.com/affairs/news/160420/afr1604200036-n1.html
「原発止めろ」の非常識…停電のリスク高まる 懸命の復旧作業の妨げに

(以下抜粋)
大前提として、今回の地震で川内原発に、安全上の問題は生じていない。
原子力規制委員会が設定した川内原発の基準地震動(想定される最大の揺れ)は、揺れの勢いを示す加速度で620ガルだ。
鹿児島県内の断層だけでなく、今回の震源である布田川・日奈久断層帯での地震も想定した上で、この基準地震動が定められた。原発施設はこの数値に耐えられる設計となっている。
また、620ガルまで到達しなくても、160ガルの揺れで自動停止するようになっている。
14日以降の一連の地震で、川内原発がある薩摩川内市で観測された震度は「4」が最大だった。加速度でいえば、熊本地方でマグニチュード(M)7・3を観測した16日午前1時25分ごろの地震でも、8・6ガルが最大だった。
(抜粋終わり)

★数字をまとめますと
熊本地震14日「前震」 最大加速度1580ガル
阪神大震災 最大891ガル
川内原発審査基準 620ガル
重力加速度 980ガル

★世界最大の地震による加速度は、岩手・宮城内陸地震(2008年6月14日)の際に岩手県一関市厳美町祭畤で観測した4022ガルである。

★川内原発での16日測定値 8.6ガルが最大(産経:高瀬真由子記者)

★ガル=ガルは、「メートル毎秒毎秒の百分の一」と定義されている。すなわちガルは「センチメートル毎秒毎秒」(cm/s²)ということになる。つまり、1秒(s)につき速度が1センチメートル毎秒(cm/s)だけ変化するときの加速度の大きさである。(wikipedia)

ni0615田島拝

_______________
田島さん、ありがとう、この情報も貴重です。

ところで、たったいま、「そもそも総見(だったかな、この漢字?)」を見ててわかったのですが、
伊方原発のばあいも、川内原発のばあいも、
管轄する電力会社の公式見解はひじょうによく似ています。

1.問題にされている数値は縦揺れのばあいであって、当方が想定しているのは横揺れに関してである。
2.いあずれも岩盤上の地層における数値であり、当方の原発は、岩盤の上に直接建設
されているので、1000ガルといった数値はそもそも「想定していない」。

電力会社と「規制委」のひとたちのあたまのなかがよぅく見えますね。

またしても「想定」ということばがつかわれます。
もしほんとうに事故がおきたら、そのときは「想定外」ということばがつかわれるでしょう。
なぁるほど、こんなふうに「科学的論証」ってやつは利用可能なのか。
あいかわらず、自然を人間が「支配できる」と確信しているらしい。

万一、地震に遭遇したばあい、動いている原発(川内)と停止している原発(いまのところ伊方)とでは、
被害のおよぶ程度は比較にならないほど大きい、と、おなじ番組のなかで、ある専門家が指摘していました。

今日掲載された投書では、ひじょうにおだやかな言いかたで、つぎのようにのべていました。
「異常があってから止めるのでしょうか。それでは遅すぎませんか。私たちは福島の原発事故から多くのことを
学びました。今も、ポロポロこぼれるように、隠されていた当時の事実が表面化してゾッとすることばかりです。
こうした状況で、川内原発が異常なしと言われても、『そうですか』と信じられないのは、私ばかりではないと思います。
今すぐ原発を止めてください。何かあってからでは遅いのです。」

この列島にくらしているふつうのひとびとのおもいを代弁してくれているでしょうね、これは。

斎藤美奈子は昨日付の「本年のコラム」で「関係者の思惑」を忖度して、こんなふうに書いていました。
「やっと再稼動にこぎ着けたたのに、そう簡単に止められるかという意地。ここで止めたら二度と稼働できなくなる
という不安。危機を乗り切れば日本の原発の安全性が立証できるという期待(ひこ注:じつはわたしも
そうではなかろうかとうたがってました)。停止を求める声に屈したら負けだという面子。停止にともなうリスクを
負いたくないとう自己保身。先の戦争を止められなかった理由と同じだ。こうして人災は繰り返されるのである。」

ひとつだけ、ぬけている理由があるとわたしはおもいます。
原発を止めたら、安倍政権の悲願である「核抑止力」に不利な影響がでてくるってこと。

近藤ゆり子さんがつたえてくれているように、川内原発を止めてくださいという要請には
短期間に10万人もの賛同署名があつまっています。そのうちの9889筆は、「明日朝」と
きのう近藤さんは書いているので、今日の朝、内閣府に正式に提出されるとのこと。
「民意」とはこういうものです。
ほんとうに「民意」を「尊重」する気があるのかないのか、安部内閣は問われています。

ひこ

—–Original Message—– From: T.kazu
Sent: Thursday, April 21, 2016 9:34 AM
To: ML_ CML ; ML平和への結集・市民の風 (新)
Subject: [uniting-peace:8066] すれ違いのガル情報MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace

Categories 原発危機

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