永岡です、高浜1,2号機が原子力推進委により合格した件、毎日放送のニュース「VOICE」他で取り上げられました。高浜1号機は74年、2号機は75年、つまり40年のタイムリミットを過ぎているのですが、特例で20年延長であり、これを規制委と言う名の推進委が再稼働を認めました。福島事故後、いくつか再稼働が認められたものの、40年を超えるものが認められた(と言うよりなし崩し)は初であり、関西電力の幹部は、関西テレビのワンダーの報道だと、いつもより丁寧に地元に説明するというのです。
そして、高浜町では12年ぶりに町長選があり、現職の野瀬氏は、原発はいずれ廃炉にするとしても、今は再稼働すると言い、しかし、新人の一瀬氏は、もっと再稼働イケイケであり、まさに、冗談はやめてくれと言うものですが、高浜町民にMBSが取材しても、原発反対の声はほとんどなく、家族が原発関係の会社に勤めているので再稼働賛成、原発があるので高浜町民は電気代タダ…不安でも再稼働しないと、生きていけないというものであり、要するに、高浜町では、町長選では原発は争点にならず、どころか、原発反対では町長への立候補すら不可能なのです。
これについて、毎日新聞の与良正男さんがスタジオでコメントされて、原発の地元では、みんな経済、生活を原発に依存しており、原発を町長選の争点に出来ない現実があるとコメントされました。
ただし、高浜1,2号機は、40年を超えているので、再稼働のためには手入れがいるのですが、それに最低3年!かかるというのです…皆さん、お持ちの自動車、40年を越えて持ちますか?ドイツだと、クラシックカーに手入れをして親子3代で運転するとも言うのですが、しかし手入れに3年とは、ひょっとしたら新設に近いコスト、手間がかかる可能性もあり、要するに、そこまでして再稼働しないと、原子力マフィアは持たないというのでしょう。
そして、VOICEでは、熊本大地震と、伊方、川内原発のことが取り上げられて、伊方も川内も直接の地震の打撃は受けていないものの、与良さん、今回は前震(震度7)の後に本震(マグニチュード7.3、本日震度7と判定)があり、想定外で、何が起こるか分からず、そして福島事故での破滅的なこともあり、与良さんは、再稼働と、仙台を止めないことへの疑問を呈されました。
これ、原発の地元で、原発を争点に選挙にならないとはショックであり、原発の地元は沖縄よりひどい状態であり、これで、日本は大丈夫なわけはありません、以上、VOICEの内容でした。