TBSラジオ 荒川強啓デイ・キャッチ 宮台真司 アメリカ大統領選、もんじゅのデタラメ、沖縄米兵犯罪を語る

 永岡です、TBSラジオの、荒川強啓デイ・キャッチ、金曜のレギュラーは社会学者の宮台真司さんでした。

本日のニュースランキング、もんじゅの関心がネットでは高く、3位は沖縄米兵犯罪、2位はこの春の大学生の卒業率で(若者が減って、企業の若手人材を求める傾向が強い)、1位が舛添氏の疑惑でした。

宮台さん、ニュースについて、関心1位は舛添氏の疑惑で、もう書き起こしするのがアホらしくなり?自分の似顔絵が書かれたまんじゅうを作っており、これを有権者に配っていたら、政治資金規正法に抵触し、ただ、これはあまりにセコく、さらにデタラメであり、いちいち書き起こすのもはばかられる(と言うか、書き起こし不可能)ので、結果のみ書きますが、裁判傍聴芸人の阿蘇さんが取材されて、まさに、じゃりン子チエでの、テツvs落としのロクさんの再現(1+1=サルマタと言うようなもの)であり(じゃりン子チエちゃんを知らない人、すみません)、スタジオでも唖然、失笑の連続であり、宮台さん、会見で答えたくないから第3者に調べさせると言っていると指摘されて、説明責任を果たしておらず、そのための方策と言われて、阿蘇ちゃん、今は弁護士に任せると言うのみと報告されて、進退は結果発表を見てからであるのです。宮台さん、何を言っても突っ込まれるからと指摘されて、阿蘇ちゃん、かっこ悪かったと締めくくられました。

なお、日刊ゲンダイに、これで自民にも政治資金問題があるとの記事がありました。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181753

ランキング2位の、就職率が過去最高について、宮台さん、数字は統計により変わり、調べた基準が不明で、就職率のいい学校をサンプルにして結果の可能性があり、就職希望は就職者を上回り、大学院に行った人もあり、大学院にも行かず就職できなかった人もあり、就職が決まらず卒論を出さない例もあり、日本の大学の問題で、秋に調査したら、求職活動をあきらめた例もあり、そして、これにより若い人は結婚して子供を作れるのかとリスナーからのメールがあり、宮台さん、第2次安倍内閣は国債を発行日銀買い取りのマッチポンプであるが、7月の参院選、あるいはダブル選で、ドアホノミクス((c)浜矩子さん)失敗を認めたくなく、金融緩和を繰り返す可能性があり、そうすると、企業に金が行き失業率は下がるが、しかし円は円安で購買力が減っており、昔は経済政策の正しさは失業率で測られたが、今は国民が貧困化して、為替レートをベースにして、貧困が見えにくくなり、その結果失業率が見た目は良くなっただけであり、それをどう評価するかは問題と言われるのです。つまり、結婚して子供を作れる賃金をもらっているか、ではなく、就職率と失業率のみで測るのは問題と、宮台さん締めくくられました。

 

ニュースランキング3位の、沖縄米兵犯罪、被害者は交際相手にLINEで連絡した後行方不明になり、容疑者の車から被害者の血痕が発見されて、日米地位協定では、今回日本が先に拘束したので操作できたものであり、これについて宮台さん、3月にも米兵犯罪があり、辺野古ゴリ押しの発端は95年の暴行事件、これが繰り返されても、政府は憤ると言うだけで、何も改善されず、ネットではこれが参院選や沖縄県議選、オバマ大統領訪問に悪いタイミングとあるが、「タイミングと言うと沖縄に失礼」であり、主権が蹂躙されて、しかし「沖縄に基地を置いてほしいのは日本政府」であり、日本政府がへいすくばってアメリカに基地を置いてもらっているので、いくら強く出ても、アメリカには足元を見られてしまい、宮台さんは武装して自立すべきと言われて、軽武装自立は遠いと、戦争準備法案の論議を見ても分かると言われて、誰が誰に依存しているのか見るべきで、タイミングが悪いと言うのは、沖縄の方には失礼と言われました。

この沖縄米兵犯罪について、安倍政権と警察、マスメディアの醜態がリテラで報じられています。

http://lite-ra.com/2016/05/post-2260.html

 

また、強啓さん、エジプト航空機の墜落がテロの可能性が高いことを取り上げられて、エジプトでは昨年11月にロシア機がテロでやられており、これはイスラム国の仕業で、宮台さん、高度技術に支えられた近代文明は脆く、突っ込まれやすく、テロかも知れないと思わせることの深刻さを説かれました。

高速増殖炉もんじゅの見直しは、リスナーの投票では8位ですが、ネット投票は高い関心度であり、原燃に替わる運転主体について、具体名は出ず、馳氏は運営主体の検討に入ると言うものの、これは運転再開の最後のチャンスであるのに、監督官庁の文科省が代弁者になっていり、例によりTBS記者の崎山敏也さんが検討会を取材されて、骨子は大元と変わらず、有馬座長が一任させてくれと言ったら、馳氏はアカンといい、骨子の条件が出てもアウトであり、しかし馳氏は一日も早く示したいとして、規制委は出しておらず、タイムリミットの半年を越えており、そして文科省が新しい運営主体を探せるか、問題は技術の継承→ナトリウムの取り扱いに問題であり、もんじゅの中では水が厳禁であり、水、空気と触れると火災or爆発なのに、このナトリウムを扱ったことのあるのは日本原子力機構のみであり、そしてもんじゅは商売上はおしゃかで、こんなものを受け継ぐのは無理であり、しかしどうしてももんじゅを手放したくなく(もちろん、日本政府などの核武装の野望のため)、有馬氏は、もんじゅの夢は破綻したかと問われたら、また夢は終わっていない、ロシアもやっていると言うものの、もちろん嘘であり、世界初の発電原子炉は高速増殖炉であるのにお釈迦、もんじゅは21年営業運転してことはなく、年間200億かかり、誰かが止めないといけないのに、日本だとこういう公共事業は、一度動き出すと止まらないと報告されて、宮台さん、原発を止められない社会を止めようと言われて、太平洋戦争時に、空気にあらがえず、戦争を止められず、日本の若手のシンクタンクは、日本がアメリカと戦争したら負けると提案していても真珠湾攻撃した、行政官僚性のデタラメ、核すら制御できない社会に、重武装は制御できず、そんな社会に未来はないと言われました。

 

デイキャッチャーズボイス、宮台さんが、アメリカ大統領選で、世論調査でトランプ氏がクリントン氏を初めて上回ったことが語られました。

クリントン氏が世論調査でなぜトランプ氏に負けたか、トランプ氏vsクリントン氏、4月はクリントン氏がリードしていたのに、フォックスニュース(共和党より)でトランプ氏の逆転、宮台さん僅差であり、しかし傾向では数か月前は20%クリントン氏がリードしていたので、トランプ氏の勢いはすごく、しかし若者の支持は揺れており、若者世代は圧倒的にクリントン氏支持、しかしサンダース氏の支持者の2/3がクリントン氏に入れず、オレゴンのみだけでなく、ケンタッキー、クリントン氏が有利なところでクリントン氏はサンダース氏と拮抗して、それで本選でクリントン氏は弱いと見られている。

なぜクリントン氏が弱いのか、(1)ウォール街の支持を得ており、ワシントンコンセンサス、既存体制と結びついた既存体制と引っ付いたクリントン氏にはアメリカも世界も変えられず、(2)アメリカの大統領選は直接投票ではなく、代議員を選んでから大統領を選ぶもので、代議員にも強い権限のある人(60以上の規則権益者、全体の2割)とそれ以外になり、前者の大半がクリントン氏を支持しているので、若者はサンダース氏を支持する世代間格差がある。

この仕組みは、アメリカの建国の歴史に関係し、アメリカは国の前に州があり、州→連邦政府であり、直接選挙は建国の歴史を否定することになり、より専門性のある人が、大統領の資質を見極めるべき、そうでないとポピュリズムに陥ってしまう=人気投票になってしまい、しかし宮台さん、アメリカの方向が良ければそれでいいが、変わらなければいけない場合にはこれはまずく、資質を見極めるのは大変であり、短期だと制御不能ではなく、長期では制御不能、トランプ氏の失言がマイナスにならず、テレビ選挙になってしまい、オバマ氏もゼロから上がって来て、それが今回も、今までと違うものに、となる(つまり下手なポピュリズムになる)と、宮台さん締めくくられました。以上、デイ・キャッチの内容でした。

 

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