毎日放送VOICE もんじゅに翻弄される敦賀の惨状

 永岡です、もんじゅの廃炉に関して、毎日放送のニュース「VOICE」のミニ特集がありました。

ご存知のように、もんじゅは安倍政権ですら匙を投げたのですが、地元の渕上市長は、地元の意向を聞かなかったと激怒しており、MBSの記者さんが地元の方に聞くと、敦賀市には産業がなく、もんじゅしか収入源はなく、子や孫が生きていく(食べる)ために、原発反対派の方には申し訳ないが、もんじゅがないと困ると言われて、さらにタクシーの運転手さんは、もんじゅ関係のお客さんだと、1回に50006000円行くので、それが無くなると困るともお話されています。これが、敦賀市の実態です。

敦賀市には、電源三法の交付金が19702010年で540億、敦賀市にはこれによる交付金で、豪華な温泉施設や、アクアトムという核の宣伝施設があり、数千万円かけてロボットのシーラカンスを作ったのですが、無駄と判断されて4年前に閉鎖であり、この他、福祉や、医療にも交付金が使われています。防災施設も1.5億かけて作られて、津波の高さを示す尺もあり、まさに、もんじゅ城下町であり、他には産業はないのです。

敦賀市議で、もんじゅに反対しておられる、今大地晴美さんのお話によると、敦賀市の予算で、ピーク時には交付金は20%を超えていたのに、今は9%程度になり、敦賀市の苦境を語られました。

解説の三澤肇さんは、これは敦賀市がもんじゅシャブ漬けの結果で、危険なものを押し付けられていると語られて、市会の西靖さんは、もんじゅ廃炉なら、国が責任をもって他の産業を作るべきと言われました。

皆様には言うまでもなく、もんじゅはプルトニウムを使い、核燃料サイクルの中核であり、しかしプルトニウムを燃やすために冷却材(動作流体)に金属ナトリウムを使い、私の専門が化学で、0.1グラムでも水と触れると爆発する金属ナトリウムは、私も大学の研究室では使ったものの、これは企業の研究室や工場での使用は危険すぎて認められず、そんなものを1000トンも使用するもんじゅがどうやって認可されたのか、理解できません。そんな危険なもの(もちろん、プルトニウム自体はもっと危険ですが)を使用するもんじゅに核燃料サイクルが頼るのは、まさに神風特攻隊と同じであり、もんじゅの顛末を見ていたら、日本が狂った戦争に突入したのと同じに見えます、以上、VOICEの内容でした。

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コメント: 命より金をとったから・・・

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