永岡です、今日の朝日新聞夕刊の一面トップは、ウルトラマンと沖縄、ウルトラマン創世記に活躍された、金城哲夫さん(1938~76)と、上原正三さん(1937年生まれ)のお話で、ネットにも載っています。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12587490.html?rm=150
先週の辺野古不当判決、上原さんは、知事が国に訴えられる、そんな県が他にあるか、沖縄は本当に日本なのかと言われて、そして金城哲夫さんの名作、ウルトラセブンのノンマルトの使者は、人類に海底に追いやられた先住民族を通して、聖戦の捨て石にされた沖縄人としての金城さんの体験が、絶対の正義などないという金城さんの信念につながったと、上原さんは見られます。
そして、上原さんの名作、帰ってきたウルトラマンの、怪獣使いと少年、関東大震災の朝鮮人虐殺をテーマにした作品であり、これらの作品、ノンマルトの死者で先住民族の居住地を破壊するウルトラ警備隊や、怪獣使いと少年で、宇宙人を虐殺する民衆は、沖縄に基地を押し付けるヤマトンチュの醜態そのものであり、金城さんは、第1次ウルトラマンシリーズの後、当時の円谷プロがリストラになり、それで沖縄に戻り、沖縄(ウチナンチュ)と本土(ヤマトンチュ)の中でアイデンティティクライシスに陥り、アル中になられて事故死されました(この経過は山田輝子さんの著書に詳しい)。そして、今、沖縄全体が金城さんと同じことになっており、今辺野古や高江で安倍政権がやっているのは、ノンマルトの死者と怪獣使いと少年で、ヤマトンチュに擬された者たちが行った残虐と同じです。上原さんは、金城さんの巻き込まれた沖縄とヤマトの関係は40年でかわらないどころかひどくなっていると言われます。
この、ウルトラマンシリーズの、絶対の正義などないとうものは近年のシリーズにも受け継がれて、2年前のウルトラマンギンガSでは、終盤に、軍事力さえあれば平和は守れるという愚かな軍人が地球を危機に陥れる(ウルトラマンに頼らず地球を守ると言って、地底人の資源を勝手に使って超兵器を作るものの、その超兵器が暴走したら、ウルトラマン、何とかしてくれという軍人を経て、軍事力、武力では平和は守れないことを描きました)展開などで、平和についてウルトラマンシリーズは訴えており、そして、今や安倍政権が、ウルトラマンシリーズに出てくる悪役より残虐なことをやっており、ヤマトンチュも、一人一人、ヒーローにはなれずとも、ウルトラマンたちと同じ気持ちを持ち、暴虐は許さないと決意すべきです。皆さん、ぜひ、金城さん、上原さんの思いを見てください。