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阿蘇山噴火 被災地襲う噴石 続く災難に嘆き   by limitlesslife
October 10, 2016, 3:44 am
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阿蘇山噴火 被災地襲う噴石 続く災難に嘆き
毎日新聞2016年10月9日 東京朝刊

8日午前1時46分ごろ、熊本県の阿蘇山の中岳第1火口で、36年ぶりに爆発的噴
火が発生した。気象庁による調査で、熊本、大分、愛媛、香川の4県で降灰が確認され
た。気象庁は阿蘇山の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制
)に引き上げ、火口から2キロの範囲への立ち入りを規制して、噴石の飛散や火砕流へ
の警戒を呼び掛けている。広範囲に拡散した火山灰は市街地や農地を灰色に染め、灰が
原因とみられる停電も起きた。熊本地震の被災者は続く災難を嘆き、農家や観光業者ら
は風評被害を懸念する。【野呂賢治、浅野翔太郎、出口絢】

「窓ガラスが割れなかったのが奇跡と思うほど、噴石が屋根に降り続けた」。阿蘇市
一の宮町の会社役員、岡橋太郎さん(73)が8日未明の噴火時の恐怖をそう語った。
自宅は噴火した阿蘇山中岳第1火口から約4・5キロ北東に位置。「ゴゴゴゴー」とご
う音が響く中、夜空に稲光が走り、バチバチと降りやまない噴石に襲われた。屋根には
明かり取りの窓が3枚あり、ガラスに直撃した噴石がいつ屋内に飛び込んでくるか分か
らなかった。

熊本地震では自宅横の土砂が崩れかかり、地盤が約10センチ沈下。今も屋根などに
ブルーシートを数カ所張り、雨水が亀裂に流れ込むのを防いでいる。大きいもので直径
10センチほどの噴石が無数に転がり、屋根の雨どいは火山灰と噴石でいっぱいになり
、ブルーシートの上にも多く降り積もった。岡橋さんは「地震に続いて噴火が起きると
は」とため息をついていた。

地震の被災者が身を寄せる阿蘇市黒川の仮設住宅に向かった。火口から約6キロ北に
離れたこの仮設団地の住宅の屋根や駐車場は、降灰でうっすらと灰色に染まっていた。

夫(67)と2人で暮らす女性(64)は、地震で同市波野地区の自宅が半壊したた
め、仮設に入居した。女性は「まさかこんな大きな噴火が起きて、再び怖い思いをする
とは考えてもみなかった」と声を震わせた。

2人とも気管支に病気があり、噴火後は窓も開けることができず、外出を控えている
。女性は「火口から遠い自宅に戻りたい。一日でも早く噴火がおさまってほしい」と願
った。

阿蘇市役所周辺では8日午後6時ごろから停電が発生し、民家やコンビニエンススト
アから一斉に明かりが消えたほか、信号機も作動しなくなった。

九州電力などによると、火山灰が何らかのトラブルを引き起こして停電が発生したと
みられる。市役所近くの電線では数カ所で火花が激しく飛び散るのが確認された。

同市内牧のコンビニでは、照明も空調も止まった状態で、アルバイトの男性店員(2
6)がスマホのライトを頼りに接客をしていた。「暗くて大変。お客さんに申し訳ない
」と話した。

同市内牧のホテルでは観光客ら200人が宿泊。非常用電源で対応したが、夕食時に
はテーブルにロウソクもともした。

320キロ先、高松まで降灰

四国地方の各地でも8日、阿蘇山の噴火による降灰が確認された。高松地方気象台に
よると、阿蘇山から約320キロ離れた高松市や香川県まんのう町などで、8日午後6
時ごろまでわずかな降灰が確認された。約190キロ離れた松山市でも午前中に降灰が
あった。高知地方気象台によると、約250キロ離れた高知県土佐町、大川村などでも
午前8時までに車の屋根などにごく微量の灰が付着したという。

阿蘇山の噴火とそれに伴う火山灰の降灰に見舞われ、実りの秋を迎えた農家は落胆の
色を隠せない。

標高約700メートルの阿蘇市波野地区はキャベツの産地として知られ、夏秋キャベ
ツの収穫時期を迎えている。8日朝、畑に火山灰がかかり、息子らと収穫作業に追われ
ていた古林(こばやし)信男さん(66)は周囲を見渡し、「波野のキャベツで被害が
出ているのは地区の北東の端の私たちの畑だけかもしれない。風の流れがうらめしい」
と話す。

今年は災難が続き、生育調整に苦労した。地震に加え、梅雨時期は大雨に襲われた。
一転、8月は日照りになり、9月に再び長雨になった。「火山灰を取り除く手間は通常
の収穫の5倍くらいかかるが、品質に影響はない」と、火山灰がついたキャベツの外皮
を取り除きながら話した。ただ過去の噴火で取引先から一方的に契約を切られたことが
あり、「怖いのは阿蘇の農業や畜産がだめなんじゃないか、という風評被害が広がるこ
とだ」と気をもんだ。

阿蘇市一の宮町でアスパラガスと米を作る農家の室(むろ)治夫さん(66)も朝か
らアスパラガスのビニールハウスに積もった灰を水で流し落とす作業に追われた。「復
興へ向かうさなかの噴火で、自然災害の怖さを思い知った年だ」と話した。

阿蘇山の主な火山活動

1953年 4月 中岳第1火口で噴火。観光客6人死亡、負傷者90人超

58年 6月 第1火口で爆発的噴火。死者12人、負傷者28人

79年 9月 第1火口で爆発的噴火。死者3人、負傷者11人

80年 1月 第1火口で爆発的噴火

2007年12月 「噴火警戒レベル」導入。阿蘇山のレベルは1

11年 5月 2年3カ月ぶりに第1火口噴火。警戒レベル2に引き上げ

15年 9月 第1火口で噴火、警戒レベルは初めて3に

11月 警戒レベル2に引き下げ

16年10月 第1火口で36年ぶりの爆発的噴火。警戒レベルは再び3に

IROHIRA
MLホームページ: http://www.freeml.com/uniting-peace


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